消費増税で軽減税率の対象となる新聞が、便乗値上げを画策しているらしい。

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来年(2019年)10月に消費税が8%から10%へと引上げられることが、改めて安倍首相より発表されました。

 

今回の消費増税では軽減税率が適用され、食料品などは8%に据え置かれます。そして、新聞も軽減税率の対象となり8%のままとなります。

 

その増税とはならない新聞が、消費増税を機に購読料の値上げを画策しているらしいと言いますから驚き、呆れ、怒りがわいてきます。

 

  

軽減税率のおかしさ

2019年10月から消費増税を行うことを安倍首相は改めて閣議決定しています。私は、2019年4月の統一地方選挙、同年7月の参議院議員選挙を控え、「増税撤回」をする可能性が高いと予想していますが・・・。詳細は過去記事をご覧ください。 

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今回の消費増税は軽減税率の制度が採用されることが特徴です。生活に欠かせない食料品は消費税が10%とはならずに8%に据え置かれます。

 

この軽減税率をめぐっては様々な問題点が指摘されています。例えば、コンビニで弁当を買う場合、イートインスペースで食べると「外食扱い」となって10%、そのまま持ち帰ると「食料品扱い」で8%となってしまうなど、おかしいことばかりです。

 

 

新聞も軽減税率の対象に

その軽減税率の対象に新聞も入っています。週2回以上発行される新聞の定期購読料は8%に据え置かれます。

 

増大する一方の社会保障費の財源確保のためにも消費増税は必要と新聞各紙は社説などで主張しながらも、新聞そのものは「活字文化の維持、普及にとって不可欠」な存在だから軽減税率の適用を訴えたのですから、どうにも理解に苦しみます。

 

「活字文化の維持、普及」は新聞だけでなく、書籍や雑誌も立派に担っていると思いますが、どういうわけだか書籍も雑誌も10%に引上げられます。

 

さらに、8%に据え置かれるのは定期購読料であって、コンビニや駅の売店で新聞を買うと10%となるというのです。いやはや、もうメチャクチャです。

 

 

新聞が便乗値上げを画策

全国紙の編集部に勤める友人の話によると、消費増税を機に購読料の値上げを各紙が検討しているとのことです。

 

ちょっと、待て、と言いたいところです。消費増税を機にと言っても、新聞は増税されません。「活字文化の維持、普及に不可欠」と軽減税率の適用の正当性を言いながら、なぜ値上げなのか。

 

友人が言うには、新聞は増税されないけれども、紙やインクや輸送費などは上がっていくから、というのがその理由でした。

 

その理由が読者の理解を得られると考えるなら、消費増税と同時に堂々と値上げすれば良いと思います。

 

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しかし、そうはしません。軽減税率の対象となったことへの批判が強いことは自覚しているようで、「便乗値上げ」との誹りを受けないように、増税される時期をわざとずらすことを考えているようです。

 

その時期は、増税のちょうど1年前の今年秋から来年春までということ。こういうやり方を、一般的に、セコいと言います。

 

しかも、読売新聞と朝日新聞という発行部数トップ2がまずは先行して値上げし、追って他紙が追随するというやり方まで検討しているとも言います。

 

ここまでくると、悪質な「便乗値上げ」そのものです。これでは、「活字文化の維持、普及」どころか深刻な「活字離れ」が加速するというものです。

 

以上、『消費増税で軽減税率の対象となる新聞が、便乗値上げを画策しているらしい。』でした。

プリンセス駅伝で膝を血に染めて這った選手を見て、ドクターストップ制度が必要だと感じた。

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10月21日に行われた「プリンセス駅伝」のテレビ中継をたまたま見ていたら、選手が膝を血に染めて四つん這いになっている映像にとても驚きました。

 

レース中に足を故障して走れなくなり、這ってタスキをつなごうとする姿に素直に感動するとともに、彼女の今後の選手生活を考えると本当にこれでいいのかと考えさせられました。

 

ここは、選手の身体を第一に考え、ボクシングの試合にあるようなドクターストップ制度が必要ではないかと感じました。

  

 

膝を血に染めて這ってタスキをつなぐ

10月21日に行われた第38回全日本実業団対抗女子駅伝の第4回予選会「プリンセス駅伝 in 宗像・福津」において、初出場の岩谷産業の飯田怜選手が第2中継所200mほど前から走れなくなり、膝を血に染めて四つん這いになって進み、次の選手にタスキを渡すというシーンがありました。

 

「2区岩谷産業にトラブル、飯田怜選手が残り200m以上手前から走れなくなり、ゴールまで這って進んでいます。頑張れ!飯田」とテレビ中継のアナウンサーも声を張り上げていました。

 

次の区間を走る選手も涙をぬぐいながら飯田選手の到着を待ち、最下位となりながらもタスキが渡った瞬間、私も思わず拍手をしてしまいました。

 

主催者側の発表によりますと、飯田怜選手はレース後の診断で右脛骨骨折で全治3~4ヶ月であることがわかりました。

 

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宮根誠司「棄権させる方法はなかったのか」

よく「這ってでも頑張る」と言いますが、飯田怜選手のその言葉通りの奮闘は賞賛に値するものだと思います。

 

しかし、たまたま走れなくなったのがゴール200m前だったから這って行けたものの、これが2km前だったらどうだったのか。

 

フジテレビ『Mr.サンデー』でMCの宮根誠司氏が「ああいう状況になって今後の選手生活を考えたら、あえて棄権させる方法はなかったのか」と言っていましたが、一理ある話だと思いました。

 

駅伝の場合、主催者と記録員と所属チームの関係者の3者の合意の上で棄権します。一般的には、所属チームの監督・コーチが選手の身体に触れた時点で棄権したと見なされます。

 

このルールが棄権することを難しくしているのではと感じています。

 

棄権することの難しさ

駅伝はレース途中で棄権してしまうと、そこで記録が途切れてしまうために、選手は故障しても何とかタスキをつなごうと中継所をめざして痛々しく進んでいきます。

 

「タスキにはチーム全員の魂がつまっている」との考えから、選手はタスキを渡してくれた前走の選手、タスキを渡す後続の選手、そして控え選手やスタッフのことが頭によぎり、絶対に棄権するとは言いません。

 

今回の場合、岩谷産業は初出場で飯田怜選手は今春に入社したばかりのルーキーです。多くの先輩選手がいる中、大抜擢されて出場している選手です。念願の初出場を果たし、多くの先輩選手の気持ちを考えれば、口が裂けても「棄権する」とは言えないでしょう。

 

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また、監督・コーチらチーム関係者も、選手たちが日頃の厳しいトレーニングに耐えてその日を迎えていることを知っているだけに、絶対に棄権しないと踏ん張っている選手をなかなかストップさせることはできません。

 

さらに、主催者も記録員もたいていは陸上競技の経験者か元指導者です。選手の気持ちもチーム関係者の気持ちも痛いほどよくわかります。

 

実際、飯田怜選手の痛々しい姿に、「もう止めようか」「いや、俺は、最後までやらせてやりたい」という大会関係者らしき男性の声をテレビ中継のマイクが拾っていました。

 

 

ドクターストップ制度が必要

棄権させることができる主催者・記録員・チーム関係者が、選手の気持ちがわかりすぎるくらいわかるがために、それで重大な事故につながってしまったのでは本末転倒です。

 

ボクシングやいくつかの格闘技の試合では、流血したりケガをした可能性のある選手をリング下に控えているドクターがチェックします。

 

ドクターがこれ以上試合を続けると危険だと判断した場合、その時点で試合は終了します。いわゆるドクターストップです。

 

ストップされた選手が「まだできる」とどれだけ訴えても、判定は決して覆ることはなく、みながその判断に無条件に従わねばなりません。

 

駅伝にもこのドクターストップの制度を採り入れてはいかがでしょうか。

 

駅伝の1区間は長くて10kmですから、3人ほどドクターを配置します。選手に異状が見られたらドクターが素早くかけつけ、チェックします。そして、ドクターの判断で「これ以上、走るのはムリ」となった場合、無条件で「棄権」とするのです。

 

選手に情が移ってしまう人ばかりで棄権するか否かを判断するより、純粋に医学的見地から判断した方がよっぽど選手のためになるというものです。

 

「私はまだ走れたのに、ドクターストップがかかってしまって・・・」このように選手がコメントすれば、誰も傷つかないと思うのですが。

 

以上、『プリンセス駅伝で膝を血に染めて這った選手を見て、ドクターストップ制度が必要だと感じた。』でした。

記者殺害を認めたサウジアラビア検察の調査結果はツッコミどころ満載!

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サウジアラビアは、トルコ・イスタンブールの領事館でサウジ人記者が殺害されたと公式に認めました。

 

サウジの検察当局が予備調査の結果を公表して明らかとなりましたが、この要旨たるや、まるで子どもの喧嘩の反省文。ツッコミどころ満載です。

 

これで事件の幕引きを図ろうとしているようですが、一方で、事件の実行犯の”口封じ”が始まっているようです。

 

 

サウジアラビア 記者殺害を認める

サウジアラビアの検察当局は、トルコ・イスタンブールにあるサウジ領事館で行方不明になっていたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡したことを初めて公式に認めました。

 

総領事館を訪れたカショギ氏は館内にいたサウジ関係者と口論になり、殴り合いに発展して死亡。その事実が隠蔽されようとしたとしました。

 

事件をめぐっては、トルコ側はカショギ氏が領事館内で殺害されたと主張し、サウジはこれを一貫して否定していましたが、ここへきて当初の説明を一転させた格好です。

 

このあたりの詳細については過去記事を参照してください。 

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サウジアラビア検察発表の調査結果要旨

 1.ジャマル・カショギ氏はトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で居合わせた人物と口論・殴り合いとなり、死亡した。
 2.死亡は隠蔽(いんぺい)されようとした。
 3.容疑者はカショギ氏をサウジに連れ戻す目的でトルコを訪れた。
 4.サウジ国籍の18人を拘束。事件に関与した全員を訴追する。
 5.国王令で、王室顧問や情報機関高官ら5人を解任する。
 6.国王令で、ムハンマド皇太子を長とする委員会を設置し、情報機関の再構築と規則の見直しなどを行う 

 

学校で子どもどうしが喧嘩をし、先生から怒られて反省文を書くように言われ、仕方なく書いた文章と同じようなものです。

 

ですから、まさにツッコミどころ満載になっています。

 

カショギ氏は「サウジアラビア領事館で居合わせた人物と口論・殴り合いとなり」とあります。「居合わせた人物」とは、皇太子の護衛にあたるSPや軍の特殊部隊の人間15人で、トルコ当局が入出国を確認しています。

 

BBCはこれら15人について詳細に報じています。↓↓

www.bbc.com

 

殺人のプロとでも言うべき15人を相手に、カショギ氏1人が殴り合いをしたというのです!カショギ氏がジェームス・ボンドやランボーなら、あり得る設定なのかもしれませんが・・・。

 

縛り上げてサウジに連行しようとしたが、激しく抵抗されたのでその場で殺害し、遺体という形でサウジへ連れ帰った、と読み替えるのが自然でしょう。

 

また、15人ものチームを派遣することは、最高指導者のムハンマド皇太子の指示がなければ出来ないというのが国際社会の大方の見方です。

 

命令した容疑がかけられる皇太子本人をトップに情報機関の改革を行うとは、被告人が検察と裁判官を兼ねるようなものです。 ガキ大将のよくやる手口そっくりです。

 

それにしても、アラビア語から英語に翻訳され、日本語になっているので無味乾燥な文章になるのはやむを得ないとしても、「黒」を「白」と言いくるめて政治的解決を図ろうとする、高級官僚が書く外交文書の典型的なものとなっています。

 

私たち「善良な市民」はじっくりと味読すべきかもしれません。

 

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そして、実行犯の口封じが始まる?

トルコの『Hurriyet Daily News』紙は、カショギ氏殺害に関わった15人のチームの1人の男が交通事故で死亡したと報じています。

 

同紙によると、サウジアラビア空軍のマーシャル・サード・アル=ボスタニ大尉は10月2日にトルコに入国し、イスタンブールのサウジ領事館を訪問後、同日、サウジに帰国。その後、サウジの首都リヤドで交通事故に遭い、死亡したとのことです。

 

単なる事故か、それとも口封じのための殺人か? もちろん真相は定かではありませんが、イスラム法学者で中東情勢の専門家である中田孝氏はツイッターで、このボスタニ大尉の他にも実行犯が「これからもどんどん消されていく」と警鐘を鳴らしています。

 

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以上、『記者殺害を認めたサウジアラビア検察の調査結果はツッコミどころ満載!』でした。

サウジ人記者が生きたまま切断される模様をトルコ政府は盗聴していた!

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『Bloomberg』より引用

トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア領事館で、サウジアラビア人記者が殺害されたとの疑惑が濃厚となっています。

 

アメリカのメディアは、記者は尋問なしに殴られ、薬物を投与された後に生きたまま切断されたと報じています。

 

そして、その模様をどうやらトルコ政府が一部始終を盗聴していたらしいのです。

 

ホラー映画顔負けの猟奇的殺人、「007」ばりのスパイ行為。

 

国際政治の恐ろしい一面を垣間見る事件です。 

 

 

サウジアラビア人記者殺害疑惑の概要

サウジアラビア皇太子の強権的な政治を批判し、アメリカに亡命して『ワシントン・ポスト』紙の記者として働いていたサウジアラビア人のジャマル・カショギ氏が10月2日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア領事館に入ったまま行方不明となり、サウジアラビア当局による殺害が疑われています。

 

カショギ氏は10月3日に結婚する予定で、9月28日に必要書類を交付してもらうために領事館を訪問。領事館職員より「10月2日に受け取りに来るよう」指示され、2日に再訪しました。

 

この時、日時を指定されたために身の危険を感じたカショギ氏は、婚約相手の女性に携帯電話を渡し、自分が領事館から出てこなかったら当局に通報するよう言って待たせていましたが・・・、それが最後の会話となりました。

 

トルコ政府はこの10月2日、サウジアラビアのムハンマド皇太子のボディーガード2人、軍の特殊部隊、諜報機関トップの解剖医を含む15人がサウジアラビアからプライベートジェット機でトルコに入国し、カショギ氏が領事館を訪問した前後の時間に黒のバンで乗り付け、およそ2時間後に同じ車で去って行ったという事実を公表しています。さらに、殺害を裏付ける音声を入手しているとも発表しています。

 

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トルコのサウジアラビア領事館

 

記者は生きたまま切断

イギリスの中東ニュース専門サイト『ミドルイーストアイ』は、領事館内で殺害された際のものとされる音声を聞いたトルコ当局者の話として、カショギ氏は、尋問などが行われる前に殴りつけられ、薬物を投与され、テーブルの上で生きたまま切断されて7分で死亡した、と伝えています。

 

また、その際、サウジアラビア本国から派遣された15人のうちの1人で、解剖医の男が「私は解体する時には音楽を聴く。君たちもそうしなさい」と話していたともいいます。

 

バラバラに切断された遺体は、派遣された15人がそのまま持ち去ったとされていますが、イスタンブール郊外の森に捨てられたとの情報もあるようです。

 

サウジアラビア側は「尋問中に誤って死亡した」と主張していますが、これだけ生々しい情報が音声データに残っている以上、サウジ側の犯行と見るのが自然でしょう。

 

 

「Apple Watchに音声が録音されていた」はウソ

さて、上記の音声はどのような形で録音されたのでしょうか。

 

トルコの現地紙は、カショギ氏が「Apple Watch」の録音機能をオンにしたことを確認して領事館に入って行ったと報じています。

 

「尋問、拷問、殺害の音声が記録され、iPhoneとiCloudの両方に送信されていた」とし、カショギ氏のiPhoneは領事館の前で待っていた婚約者が持っていたと伝えています。

 

しかし、アップルのウェブサイトを確認してみると、トルコではApple Watchで携帯電話回線に接続する機能は利用できません。ユーザーが契約している通信事業者のサービスエリア外で、ローミングを利用することもできません。

 

セキュリティーの専門家はアメリカのCNNの番組の中で、サウジアラビア領事館内の音声が記録されているのは、トルコ政府が領事館の建物内に盗聴器と転送装置を仕掛けているからだと指摘しています。

 

トルコは昔から大使館や領事館のほとんどで盗聴行為を行っているという噂がありました。盗聴という非合法行為で音声を入手したとも言えないので、「Apple Watch」を隠れ蓑に使ったということなのでしょうか。

 

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サウジアラビアのムハンマド皇太子(『JIJIPRESS』より)

トルコ政府の盗聴でサウジは逃げられず

今回の事件で疑問に感じた点がありました。トルコとサウジアラビアが合同捜査班を結成し、両国の捜査官らが領事館内に入り、捜索を実施したことです。

 

大使館や領事館はウィーン条約で不可侵です。つまり、トルコにあるサウジアラビア領事館の敷地内はサウジアラビアの領土とみなされ、トルコの施政権は及びません。トルコの警察でさえ、総領事の許可がなくては館内に一歩たりとも入れないのです。

 

ですから、カショギ氏が行方不明だと言われても、「知らぬ存ぜぬ」の一点張りで門を固く閉ざし、逃げ切りをはかることも可能なわけです。

 

にもかかわらず、合同捜査に協力し、トルコの捜査官までも領事館内に入ることを認めたのはなぜなのか?

 

普通に考えれば、動かぬ証拠を突きつけられて、逃げようがない、隠しきれないと判断したから、という理由に行き着きます。

 

動かぬ証拠とは?そう、殺害現場で録音されたという音声データです。これがトルコの地元紙が報じるように、カショギ氏のApple Watchだったとしたら、「そんなのはデッチあげだ」と突っぱねることができます。

 

しかし、トルコ政府が正式に(?)盗聴したものだとなれば、これはもうサウジ側にとっては返す言葉もありません。

 

トルコ政府の盗聴がサウジアラビアを逃がさなかったと言えるかもしれません。

 

 

おわりに

ホラー映画顔負けの猟奇的殺人、「007」も真っ青のスパイ行為。国際政治の身の毛もよだつ現実です。

 

サウジアラビアはカショギ氏を殺害したことによって、また、トルコは外国公館の盗聴行為によって、それぞれが国際社会の厳しい批判にさらされることになります。ここにアメリカが上手く介入し、責任の所在を明確にすることなく、真相が不透明なまま政治的解決が図られそうな気がします。

 

なお、本記事は2018年10月19日までの海外メディアの発する情報を元に執筆しています。事件の推移によっては、事実と異なる内容ともなり得ることをご了承ください。

 

以上、『サウジ人記者が生きたまま切断される模様をトルコ政府は盗聴していた!』でした。

呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことを知ると、鼻づまりに少しは役立つ!

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朝夕がひんやりとした季節になって、不覚にも風邪をひいてしまいました。

 

特に鼻水・鼻づまりがひどくて夜もぐっすりと眠れません。医者に症状を訴えると、「右の鼻がつまってたら、体の左側を下にして寝てみてください」と言われました。

 

自宅に戻ってその通りにすると、あら不思議、しばらくすると鼻の通りが良くなったではありませんか!

 

これは、呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことからくる現象とのことでした。

 

 

 

 

鼻の穴は2つある

鼻の持つ大きな役割は、嗅覚と呼吸です。どちらにしても、穴が2つあることが大きな意味を持っています。

 

嗅覚においては、臭いの方向や距離を把握するためで、これは目や耳が2つあるのと同じ理由です。

 

例えば、モグラは暗い土の中で行動しますので、視覚・聴覚はほとんど発達しておらず、嗅覚のみがとても優れています。人間と同じで鼻の穴は2つありますが、その1つをふさぐ実験をしたところ、進行方向がわからず、同じ場所をクルクルと回るばかりでエサには到達しませんでした。

 

呼吸においても、鼻の穴が1つだとすると、息を吸う時に乱気流が起こり、空気を取り込みづらくなるようです。

 

いつも深呼吸をするような状態に陥ってしまって、余分なエネルギーを使うことにもなるようです。

 

 

呼吸時に鼻の穴は片方しか使われない

それでは、人間はいつも2つの鼻の穴を同時に使って呼吸しているのでしょうか。答はNOです。

 

風邪をひいて鼻がづまりになっている時、「さっきまで右がつまっていたのに、今度は左か」と思ったことがあるでしょう。これは、多くの酸素を必要としない場合には、私たちが片方の鼻の穴で交互に呼吸しているからなのです。

 

鼻の穴には、鼻甲介(びこうかい)という粘膜で覆われたひだがあり、およそ1~2時間ごとに交代で膨張・収縮することによって呼吸しています。

 

これは交代性鼻閉と呼ばれる現象で、自律神経によってコントロールされているとのことです。

 

交代をすることによって片方の鼻の穴を休ませて呼吸に使うエネルギーを節約し、ウイルスや細菌などの外敵が侵入するリスクを低くするためだと考えられています。

 

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右の鼻がつまったら

風邪あるいは花粉症などで、例えば、右の鼻がつまったと仮定します。その時は、まず、体の左側を下にして横向けに寝てみてください。しばらく寝たままでいると、上になっている右の鼻の穴の通りが良くなります。

 

これは自律神経の動きで、上になっている鼻の通りが良くないと呼吸しづらく、臭いも感じにくくなるので、そちら側を開けようとするわけです。

 

是非、1度、試してみて下さい。ただ、残念ながら、右の鼻はスッキリしますが、代わりに左の鼻がつまった感じになってしまいます。鼻のつまりが左右に移動することは、寝返りを打たせる理由の1つだとも指摘されています。

 

どうでもいいことを書いたかもしれませんが、鼻づまりの時に少しくらいは役立つのではないでしょうか。

 

以上、『呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことを知ると、鼻づまりに少しは役立つ!』でした。

来年夏の参院選前に「消費増税」の撤回がありうるぞ!

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政府は、来年(2019年)10月に消費税を10%に引上げる消費増税を予定通り実施することを決めました。

 

政府内外で増税への準備を進める狙いがあるとされますが、本当にそうなのか?1年先の経済状況は誰にもわからないのに、なぜ、今、言い出すのか?

 

どうも別の狙いがあるように思えてなりません。

 

来年夏には参議院議員選挙があります。苦戦が予想されるのならば、「消費増税撤回」が選挙公約になるかもしれません。

 

 

 

 

消費増税を来年10月に実施

安倍首相は来年10月の消費増税を予定通り実施する考えを示し、増税後の景気の落ち込みへの対策を講じると強調しました。中小小売店への支援や自動車・住宅の購入支援といったものです。

 

しかし、これらの対策は今年6月に決めた「骨太の方針」とほぼ同じで、新味はまったくありません。

 

そもそも消費税の税率を上げることは消費税法に明記され、9月の自民党総裁選挙でも首相自身が繰り返し述べてきています。

 

それなのに、なぜ、今、消費増税をやるとわざわざ強調するのでしょうか。

 

 

疑われる首相の本気度

問題なのは消費増税に対する安倍首相の本気度です。

 

一国の首相が1年先に政策を実施するというのですから、政治家特有の「不退転の決意でやる」というような強い表現が用いられるはずです。

 

ところが、報道ベースで確認した限り、そのような言い方はされていません。それどころか、首相は消費増税を「予定」と表現し続け、菅官房長官は経済情勢を見極める姿勢をにじませ、首相側近は「首相は最終判断していない」と言う有様です。

 

つまり、逃げ道はしっかりと作っておいた上での今回の閣議決定なのです。首相の本気度が疑われても仕方ありません。

 

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反対論が根強い自民党

5%の消費税率を8%、10%と段階的に上げていくことは、2012年8月、当時の民主党政権が主導する形で自民党と公明党との3党が合意して決まったものです。「社会保障と税の一体改革」というものです。

 

当時、野党だった自民党の中には民主党主導で決まったことに、今だに面白くはない感情を抱いていて、慎重論・反対論は根強いものがあります。

 

安倍一強で強い締め付けのある自民党ですから、今のところ声高に反対論をぶち上げる人は出ていません。

 

しかし、来年夏には必ず参議院議員選挙が行われます。

 

2014年11月、2016年6月の2回、消費税率10%への引上げを「厳しい経済情勢」を理由に延期しました。消費増税を延期した後に、衆議院の解散・総選挙を行い、自民党は大勝しています。

 

衆議院選挙前には消費増税の延期を決めて大勝し、参議院選挙の前には消費増税を行うとは何事だ!との声が、選挙を控えた参議院側から上がってくるのは時間の問題だということです。「そもそも消費増税そのものに反対だった」という声も添えられて。

 

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参院選の目玉政策は「消費増税撤回」?

今年9月の自民党総裁選では、安倍首相は石破茂氏に地方票で思わぬ苦戦を強いられました。また、自民・公明両党が総力をあげて戦った沖縄県知事選では野党系候補に大差で敗れました。

 

自民党内には、都市部はいざ知らず、地方は安倍首相で戦えるのかという不安の声があがっています。

 

さらに、野党共闘の取り組みがスムーズに進んで各地方で候補者の一本化に成功していった場合、「消費増税反対」を訴える野党候補に勝ち切れるのかとさらに不安の度は増していきます。

 

参議院選挙の苦戦が予想されていった場合、さすがに自民党内も静かなままではすみません。安倍首相にしても、参議院で議席を大幅に減らすようなことになれば、念願の憲法改正も出来なくなってしまいます。

 

そこで、安倍首相はあらかじめ作っておいた逃げ道に逃げ込むのです。そして、タイミングを入念に見計らって会見をします。

 

「昨年10月、消費税を10%に引上げることを予定し、政府として準備を進めて参りましたが、良好だった世界経済に変調の兆しが見え、リーマンショック級の危機が到来する可能性もあることから、本年10月の消費増税は延期すべきとの考えにいたりました。つきましては、こうした政府の考えについて、来る参議院議員選挙で国民の信を問いたいと存じます。」

 

普通は「やる」と言ったことを「やらない」と「うそつき」となりますが、税だけは逆に歓迎されるようです。10%に上がってしまうと諦めていただけに嬉しさも倍になるかもしれません。

 

また、会見の直後から株価は大幅上昇するに違いありません。今の世代にとって良いことづくめかも。もちろん、ツケを回される将来世代はたまったものではないでしょう。

 

以上、『来年夏の参院選前に「消費増税」の撤回がありうるぞ!』 でした。

阪神・矢野新監督に期待はするけど、何だかスッキリしないのはなぜか?

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「やっぱり」阪神・金本監督が辞任しました。

 

「やっぱり」新監督には矢野2軍監督が就任しました。

 

この監督交代劇は巨人のそれと瓜二つ。

 

矢野氏自身には何の問題もありませんし、大いに期待したいのですが、何だかスッキリしません。

 

 

 

 

巨人・阪神 瓜二つの監督交代劇

10月6日に『阪神ファンは『巨人・高橋監督辞意➝原新監督』を面白がるけど、笑うに笑えない!』という記事を本サイトに掲載しました。

 

www.iwgpusnever.com

 

巨人球団首脳が高橋監督続投を示唆➝高橋監督が成績不振を理由に辞任➝過去の実績が買われて原監督就任。

 

こうした監督交代劇が阪神でも見られるかもしれないので、阪神ファンは笑うに笑えないと書きました。

 

いやはや、本当に巨人のそれと瓜二つ。笑うに笑えません。せめてもの救いは、岡田彰布氏にならなかったことと、鳥谷敬を現役引退させて監督に就かせなかったことです。

 

高橋由伸も金本知憲も、監督就任時に球団側には負い目があります。現役続行を希望したのに無理矢理引退させて高橋を監督に就けた巨人。監督就任を渋る金本を「3年連続最下位でもいいから」と口説き落とした阪神。

 

監督を解任したいが就任時の負い目があるため、様々な方面から無言の圧力をかけて、本人自らが辞任を申し出るように仕向けています。阪神にいたっては、球団社長が金本監督と面会の上、「辞任勧告」を行っているといいますから手が込んでいます。

 

特に阪神の場合、17年ぶりの最下位に落ち、甲子園での観客動員数が約14万人も減少しているのですから、経営判断として「監督解任」はあり得ます。スパッと任期途中でも「解任」すれば、スッキリとファンも次を向くことができたのです。

 

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なぜ、掛布雅之ではダメなのか?

金本監督辞任以降、次期監督の名前がいろいろ挙がっていました。ネット上で特に待望論が強かったのは、ミスタータイガースこと掛布雅之。

 

3年前、金本知憲監督就任と同時に2軍監督に就任しました。ファンからの支持は絶大で、2軍戦にもかかわらず、「掛布見たさ」で鳴尾浜球場は満席の日が続きました。

 

解説者時代に披露していた優れた野球理論には定評がありますし、何より、若手選手の底上げが少しでも出来ているとするならば、それは掛布2軍監督の手腕といっても過言ではありません。

 

掛布本人は他球団から監督就任のオファーがあっても「自分は阪神一筋」と断り続け、2軍監督を引き受けた時点で「次はオレ」という覚悟を決めていたという話もあります。

 

ファンとしては、「掛布監督・矢野ヘッドコーチ」ならどれだけ喜んだかわかりません。若手の活躍をくしゃくしゃの笑顔で見守る掛布監督と矢野ヘッドを、ファンは心底見たかったのです。

 

それなのに、なぜか、議論のテーブルにもあがっていません。

 

現役時代に飲酒運転で事故を起こし、当時の球団社長が「絶対に許さない」と逆鱗に触れたことが尾を引いているとか、球団内の派閥抗争で「掛布監督」ではバランスが取れないとか、いろいろ言われてはいます。

 

詳細はまったくわかりませんが、ファンの声がまったく届かない球団の古い体質にスッキリしないものを感じてしまいます。

 

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矢野新監督に期待はするけど

理詰めのリード、勝負強いバッティング、何よりもガッツあふれるプレー、甘いマスク。矢野燿大はファンから愛された選手でしたし、上下問わず選手からの信頼も厚いものがありました。

 

現役を退いても、卓越した野球理論に基づく解説ぶりは、深い洞察力を感じさせるものでもありました。

 

ですから、矢野監督と聞いてファンからブーイングが起きることは皆無でしょう。しかし、「今、監督をやるべきなのか」と考えるとスッキリしないのです。

 

球団が矢野に白羽の矢を立てた理由は、今季に2軍監督としてウェスタン・リーグ優勝、ファーム日本一に導いた実績が高く評価されたからでしょう。

 

もちろん、その実績は評価されてしかるべしですが、よくよく考えると、今季の阪神の2軍には、本来なら1軍で活躍していなければいけなかった選手が大勢いたということです。

 

4番を期待されたロサリオをはじめ、藤浪、西岡、今成、岩田・・・。1軍での実績もある彼らの存在を差し引いたら、どのような結果だったか。

 

また、「超積極的」をスローガンに、リーグ新記録のチーム盗塁数163を記録しましたが、1軍で同じ事をやれるのかどうか。

 

つまり、たった1年の2軍監督としての実績だけで、課題山積の1軍監督に就けてしまっていいものだろうかとスッキリしないものを感じるのです。

 

掛布監督の下でヘッドコーチとして経験を積み、満を持して監督に就き、鳥谷敬へとバトンを渡す。こういう長期戦略をどうして描けないのでしょうか。

 

以上、『阪神・矢野新監督に期待はするけど、何だかスッキリしないのはなぜか?』でした。