東京医大不適切入試の影響か? 私大医学部志願者が7%減に!

f:id:naga-aya-omiya:20181013175650p:plain

鳥取大学医学部HPより

「私大医学部の入試は、浪人と女子は不利」

 

私が浪人して予備校に通っていた頃から、半ば「都市伝説」のように語られていました。

 

東京医大の不適切入試疑惑は、都市伝説が事実であったことが明らかとなり、とても驚いています。

 

文部科学省の調査では、東京医大のみならず複数の大学で疑いがあるとのこと。こうした不透明な状況を嫌ってか、2019年の入試では私大医学部の志願者が前年に比べ7%減少しています。 

 

  

複数大学の医学部、不適切入試の疑い

文部科学省は、全国81の大学医学部をの入試についての調査を行った結果、複数の大学で不適切な入試が行われていた疑いがあることがわかりました。

 

東京医大の入試で、女子や浪人年数の多い男子への不利な扱いがなされていたことを受けてのもので、性別や浪人年数で合格率の差が大きい大学を中心に訪問調査をしたとのことです。

 

不適切入試の疑いが持たれている大学には、順天堂大学や昭和大学が含まれていると報道されています。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181013165534j:plain

東京新聞より引用

 

また、文部科学省は大学ごとの過去6年間の男女別合格率を公表しています。疑惑の発端となった東京医大の男子の合格率は女子の1.29倍、疑惑が持たれている順天堂大は1.67倍、昭和大学は1.54倍となっています。

 

 

東京医大不適切入試のカラクリ

東京医大の入試は、1次試験は英語・数学・理科の全問マークシート式と2次試験の小論文に分かれます。

 

2次試験の小論文では受験者全員に「0.8」を掛ける得点操作が行われていました。男子の場合、減点後に現役と1浪と2浪の受験生には一律20点、3浪生には10点をそれぞれ加点されていました。

 

女子と4浪以上の男子には加点がなされることがなく、結果的に、女子と三浪以上の男子の得点が抑えられていたということです。

 

とても酷い話です。現役という同じ立場で受験した男女が、答案が白紙の段階で男子が20点、女子が0点とすでに差がつき、パーフェクトな答案を書き上げても女子は80点にとどまるということなのです。

 

女子と多浪生を差別する理由として、産経ニュースの記事を引用します。

 

女子受験者の合格者数抑制について、大学関係者は「女性は結婚や出産を機に職場を離れる人が多く、女子合格者を抑え、系列病院の医師不足を避ける目的があった」と話している。

3浪以上の多浪生をしぼった理由について「浪人を重ねている人は医師国家試験の結果も良くないという相関関係が出ている」としている 。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181013175622j:plain

 

私大医学部志願者は7%減

東京医大の入試をめぐって文部科学省の幹部職員が起訴されたことをきっかけに、今回の点数加算が発覚しました。

 

私の予備校時代(20年以上も前)から、「私大医学部は女子と多浪生は不利」という都市伝説まがいの噂がありました。

 

噂にとどまれば良いのですが、実際に、予備校の講師から説明されたこともあります。おそらく模擬試験の偏差値と実際の入試の合否との関係性から推察すると、点数操作がなされているとしか言えない現状があったのでしょう。

 

今回の文部科学省の調査で、都市伝説は事実であったことが証明されました。受験生は、特に女子や多浪生はたまったものではありません。

 

こうした状況に不信感を持つのも当然で、予備校大手の駿台予備学校によると、医学部の志願者数は減少しているとのこと。

 

今年(2018年)9月の模擬試験で志望校を集計したところ、全国の私立大学医学部の志願者数は前年同期比で7%の減となっているといいます。そして、問題の発端となった東京医大は11%の減となる一方で、女子医大系は志願者数が増加する傾向にあるともいいます。

 

 

おわりに

私学である以上、どのような採点をして誰を合格させようと自由だ、と言ってしまえばそれまでです。

 

それならば、「我が大学は男女の合格比率を6:4とする」「4浪以上は基本的にお断り」と堂々と募集要項に謳うべきです。そうすれば、受験生の側も「ここは、そういう大学なんだ」と判断することができます。

 

少なくとも、採点の基準ぐらいは示されないと、受験生がかわいそうでなりません。

 

 以上、『東京医大不適切入試の影響か? 私大医学部志願者が7%減に!』でした。

『めざましテレビ』で紹介!名字の由来がわかる郵便局のサイトで「伊野尾」を調べると全国で20人いた。

f:id:naga-aya-omiya:20181011152613j:plain

今朝、「めざましテレビ」を何気なく見ていると、自分の名字の由来がわかる郵便局のサイトが紹介されていました。

 

自分の名字を入力すれば、その由来や全国で同じ名字が何人いるのかまでわかるスグレモノです。

 

郵便局のサイト「ニッポンの名字」を紹介するとともに、名字について少し調べてみました。

 

 

名字の由来がわかる郵便局のサイト

『めざましテレビ』で紹介されていた、自分の名字の由来を調べることができる郵便局のサイトは、『ニッポンの名字』。

 

郵便局は年賀状の販売促進のために、このサイトを開設しました。自分の名字を検索して由来などを楽しむとともに、自分の友人・知人の名字も調べたくなります。その相手を思い浮かべる気持ちと、年賀状を書いて出すことがマッチングすることを期待したいとのことです。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181011154759j:plain

 

サイトのトップページの【今すぐ調べる】の欄に自分の名字だけを打ち込むと、上記のように検索結果が出てきます。

 

例えば、増田さんだと、全国で増田という名字の人が20万9000人いて、由来は「現長野県である信濃の大族である滋野氏・・・」ということが瞬時にわかります。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181011155311j:plain

 

また、雪渕さんは全国で30人しかおらず、”天然記念物級”として表彰(?)されたりします。

 

『めざましテレビ』の木曜パーソナリティーを務めるHey!Say!JUMPの伊野尾慧さんの「伊野尾」は全国に20人。伊野尾さんは「絶滅しないように頑張ります」と笑いを誘っていました。

 

紹介したサイトはこちら↓↓

nenga.yu-bin.jp

 

 

名字ランキング1位は「佐藤」

明治安田生命は2018年8月、同社の契約者655万人の名字を集計した「全国同姓調査」の結果を発表しています。

 

ランキング形式にすると以下のようになります。

1位

佐藤

およそ1,887,000人

2位

鈴木

およそ1,806,000人

3位

高橋

およそ1,421,000人

4位

田中

およそ1,343,000人

5位

伊藤

およそ1,081,000人

6位

渡辺

およそ1,070,000人

7位

山本

およそ1,057,000人

8位

中村

およそ1,051,000人

9位

小林

およそ1,034,000人

10位

加藤

およそ892,000人

 

 身近に絶対に存在する「山田」が12位、「木村」が17位とは少々意外でした。

 

また、トップ100のうち、漢字3文字以上の名字は「佐々木」が13位、「長谷川」が33位に入っているのみで、その他の98種類の名字はすべて漢字1~2文字で構成されていました。

 

漢字4文字の名字で最多は「勅使河原」、続いて「勅使川原」、「小比類巻」、「長曾我部」となっています。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181011165107j:plain

  

珍しい名字

数年前、天皇皇后両陛下が秩父宮ラグビー場で来られた際の有名なエピソードがあります。

 

試合で大活躍をした五郎丸歩選手に天皇陛下が関心を持たれ、近くにいた関係者に「それは本名ですか」と真剣に尋ねられたというのです。

 

五郎丸選手のほかに、プロ野球・阪神タイガーズに在籍した「源五郎丸洋(げんごろうまる ひろし)」氏はケガのために1度も公式戦に出場することなく引退しましたが、阪神ファンには今だに名前は覚えられています。

 

芸能人にも、剛力彩芽、貫地谷しほり、能年玲奈などは、芸名をつけずに、あえて本名の珍しい名字のままでデビューすることで高い認知度を得たケースだといえるでしょう。

 

「週刊現代」に「こんなにある珍しい苗字、難読苗字」が掲載されていましたので、紹介しておきます。

f:id:naga-aya-omiya:20181011163450p:plain

「週刊現代」2014年3月15日号より

おわりに

どんな名字にも必ずその由来があり、先祖代々受け継がれてきた思いが込められています。

 

秋の夜長に、『ニッポンの名字』での検索を通して、名字という身近なところから歴史を感じてみるのも悪くはありません。

 

以上、『『めざましテレビ』で紹介!名字の由来がわかる郵便局のサイトで「伊野尾」を調べると全国で20人いた。』でした。

コンタクトレンズを付けたまま寝てしまったら、まずは目薬をさすこと。

f:id:naga-aya-omiya:20181006172556j:plain

コンタクトレンズを着用して20年以上になります。

 

これだけ長く使っていると、慣れが出てしまって、ダメだとわかっていてもやらかしてしまうことがあります。

 

その最たる例が、コンタクトレンズを付けたまま寝てしまうことです。これは愛用者なら誰もが経験したことがあると思います。

 

そこで、ベテランユーザーの私から、そんな時の対処法をお知らせします。

 

 

 

 

コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった

仕事から疲れて帰ってきて、ついついコンタクトレンズを付けたまま寝てしまった。

 

お昼にうたた寝のつもりが、コンタクトレンズをしたまま気がつくと数時間も経っていた。

 

新幹線や飛行機でコンタクトをつけたまま熟睡してしまった。

 

私はコンタトレンズを使って20年以上になりますが、こんなことはしょっちゅうありました。

 

その度に、眼が乾燥してコンタクトレンズが眼球に張り付いたような感じになり、辛い思いをしてきました。人によっては、レンズが外れなくなってしまうこともあるようです。

 

 

コンタクトレンズを付けたまま寝ると失明するのか?

「コンタクトレンズを付けたまま寝ると失明する」と1度は耳にしたことがあるでしょう。これは都市伝説の類だと言う人もいますが、失明にいたる可能性があることは医学的に実証されています。

 

眼球の細胞も呼吸をしていますので、常に酸素を必要とします。コンタクトレンズを付けている時は、レンズに含まれた水分や眼球とレンズの間にある涙から酸素を取り込んでいます。

f:id:naga-aya-omiya:20181006172642p:plain

出典:「オカダ眼科クリニック」公式サイト

 

眼球に酸素を送るには水分が必要となりますが、コンタクトレンズを付けたまま寝てしまうと、レンズに覆われた眼の部分は二重にふたをされた状態になり、まばたきによって涙が循環することもなくなるため、眼球の細胞は呼吸ができなくなります。

 

呼吸できなくなった眼球の細胞は死んでしまいます。眼球の細胞は再生・分裂はしないので減る一方です。その上、長時間装用で汚れたコンタクトレンズに細菌が増殖すると、アレルギー性結膜炎などにかかり、最終的には失明に至る可能性があるというわけです。

 

 

少しくらいの昼寝なら大丈夫?

「コンタクレンズを付けたまま寝るのはダメ」はわかっている。しかし、ついつい、うとうとしてしまう。そのような場合はどうでしょうか。

 

結論だけ言うと、一晩中付けたまま寝るとかなりのリスクがありますが、1時間程度なら眼に影響はないようです。

 

ただ、例え1時間程度のうたた寝であっても、乾燥・酸素不足で眼に違和感を感じることがあります。これは多少なりともダメージを与えている証拠でもあります。

 

コンタクトレンズを付けてのうたた寝が、毎日の習慣となってしまっては少なからず悪い影響が出てしまいます。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181006173720j:plain

 

付けたまま寝てしまったら、絶対やってはいけない事

それでは、コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった時の対処法です。

 

実際に経験した人はおわかりですが、目が覚めると両目全体が重い感じがして強烈な違和感を覚えます。また、しきりにまばたきをしたくなります。

 

第一に考えるべき事は、一刻も早くコンタクレンズを外して目を休めることです。

 

ただし、多くの場合、コンタクトレンズが眼球に張り付いた状態になっています。普段通りには外せないケースもあります。

 

そうした時に絶対にやってはいけないことは、強引に外してしまおうとすることです。レンズが眼球に張り付いた状態で無理矢理に外そうとすると角膜を傷つける恐れがあり、また、レンズが目の中で割れたり破れたりする危険性があります。

 

 

付けたまま寝てしまったら、まずは目薬をさす

それでは、どうするのか?

 

まずは、目薬をさすことです。

 

目が極端に乾燥しているわけですから、水分を補給します。それには、コンタクトレンズに使用可能な目薬(市販されているもので十分です)を両目にさして、ゆっくりとまばたきを数回してみます。

 

そうすると、コンタクトレンズが眼球から浮かんだような感覚になりますので、そうなれば普段通りに外して大丈夫です。

 

経験上、ほとんどは問題なくこれでレンズは外すことができます。また、数時間寝てしまって目に違和感がある場合でも、目薬をさすことによって改善されます。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181006173757j:plain

でも、目薬が手近にない場合はどうするか?

 

これは私はやったことはないのですが、眼科医は、洗面器に水をはって顔をつけて目をパチパチまばたきすれば良いと言っていました。洗面器内でレンズが外れることもあるし、外れなくとも、水分は十分に供給されているので普段通りに外すことが可能だということです。

 

それでもレンズが外れない、どこにあるのかわからないという場合は、目の隅の方に貼り付いた状態になっていることが考えられますので、眼科に行くことになります。

 

以上、『コンタクトレンズを付けたまま寝てしまったら、まずは目薬をさすこと。』でした。

関連記事もあわせてどうぞ↓↓ 

www.iwgpusnever.com 

阪神ファンは『巨人・高橋監督辞意➝原新監督』を面白がるけど、笑うに笑えない!

f:id:naga-aya-omiya:20181005172456j:plain

プロ野球・巨人の高橋由伸監督が辞意を表明し、すぐさま後任の監督に原辰徳氏が決まったようです。

 

この交代劇を、ライバル視している阪神タイガースのファンはどのように見ているのでしょうか?

 

何か時計の針が逆に回ったかのような監督人事を、「おかしなことをやっているな」と面白がってはいるものの、笑うに笑えないという心境です。

 

大の阪神ファンである私が代弁してみます。

 

  

巨人・高橋監督の辞任はお決まりのパターン

巨人の高橋由伸監督が、シーズン途中にもかかわらず、今季限りで辞任することを表明しました。高橋監督が成績不振の責任を取る形で辞任の申し入れがあり、球団側もこれを受け入れたとのことです。

 

巨人の球団首脳は来季の続投を要請する意向だと伝えられていましたので、少々意外に感じました。そして、「いつもの、お決まりのパターンかな」とも感じました。

 

3年前に原辰徳監督が辞任した際、現役続行を希望していた高橋由伸選手を半ば強引に引退させて新監督に就任させた経緯を思い出します。

 

球団首脳の本音としては、高橋監督にはさっさと辞めてほしかったのだと思います。巨人に負け越している阪神ファンが言うの何ですが、高橋監督の采配面には目立った戦術や起用法はこの3年間でほとんど見られませんでしたから。

 

ましてや球団ワーストタイとなる4年連続で優勝を逃し、来年も球団史上初となる5年連続「V逸」だけは耐えられないでしょう。阪神ファンなら5年くらい何てことはないのですが。

 

でも、監督就任の経緯がありますので、「成績不振」「指導力不足」を理由に解任すれば世間から何を言われるかわかりません。読売新聞の売上に響いては大変です。

 

ですから、とりあえずは続投させるとアナウンスしながら、辞表が出されるのを待ち望んでいたのではないかと思います。辞めざるを得ないように周囲には見えない形で高橋監督にプレッシャーをかけていたであろうと容易に想像できます。

 

そして、「本人が辞めたいというので、慰留に努めたけどダメでした」となれば、世間から突っ込まれずに済みます。

 

まさに、お決まりのパターンそのものです。特に、契約期間が残っているのに辞任する時は、たいていはこのパターンです。プロ野球のファンを長くやっていると、ひいきのチームに1度や2度はあったでしょう。内紛が多い阪神なら尚更です。

 

ここまでは、「巨人も大変やな」と面白がることができます。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181006094930j:plain

 

原辰徳氏、再々登板

原辰徳氏は2度目の監督を辞める際に、「新陳代謝が必要だ」とその理由を語っていたと記憶しています。

 

現役選手だった高橋由伸氏を引退させて監督の座につかせ、チームは「一新」をテーマに掲げました。それは高橋新監督の清新で爽やかなイメージとも結びついて、とても脅威に感じたものでした。

 

ところが、結果がともなわず、高橋監督は辞任。そして、後任には、「新陳代謝が必要」と言って辞めた原辰徳氏が就任するというのですから、開いた口がふさがりません。

 

巨人を7度のリーグ優勝に導き、WBCでは世界一の勲章を手にした原氏は名将であることは否定しません。監督としての実績に何の文句もありません。

 

しかし、だからといって、なぜ、原氏なのか?時計の針が逆回転したと言われようとも、困ったときは原監督というのでは、第2の終身名誉監督と同じではないかと思うのです。

 

球団OBにこだわるなら落合博満氏なら実績十分で「ナベツネ」氏もお気に入りのはずです。指導者になるべく大学院にまで通った桑田真澄氏ではダメなのか。一足飛びに「新陳代謝」をはかって松井秀喜監督なら、阪神ファンは頭を抱えてしまいます。まあ、巨人内部の事情はほとんど知らないので言えることかもしれませんが。

 

また、原氏には暴力団がらみのスキャンダルがありました。過去の女性問題に関して元暴力団組員に1億円を支払ったと週刊文春が報道しました。原氏と巨人は名誉を傷つけられたとして文春を訴えましたが、2016年に敗訴しています。

 

暴力団組員と知った上で金を渡したとなると、明らかに野球協約違反となり、最悪は球界を永久追放となってしまいます。原氏が再々登板となれば、週刊文春も「格好のネタ」ということで黙ってはいないでしょう。

 

ここまでは、「巨人には原しかおらんのか」と面白がることができます。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181006095017j:plain

 

阪神ファンは笑うに笑えない

阪神ファンとしては、ここまでは面白がることはできます。しかし、笑うに笑えません。

 

阪神の金本知憲監督も、高橋由伸監督と同じ2015年に就任。監督として3シーズン目を終えようとしています。

 

前任の和田監督が辞任した際、監督就任を渋る金本氏に対し、「3年くらいは連続最下位でもいいから、チームを変革してほしい」と口説き落とした経緯があります。

 

「超変革」をスローガンにスタートした金本阪神ですが、巨人同様に成績は振るいません。当初は圧倒的支持を得ていた金本監督も、ここ最近はファンからの「辞めろコール」が強まり、ノーベル賞を受賞した学者先生からも「指揮官交代」と言われる始末です。

 

阪神球団の首脳は「来季も続投」と明言しています。球団が辞めさせたいと思っても「3年連続最下位でもいい」と口説いた以上、解任などできません。そうです、ここまでは巨人の監督交代劇とほぼ同じストーリーなのです。

 

もしかすると、全試合を終了した後、金本監督から成績不振を理由に辞意が表明されるかもしれない。いや、そうなるよう球団が圧力をすでにかけているかもしれない。

 

金本監督辞意表明を受けて、次期監督は阪神OBで実績のある人という選び方がなされ、結局、2005年の優勝監督の岡田彰布氏の再登板となる・・・。

 

つまり、成績不振➝球団は続投を表明➝監督が辞意表明➝優勝経験のあるOBが再登板、とまったく同じストーリーとなるのではないかと、笑うに笑えないのです。

 

さらに、岡田氏でなく、現役の鳥谷敬選手を強引に引退させて監督に、となったら、これはもう笑うしかないのですが・・・。

 

 

追記 阪神・矢野燿大新監督

「やっぱり」金本監督は辞任しました。これ、事実上の解任と同じ。

 

巨人の監督交代劇と瓜二つ。ただ、唯一の救いは、安直な形で岡田彰布氏に持っていかなかったことと、鳥谷敬選手を強引に引退させなかったことです。

 

でも、何だかスッキリしません。 

www.iwgpusnever.com

 

以上、『阪神ファンは『巨人・高橋監督辞意➝原新監督』を面白がるけど、笑うに笑えない!』

休刊した『新潮45』の編集長は、雑誌『ムー』の編集部時代にオウム真理教を擁護していた!

f:id:naga-aya-omiya:20181002165337j:plain

 

性的少数者への差別的表現などで批判を受けていた月刊誌『新潮45』が休刊となりました。

 

きっかけとなったのは安倍チルドレンの国会議員の論文、そして批判に対する反論でした。

 

月刊誌の内容は編集長が絶大な権限を持っているものですので、『新潮45』の編集長について調べてみたところ、オカルト系雑誌の『ムー』の編集部に在籍したことがあり、何とあのオウム真理教を擁護していることがわかりました。

 

 

『新潮45』が休刊

『新潮45』は、LGBTなど性的少数者を「生産性がない」と差別的に批判した杉田水脈衆議院議員の論文を掲載して、世間の大きな反発を受けて大炎上。

 

これに味をしめたのか、次号では「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」と題し、世間の反発に対抗する形で杉田論文を擁護する特集をし、またもや大炎上。

 

これには同誌に寄稿していた有識者はもちろん、新潮社内からも猛反発を受ける結果となり、「深い反省の思いを込めて休刊を決断した」ということになりました。

 

ネットのサイトならいざ知らず、新潮社といえば歴史と伝統のある由緒ある出版社。そこが出している月刊誌が、子どもじみた「見え見え」の対応をするに及んで、「地に落ちた」と感じたのは私だけではないでしょう。

 

そもそも、月刊誌は編集長が絶大な権限を握っているといわれています。『新潮45』の一連の問題記事についても、編集長の独断で決められたと言われています。ですから、同誌の若杉良作編集長の見識が問われて当然です。

 

 

『新潮45』若杉良作編集長は『ムー』の編集部に在籍

『新潮45』の若杉良作編集長は、新潮社の前には学研に勤めていました。そして、学研時代には、オカルト系雑誌『ムー』の編集部に在籍していました。

 

『ムー』は「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」と自称する月刊誌で、1979年に学習研究社(現・学研ホールディングス)より創刊されました。

 

主な内容としては、UFOや異星人、超能力、UMA、怪奇現象、超古代文明、超科学、陰謀論などのオカルト全般です。『ムー』という名称は、一部の超古代文明論者から、かつて太平洋上に存在したと主張される「ムー大陸」からつけられています。

 

ちなみに、福山雅治や木村拓哉、釈由美子、ラッシャー板前、上島竜平など芸能人の愛読者が多いことでも知られています。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181002164236j:plain

 

書店で見かけた方もおられるでしょう。正直なところ、この雑誌、嫌いではありません。何といっても飲み会などの雑談の「小ネタ」にはぴったりなのです。「聖徳太子はイエス・キリストの生まれ変わり」という話を飲み会ですれば、大ウケします。

 

でも、それだけのことです。「よくもまあ、こんな事を考えつくなあ」と感心することはあっても、興味本位の非科学的・非現実的な内容ばかりであることに変わりはありません。

 

 

『ムー』編集部時代にオウム真理教を擁護

「聖徳太子はキリストの生まれ変わり」「UFOが襲来」という記事を雑誌に掲載すること自体は問題ありません。言論・出版の自由というやつです。

 

しかし、その記事によって人生を大きく狂わせられた人がいたり、ましてや、社会に大きな害悪をふりまいた場合は話は別です。

 

オウム真理教がまだその本性を現さずに活動していた1990年代、『ムー』は教祖・麻原彰晃を持ち上げた記事を盛んに掲載していました。

 

『ムー』は、麻原彰晃の単なる座ったままのジャンプの連続写真を掲載。これを奇跡の「空中浮遊」として信じ込んだ読者が、オウム真理教に入信する事態を招くことになりました。

 

実際、オウム真理教幹部には上祐史浩をはじめ、『ムー』を通して麻原彰晃を知った者がたくさんいたのです。

f:id:naga-aya-omiya:20181002164403p:plain

出典 blog-imgs-27.fc2.com

若杉良作・『新潮45』編集長が、実際にオウム真理教・麻原彰晃に関する記事を書いたのかは明らかではありません。

 

ただ、『ムー』の取材でオウムの合宿所を複数人で訪れた際、「深部を探求したい」と自分一人だけ残って信者らと共に夜を明かしたというエピソードが伝えられています。少なくとも、オウムを肯定的に取り上げる誌面づくりに積極的に関わっていたことは事実でしょう。

 

麻原彰晃の単なるジャンプをトリックとして否定することなく掲載し、結果的に麻原が最終解脱者だと勘違いさせる誌面づくりについて、『ムー』は説明・謝罪を行わないまま現在に至っています。

 

 

『ムー』から新潮へ転籍

若杉良作氏は『ムー』の学研を退職し、新潮社へと転籍します。ここからの経緯について、雑誌『選択』から引用します。

 

1993年に『週刊新潮』に転籍したが、翌年にはオウム事件が弾け、編集部内で「スパイでは」と疑われて干される身に。数年で『新潮45』に異動して以降は「他部署に引き受け手がないから、ずっと塩漬け」(新潮社員)にされてきた。

異例の「長期在籍」を見込まれてか、前任編集長の三重博一氏から2016年に後継指名されると、部数はみるみる降下し「7千部を切りそうなくらい」(同前)にまで低迷。問題の10月号は「特需」となり配本した1万4千部が早々に完売となったという。ただ、社内からさすがに増刷の声は出なかったようだ。 

 

 減り続ける部数と利益。このまま座して死を待つくらいなら、どんなことをしてでも1冊でも多く売ってやる。

 

こういうことになれば、もう手段を選んでいる場合ではなくなります。その時、古巣の『ムー』で培った手法が頭に浮かび・・・。これはあくまで私の想像です。

 

いずれに、論壇誌として名声の高かった『新潮45』が、「ヘイト雑誌」「ネトウヨ雑誌」のレッテルを貼られたまま廃刊となってしまっては、かつての名だたる執筆陣が泣こうというものです。

 

以上、『休刊した『新潮45』の編集長は、雑誌『ムー』の編集部時代にオウム真理教を擁護していた!』でした。

RIZIN『那須川天心vs堀口恭司』を通して、最強の格闘技は何か?を考えてみた。

f:id:naga-aya-omiya:20181001180050j:plain

 

台風24号が通過していくなか、総合格闘技「RIZIN.13」をテレビ観戦しました。

 

メインの『那須川天心vs堀口恭司』は、スピーディーでスリリングな試合となりました。”世紀の名勝負”と言っても言い過ぎではない試合を通じて、格闘技ファンの永遠のテーマでもある、「最強の格闘技は何か?」を考えてしまいました。

 

しかし、それは当然の結論にいたってしまいました。

  

 

RIZIN『那須川天心vs堀口恭司』

総合格闘技「RIZIN.13」をテレビ観戦しました。

 

元UFCトップファイターの堀口恭司と、キックボクシング界の”神童”那須川天心が3分3ラウンドのキックボクシングルールで対戦。

 

「世紀の名勝負」と言っても過言ではないスピーディーでスリリングな展開は、「息も出来ない」「まばたきも出来ない」ほど。最終第3ラウンドにラッシュした那須川天心が3-0の判定勝ちをおさめました。

 

この試合の見所は、総合格闘技界では実績十分のトップファイターの堀口が、急成長を遂げて”キック界の神童”とまでいわれる那須川の鼻っ柱を折ることができるか、だったように思います。

 

だからこそ、堀口は、不利を覚悟であえてキックボクシングルールで戦ったわけです。もともと堀口には伝統空手の経験があったため、試合はスイングしたものとなり、判定負けとはなりましたが、堀口の格闘家としての「懐の深さ」「引き出しの多さ」が光りました。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181001180111j:plain

 

総合格闘技では「相手にならない」

「もう一度、両者の戦いを見たい」とはファンなら誰しもが思うこと。そして、「今度は総合格闘技のルールで」とも。

 

これに対し、堀口恭司は「オファーがあればキックルールでまたやろうかな。負けているのでやり返さないと」と、キックボクシングルールでの再戦には意欲を示しました。

 

しかしその一方で、「はっきり言うが、総合格闘技では相手にならないと思う。組み際とかが出来ていないので自分が普通に勝つので面白くない」と断言しました。

 

つまり、相手の領域に乗り込んで惜敗したのは悔しいが、自分のフィールドでやるのでは勝負にならない、ということです。那須川のパンチとキックのスピード、威力を十分に感じ取った上で、「こちら側にくるには10年早い」と言わんばかりです。

 

 

最強の格闘技は何か?

確かに、総合格闘技をやれば堀口恭司は那須川天心に圧勝するでしょう。だからといって、総合格闘技の方がキックボクシングより強いとはなりません。那須川天心がキックボクシングルールで勝ったから、総合格闘技より強いとならないのも同様です。

 

総合格闘技が最初にブームとなった2000年代初め、プロレスラーが総合格闘技に参戦して惨敗し続けたことがありました。

 

大のプロレスファンの私はとても悔しい思いをし、「プロレスは弱い」というイメージが出来上がりました。

 

ただ、当時のトップレスラーだった佐々木健介が雑誌のインタビューで、「プロレスの試合を休んで、総合格闘技の練習ばかりを半年ほどすることが許されるなら、誰にも負けない自信がある」と言っていました。

 

総合格闘技のルールは「何でもあり」が基本ですが、その「何でもあり」がルールです。このルールでの戦い方に慣れていない選手にすれば、総合格闘技はまったく別のジャンルになってしまうわけです。

 

f:id:naga-aya-omiya:20181001180146j:plain

 

ボクサーとキックボクサー、プロレスラー、総合格闘家、空手家、柔道家の世界王者を集め、ボクシングルールのトーナメントをしたところでボクサーが優勝するのは当り前で、それでもってボクシングが「世界最強の格闘技」といえないことは明らかです。

 

格闘技にはそれぞれ明確なルールがあり、そのルールのもとで技と力を磨き上げます。その中で最強を決めることは可能であっても、ルールが異なるジャンルの最強を横並びにして比較することは不可能だと思います。

 

ですから、例えば、「総合格闘技とプロレスはどちらが強い?」という質問には、「総合格闘技のルールなら総合格闘技、プロレスのルールならプロレス」と答えざるを得ないということです。

 

したがって、結論としては、「最強の格闘技は何か?」を考えること自体、ナンセンスだということになりました。ただ、ファンの間ではこういう問いかけを考えることこそが楽しいのだという声が大半ですし、私もよく理解できます。

 

以上、『RIZIN『那須川天心vs堀口恭司』を通して、最強の格闘技は何か?を考えてみた。』でした。

秋の夜長に楽しみたい野球DVD・本・マンガ・動画をご紹介します。

f:id:naga-aya-omiya:20180929113233j:plain

猛暑だと騒いでいたのも束の間、あっという間に秋の気配です。

 

秋が深まる11月ともなると、野球シーズンが終わってしまいます。安室奈美恵さん引退の「安室ロス」ならぬ、「野球ロス」の心境に野球ファンは陥っているのでは。

 

だからこそ、秋の夜長は野球を楽しみましょう!

 

野球をテーマにしたDVD・本・マンガ・動画を見ながら(読みながら)酒でも飲んで秋の夜長を満喫しましょう。

 

 

 

DVD『アゲイン 28年目の甲子園』 

アゲイン 28年目の甲子園

アゲイン 28年目の甲子園

 

高校野球で甲子園に出場し、プロ野球選手にーーー野球少年のみなが思い描く夢です。そして、その夢が叶わないと諦めるのはいつなのか。多くの場合は地方予選で負けた時かと。

 

このDVDは、甲子園をめざして猛練習に励んできたが、野球部員の不祥事で予選を辞退し、あっけなく夢がついえてしまった元高校球児の物語。

 

試合に負けたのなら諦めもつこうというもの。しかし、試合すら出来なかったのですから、諦めるも何も・・・。気持ちが痛いほど伝わってきます。

 

どこか心に引っかかるものを抱えながら生きる日々。夢を上手に諦めることが出来ずに悶々とする毎日。男らしくないといえばそれまでですが、それが男なのかもしれません。

 

そして、元高校球児が再び甲子園をめざす「マスターズ甲子園」に出場します。夢を上手に諦めるために。

 

元マネージャー(和久井映見)が元キャプテン(中井貴一)に言った言葉「負ける時にちゃんと負けろ。負けて次に進め」が心に響きました。

 

ちなみに、出演者のうち、野球経験のある柳葉敏郎は”らしい”動きができていますが、主演の中井貴一や西岡徳馬は、およそ甲子園をめざした元高校球児らしからぬ動きで残念でした。

 

また、「もう、コントロールよりコレステロールが心配なんだよ」などのおやじギャグも随所にみられ、別の意味で見所かもしれません。

 

 

本 『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)

 

 この本は著者が髙橋秀実で、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作品です。

 

2007年の東東京大会予選で5回戦まで進出した開成高校野球部を取材したノンフィクションです。とにかく面白いです。大げさにいえば、野球観が変わります。

 

開成高校といえば超がつく進学校。クラスの大半が当然のように東京大学に合格する秀才たちの集まった高校。頭はメチャクチャ良いけど、スポーツは?というイメージ。

 

そんな高校の野球部が強豪ひしめく東京都の大会で5回戦まで進むとは、難解な物理学の理論やスポーツ力学を応用した戦術を用いたのかと思いきや・・・。とにかく、従来のセオリーを覆す、ハチャメチャなものなのです。

 

 野球部が全体で練習するのは週2回計4時間のみ。他の運動部との兼ね合いで学校のグランドが使えないためで、他の日は自主トレをするといいます。

 

開成の野球にバントはありません。なぜなら、丁寧に1点を取ったところで、その裏に相手に5点以上取られてしまうことが普通にあるから。「送りバントような局面における確実性を積み上げていくと、結果的に負けてしまう」と聡明なるキャプテンの言葉。

 

では、どういうゲームプランなのか?

 

まず、1番から6番まで、出来るだけ強い打球を打てる選手を並べていきます。最も強い打者は2番。そして、ひたすら強振します。

 

8番、9番から始まるイニングが大チャンスで、彼らが何とか四死球とかで出塁すれば、下位打線に出塁を許したことで動揺する相手投手に1番が強振して長打、そして最強の2番打者が追い打ちをかけます。

 

弱小チームに連打されたことにショックを受けている相手を逃さず、後続もとにかく強く振り抜いて続いて大量点を入れ、そのままドサクサに紛れて勝つ、しかもコールド勝ちで、というプランです。

 

超進学校の勝つセオリーは「ドサクサ」なのです。しかも、コールド勝ちがベスト。大量点を取ってもがっぷり四つに組んで9回までいったら逆転負けするからです。

 

そして、実際、2007年の東東京大会では4回戦まですべてコールド勝ち、5回戦で初めて9回まで戦って惜敗という”輝かしい”戦績をのこしているのです。

 

本書を読み終えて、すっかり開成高校野球部のファンになりました。2番打者に最強の打者をお置くというのは今でこそメジャーリーグで主流になっていますが、それを2007年から先駆けてやっていたのです。

 

2018年は1回戦負けだったようですが、是非、近いうちに甲子園出場を果たして欲しいものです。「開成vs大阪桐蔭」を見てみたいと思いませんか?

 

 

マンガ 『ドカベン』

ドカベン 全48巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]

ドカベン 全48巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]

 
ドカベン プロ野球編 文庫版 コミック 全26巻完結セット (秋田文庫 )

ドカベン プロ野球編 文庫版 コミック 全26巻完結セット (秋田文庫 )

 

 野球マンガの最高傑作は、言わずと知れた『ドカベン』。

 

主人公・山田太郎の中学生時代から始まり、高校、プロと続く、まさに大河ドラマです。

 

その大河ドラマも、2018年6月28日発売号『少年チャンピオン』で最終回を迎えました。実に46年間にわたって連載されてきたのには驚くばかりです。

 

『ドカベン』は私の野球の師です。過去記事を是非、ご覧ください。 

www.iwgpusnever.com

 

 

動画・『金足農業高 2ランスクイズ』

 

2018年夏の甲子園は100回記念大会。金足農業の大躍進が記憶に残ります。

 

数々のドラマをつくった金足農業ですが、何と言っても秀逸だったのは、2ランスクイズで近江にサヨナラ勝ちしたシーンです。これは何年たっても語り継がれる伝説となること間違いなし、です。

 

撮影角度が異なる2つの動画を用意しました。見所としては、

 

  • 3塁ランナーのスタートに加えて2塁ランナーのスタートのタイミング。絶妙です。
  • バントされた打球を3塁手が捕球した際の2塁ランナーの位置。「サードが捕球した時にサードコ-チャー付近に到達していれば100%ホームでセーフになることがわかっていた」と試合後に2塁ランナーは語っています。
  • スクイズバントを捕球した近江の3塁手は1塁へツーステップして送球しています。「北村(近江の3塁手)はいつもならワンステップで送球するのに、この時だけはツーステップ。ワンステップならホームでアウトにできた。これが甲子園の怖さ」と試合後に近江の監督は悔やんでいます。

 

また、このプレーは現役のメジャーリーガーたちも驚かせました。アトランタ・ブレーブスのフラワーズ捕手のコメントを読んで頂いて、動画をご覧頂ければと思います。

 

―― 2ランスクイズを見て、率直な感想を聞かせてください。

「すごいプレーだね! 満塁の場面で、こんなプレーを見たことはありません。いいアイデアだと思いますが、失敗したら一気にチャンスが潰れてしまう可能性がある。まず打者のバント技術を信用していなかったら無理です。相当アグレッシブなプレーですから、守備側は大変だったと思います。見たことも経験したこともなかったでしょうし、おそらく想像もしていなかったでしょうね」

―― メジャーであり得るプレーだと思いますか。

「あり得なくはないでしょうが、残念ながらアメリカの野球はバントを重視しているわけではありません。この高校生(金足農・斎藤璃玖選手)ほど上手にバントするためには、相当な練習が必要です。そして、走者が打者の技術を信頼していないとできないプレーです。そうした条件がすべて揃えば、メジャーでも可能なプレーだと思います。

 しかし守備側の目線で考えれば、非常に守りづらい。キャッチャーとしてできるのは、バントができない球を投げさせることぐらいですが、満塁ですのでフォアボールにもできない。本当に難しいプレーです。これをやったのは高校生ですか? 高校生がそこまで考えるのはすごい。すべての高校生がそこまで細かいことを考えているとは思いませんが、2ランスクイズをやったチームの選手たちは本当に頭がいいと思います」 

(『web Sportiva』より引用

 

以上、『秋の夜長に楽しみたい野球DVD・本・マンガ・動画をご紹介します。』 でした。