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【日大アメフト危険タックル問題】日大は補助金欲しさにウソをつく

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日大アメフト選手の危険タックル問題。

 

いっこうに収束する気配がありません。それもこれも、日大側の説明が要領をえないどころか、真実を語ろうとする気持ちすらないことに原因があります。

 

なぜ、日大は自分のところの学生に責任をなすりつけることに必死なのか?

 

それは、大学経営になくてはならない私立大学補助金が減額あるいは不交付の危機にあるからです。

 

 

大塚吉兵衛・日大学長の記者会見

いっこうに収束する気配の見えない日大アメフト選手の危険タックル問題。

 

先日の加害側の日大選手の会見を受ける形で、大塚吉兵衛・日本大学学長が記者会見を行いました。自校の学生には「日本記者クラブ」で会見させておいて、学長は大学施設で行うという感覚が理解できません。

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会見の冒頭、最前列に座っていた女性がいきなり立ち上がり、「まどろっこしいことやってらんないのよ」と叫びだし、係員に退出させられました。

 

女性はマスコミ関係者でも何でもなく、「400年前からの江戸っ子だい」と話しています。普通、記者会見は記者の名刺と引き替えに入室を許可するのですが、どうやらその最低限の危機管理もなされていなかったようです。

 

会見で大塚学長は、内田・日大アメフト部前監督から反則行為の指示があったかどうか等の核心部分への明言を注意深く言葉を選びながら避けていました。

 

一方、加害側の選手については、「早く授業に戻れるよう学部が対策を考えている。本人の意向があれば卒業後の進路まで力を注ぐ」とかなり具体的に踏み込んだ発言をしています。

 

問題の核心には触れず、選手・学生の今後は手厚いサポートを明言する。どうも臭います。何かを恐れているに違いありません。

 

私は私立学校の評議員をしています。評議員会での最大のテーマは、私学助成金が十分に得られることに尽きます。そうした経験から、日大は国からの補助金の行方を恐れているのだピンときました。

 

 

私立大学補助金とは?

私立の中学や高校に通っていると、「私学助成増額の署名」を求められることはありませんか?

 

要は、国が税金を支出して私学の経営を補助するものです。文部科学省はこう説明しています。

 

 我が国の学校教育のなかで私立学校は学校数、学生・生徒等の数共に全体の大半を占めるなど大きな役割を果たしており、私学の振興を図ることは学校教育の発展を図る上で重要であるので、国は法令に基づき私学助成を行っています。
 具体的には、1.私立の大学、短期大学、高等専門学校の教育研究条件の維持向上及び修学上の経済的負担の軽減に資するとともに、経営の健全性を高めるため、私立大学等の教育又は研究に係る経常的経費を対象として、日本私立学校振興・共済事業団を通じるなどとして学校法人に補助している「私立大学等経常費補助金」を交付しています。

 

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毎年、平均すると私立大学へ交付される補助金の総額は約3,200億円。

 

この中で、日大は約80億円の交付を受けていて、2位早稲田大学、3位慶應義塾大学をおさえて堂々の1位となっています。

 

 

補助金が減額・不交付となるケース

どこの私大にどれだけの金額を交付するかは、「私立大学等経常費補助金取扱要領」にもとづいて文部科学省が決定します。

 

この「要領」では、補助金を減額あるいは不交付とするケースも定めています。難解な法律用語でいろいろ書かれていますが、今回の問題に関連する部分をまとめると以下のようになります。

 

  • 学校経営に係る刑事事件により役員又は教職員が逮捕及び起訴されたもの
  •  役員若しくは教職員の間又はこれらの者の間において訴訟その他の紛争があり、教育研究その他の学校運営が著しく阻害され、又はその機能の全部若しくは一部を休止しているもの

 

これらに該当した場合には、10%から75%の幅で交付金を減額するか、補助金の全額を交付しない、という措置がとられるということです。

 

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日大はあてはまるのか

火中のアメフト部の内田前監督は、大学経営の中枢である常務理事の要職に就いています。アメフト部監督は辞任しましたが、現段階では常務理事は辞任していません。

 

したがって、前段の「私立大学等経常経費補助金取扱要領」にある「役員」に相当します。

 

今回の問題で、被害者側の関学大選手は警察に被害届を提出し、受理されています。故意による傷害事件の疑いが強まっています。

 

加害者側の日大選手が責めを負うことになりますが、前監督の指示であることが明白になれば傷害の共犯ということになります。傷害教唆が問われるかもしれません。

 

そうなると、「取扱要領」にある「刑事事件により役員が逮捕及び起訴」にまるまるあてはまることになります。補助金の大幅減額、場合によってはゼロになる可能性も否定できないわけです。

 

系列校を含めて日本一の学生数を誇り、収入規模も1位の日大ですが、「徐々に学費も値上げをしているとはいえ、補助金がカットされたら最悪の場合、学部を閉鎖したり規模を縮小するなど、経営への大打撃となるのは間違いない」と私が評議員を務める私学の事務局スタッフは言っていました。

 

 

おわりに

醜い状況です。

 

日大側が真実を語れば済む問題なのです。にもかかわらず、前監督の反則行為への指示などを否定し続けています。明言を避けています。

 

日本最大規模の名門大学が、スポーツを愛する将来ある若者に、補助金欲しさに責任転嫁をしているようにしか見えないことは悲しい限りです。

 

以上、『【日大アメフト危険タックル問題】日大は補助金欲しさにウソをつく』でした。

『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月24日放送 IWGPヘビー級選手権試合 オカダカズチカvs棚橋弘至

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今回は、王者・オカダカズチカに棚橋弘至が挑戦するIWGPヘビー級選手権試合です。

 

自身の持つ連続防衛記録11回に並ばれた棚橋は「世界中見渡しても、挑戦者、俺しかいねぇじゃん」と叫び、対するオカダは「ここで棚橋に引導を渡す」と豪語しました。両者の対戦成績は、4勝4敗2分とまったく互角となっています。

 

 

IWGPヘビー級選手権試合

王者・オカダカズチカ vs 挑戦者・棚橋弘至

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試合開始のゴングと同時にもの凄い「タナハシ・コール」が沸き起こります。ゆったりと構えるオカダには王者の風格が漂っています。有望な若手レスラーがチャンスをもらってタイトルマッチを行っているかの雰囲気です。

 

アームホイップの掛け合いなどの最初の攻防は、棚橋の動きがとても硬く感じました。痛めたヒザの調子が悪いのかもしれません。

 

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場外でのDDTを狙うオカダ

序盤を優位に進めたオカダはDDTで棚橋の首に狙いを定めます。たまらず場外に逃げた棚橋に再度、場外でのDDT。TV実況席の獣神ライガーが「これはエグすぎる。」

 

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早くもレインメーカー・ポーズ

棚橋をリングに戻し、ロープ最上段からのダイビングエルボーが鮮やかに決まります。ここで勝利を確信したのか、早くもレインメーカー・ポーズ。これには棚橋も「なめんなよ」とばかりにすぐさま立ち上がり、オカダとガンをつけます。ここは、エースとしての意地とプライドがそうさせたのでしょう。こういう切り返しが棚橋の棚橋たる所以です。

 

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棚橋、場外へのハイフライフロー

ここから棚橋がやっと攻勢に出ます。ドラゴンスクリューから場外のオカダめがけてハイフライフロー。棚橋の空中戦は高くてキレイです。いつ見てもほれぼれします。ただ、これでヒザを痛めるわけですが。

 

リングに戻ってスイングブレイドを狙うも、うまく切り返されてまたもやDDTを食らいます。この試合では、要所要所でオカダのDDTが決まってペースを変えることに成功しています。

 

大「タナハシ・コール」が会場を包み、オカダにはブーイングが浴びせられます。ここまでの展開は、余裕のあるオカダに必死に棚橋が食らいついていると皆が感じているからでしょう。繰り返しますが、これでは若手のチャレンジマッチの様相です。

 

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ハイフライフローがかわされる

声援に押されて棚橋はエルボーの打ち合いに打ち勝ちます。スイングブレイドを決め、コーナーに上ってハイフライフローを狙うもかわされます。

 

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レインメーカーをかわしてスイングブレイドを決める

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再度のハイフライフローもヒザを立てられる

ここぞとばかりオカダもレインメーカーを狙いますが、棚橋は体を上手く入れ替えてスイングブレイドで切り返します。うつぶせでダウンしているオカダめがけてハイフライフローが決まります。さらに仰向けにさせて、再度、ハイフライフローを仕掛けるも、オカダはヒザを立てて防御しました。TV実況席のライガーが「ここでよくヒザを立てれたなあ」、山崎一夫は「かわす余裕がないから、ヒザを立てたのでしょう」と感心していました。

 

ここが、棚橋の最大の勝機でした。その後も棚橋はレインメーカーを逆レインメーカーで返すなど必死の反撃に出ますが、最後はロープに走った棚橋のタイツをつかみ、レインメーカーを5回目でやっとヒットさせてフィニッシュです。

 

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鮮やかなレインメーカーでフィニッシュ

6年前は棚橋の連続防衛記録を11でで止め、今回は3年ぶりの王座返り咲きを阻止して棚橋の持っていた記録を12に更新。対戦記録を5勝4敗2分けと勝ち越して完璧な棚橋超えを果たしました。

 

試合前には、最近は負傷欠場を繰り返していた棚橋を呼び捨てにして批判してきたオカダは「棚橋さん、強かったよ」と健闘をたたえ、さらに、次の防衛プランをマイクアピールで発表しました。

 

V12を振り返ると、丸藤、ケニー、鈴木、柴田、ファレ、ケニー引きけ、Cody、EVIL、内藤、SANADA、ザック、棚橋。引き分けが1個入っていたな。次は大阪城ホールかな。去年の大阪城ホール、60分引き分けだった。ケニー・オメガ!

 

オカダが「ケニー・オメガ」と叫ぶと、ケニーが花道に現れ、そのままリングインし、にらみ合います。

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去年は60分時間切れ引き分けだよ。もうさあ、引き分けとかなくして、時間無制限でやろうぜ!

 

 オカダが時間無制限での試合を提案すると、ケニーがマイクをつかみ、流ちょうな日本語で逆提案です。

 

もっといい試合ができろうだろ、カズチカ!それは、3本勝負、どうですか? 

 

ケニーが時間無制限3本勝負を提案し、オカダもそれを受け入れました。これで6月9日の大阪城ホール大会で、時間無制限3本勝負が行われることが決まりました。

 

以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月24日放送 IWGPヘビー級選手権試合 オカダカズチカvs棚橋弘至』 でした。

聖地・阪神甲子園球場での濃厚な一日!阪神快勝でめでたし、めでたし。

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聖地・阪神甲子園球場に行ってきました。

 

阪神ーヤクルト戦を観戦しました。阪神は2-0で快勝です!

 

試合前には「甲子園歴史館」を見学し、「スタジアムツアー」にも参加。関係者しか入れないところをいっぱい見れて感激。

 

聖地・甲子園球場での濃厚な一日を紹介します。

 

 

 

阪神・甲子園駅に到着

何とかこの日1日は仕事をオフにして甲子園球場に行くことができました。前の日は興奮のあまり寝付きが悪くて・・・。子どもの遠足と同じです。

 

梅田駅から阪神電車に揺られて甲子園駅に到着したのは、午後1時。駅では、私が愛読する『デイリースポーツ』の横断幕が迎えてくれます。

 

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すでに黄色のハッピを着込んだ猛者たちであふれていると思いきや、何だか閑散としています。前日の試合が雨天中止だったので、今日もグランド不良とかで中止なのかと不安になります。急ぎ、当日券売り場に直行です。

 

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途中、タイガースショップが目にとまります。入りたい気持ちをぐっとこらえて、まずはチケットを確保すべく素通りします。

 

入場券売り場で試合が行われることを確認し、ホッと一安心。午後1時過ぎだと当日券ではなくて、前売り券になることを知りました。外野席やアルプス席は鳴り物応援がいやなので、「アイビーシート」と呼ばれる内野指定席を購入。4,500円なり。うーん、高いっ。

 

ここのところ高校野球ばかり観戦していたので、その高さを余計に感じてしまいます。でも、チケットを入れるカッコイイ封筒までついていて、ファンにとっては嬉しい限りです。

 

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「甲子園歴史館」のスタジアムツアーに参加

入場券を無事にゲットし、タイガースショップをいくつか回ります。いろいろ思い悩んだ結果、携帯電話のケースを購入。ところが、このケースはiPhone専用で、私の携帯はDOCOMO(笑)。興奮して確認をしなかったのかなあ。まあ、オブジェとしてデスクの上にでも飾っておくか。

 

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午後2時半になって、今回の目的の1つでもある「甲子園歴史館」のスタジアムツアーに参加です。料金は、歴史館入場券とチケットホルダー込みで1,500円。

 

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ツアーガイドの引率で「関係者専用」のドアから球場内に入ります。ちょっとした優越感を感じたのは私だけか?

 

一般客は入れない場所なので、ガイドが許可する所しか写真撮影は許可されません。数カ所で撮影が許されましたが、ブルペンが直接見れたのは感激でした。参加者が口々に「ここで、藤川球児やドリスが肩を作っていくんや」と言い合っていました。ここからリリーフカーに乗ってグランドへ行くのです。

 

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甲子園球場は、もともとの名称は「阪神電車甲子園大運動場」だったそうです。今風にいうと、多目的総合グランド。このブルペンは、当時はプールだったのですから驚きです。

 

金本監督がインタビューを受ける場所や、高校野球で監督や選手がインタビューを受ける大きな通路などを見て回ります。そして、いよいよグランドへ。

 

阪神の選手のバッティング練習をバックネット裏から見学です。たまたま、お気に入りの植田海選手がやっていました。思わず、「海くん、がんばれー」と言ったら、「しー、練習中です」とガイドに怒られました(苦笑)。

 

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植田選手の次は福留選手と糸井選手でした。タイプが違うとはいえ、飛距離と打球の速さが違うと素人目でもわかります。

 

打撃ゲージ以外でも、鳥谷選手が片手でトスバッティングをしていたり、梅野選手が2塁への送球を繰り返していたり、どういうわけかロサリオが打撃投手に合わせて2塁への盗塁の練習をしていたり、興味はつきません。

 

「俺もあそこで打たせてくれへんかな。千円出すし」

「いや、鳥谷にボールをトスできるんやったら1万円出すで」

という阪神ファンならでは会話があちこちでされていもいました。

 

甲子園球場の場合、阪神の打撃練習は開門前に行われるので、このツアーに参加しないと見ることはできません。その意味では、とてもいいものを見せてもらったと思います。

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「甲子園歴史館」を見学

スタジアムツアーは約1時間で終了。その足で「甲子園歴史館」の見学に向かいました。

 

入り口では「阪神タイガース」ゾーンと「高校野球」ゾーンとで分かれていて、迷わず「タイガース」ゾーンへ。入るとすぐに、歴代監督が着用していたユニフォームが展示してあります。数人の方々が星野仙一さんのユニフォームの前で手を合わせていました。私も、当然、合掌。

 

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続いて、往年の名選手たちのユニフォームやバット、グラブなどの展示となっています。

 

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私の世代で言うと、何といっても、1985年のリーグ優勝・日本シリーズ優勝となります。人生で最も多感な年頃に日本一まで経験したことは、鮮明な記憶として昨日のことのように感じます。その年の中心となったバース、掛布は今でも私のヒーローです。

 

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また、選手が獲得したタイトル・記録に与えられたトロフィーや盾の類も展示されています。これらは選手個人に与えられたものですが、こうして阪神球団に寄贈しているのかもしれません。

 

ただ、気になるのは、江夏豊氏や田淵幸一氏、掛布雅之氏は個人タイトルを獲得し、様々な記録を打ち立てていますが、展示品がありませんでした。彼らが寄贈しなかったからか、それとも他に理由があるのでしょうか。

 

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金本知憲連続試合出場世界記録

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最高出塁賞

展示品を見て回るルートの途中に、バックスクリーンの真下に行くことができます。いつも見ている光景を真逆から見るととても新鮮に思えましたし、何より、スコアボードを真下から眺めることなど決してできないことです。

 

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バックスクリーンから見た球場

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スコアボードを真下から見上げる

気がつくと、時間が午後5時を廻っているので、「高校野球」ゾーンは駆け足で通り抜けて、歴史館を後にして球場へと入りました。

 

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2-0で阪神快勝!

席は一塁側内野席で銀傘のほぼ中央部分です。まずは腹ごしらえと、名物「甲子園カレー」を食べました。550円なり。これという特徴はないのですが、多分、球場で食べるからこそ美味しく感じるのでしょう。

 

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まだ日が落ちない、午後6時にプレーボール。阪神の先発は秋山、ヤクルトはハフです。お気に入りの植田海は1番ショートで先発出場です。

 

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試合は両先発投手の好投で0-0のまま8回までいきます。

 

8回裏、1死後に植田海が絶妙のセーフティーバントを1塁横に決めます。「いいぞ-、海くん」

 

続く2番糸原はバントの構え。2死になっても、この日3打数3安打の3番福留に期待をかけての作戦でしょうか。

 

しかし、スタンドでは糸原がバントの構えをするとすぐに、「糸原、送ったらアカン。次の福留は敬遠されて、ロサリオとの勝負になってしまうがな」とあちこちで怒鳴り声が。

 

その声を受けてか一方では、「別にええやないか。今日だけやないんや、ロサリオが打たんと優勝できへんのや」との声も。

 

野球をよく知っているファンならでは怒鳴り合いです。こういう「うーん」と唸ってしまうような声を聞くのもプロ野球観戦の醍醐味の1つだと思います。鳴り物ががんがん鳴る席では、こういう声は聞き取れません。だから、私は外野席やアルプス席には行かないのです。

 

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結局、糸原がバントを決めて2死2塁となり、3番福留は敬遠。2死1塁3塁で4番ロサリオを迎えます。スタンドのボルテージが最高に高まるなか(私の右斜めの席の老夫婦は手を合わせていました)、2球目をセンターフェンス直撃の2塁打で2点をとりました。

 

最終回のヤクルトの攻撃をクローザーのドリスが締めて試合終了。2-0で阪神快勝でした!

 

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こうして、甲子園球場での濃厚な一日は終わりました。めでたし、めでたし。

 

以上、『聖地・阪神甲子園球場での濃厚な一日!阪神快勝でめでたし、めでたし。』でした。

日大アメフト選手が「日本記者クラブ」で会見したのは、なぜ?

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アメリカンフットボールの試合で、日本大学の選手が関西学院大の選手を危険なタックルで負傷させた問題。

 

反則行為をした日大の選手の記者会見が行われました。

 

20歳とはいえまだ学生である選手が、顔と実名を出して謝罪会見を行いましたが、堂々とした態度・言動には感心させられました。

 

しかし、会見を行った場所が気にかかります。日大の施設やホテルなどではなく、「日本記者クラブ」だったのは、なぜなのでしょうか。

 

 

 

日大アメフト選手の記者会見

日大の選手が関学大の選手に、素人目でもわから危険なタックルを仕掛けている映像は、何度もみても怒りがこみ上げてきました。これはスポーツではなく、単なるケンカではないか、と。

 

この問題は社会問題化したものの、日大側の説明が不十分なため、いろいろな憶測が飛んでいました。

 

その中で、タックルをした日大の選手が、顔と実名を出して、記者会見を行いました。

 

20歳とはいえまだ学生が400人近い報道陣を前に、あんなに堂々と誤解される余地のない会見を行ったことに感心させられました。

 

もちろん、彼の行った行為は決して許されるものではありません。ただ、あの会見は20歳の彼ができる精一杯の反省と謝罪であったし、誠意であったと感じます。

 

そして、今回の問題が明るみに出てからの日大側、監督・コーチから発せられるどうしようもない発言を聞かされてきたなかで、唯一の救いでもありました。

 

ところで、今回の記者会見の場所ですが、日大の施設やホテルなどでなく、「日本記者クラブ」だったのはなぜなのか、不思議でなりません。

 

 

「日本記者クラブ」とは?

日大の選手が会見をした「日本記者クラブ」、聞き慣れない方もおられるでしょう。同クラブのホームページではこう説明されています。

 

日本記者クラブは1969年11月、日本新聞協会、日本放送協会、日本民間放送連盟の会長3人が設立発起人となり、全国の新聞、通信、放送各社に呼びかけて創設されました。

来日する外国の大統領や首相、閣僚の記者会見を日本の報道界が自分たちの手で開きたい、と考えたのがクラブ創設の大きな理由でした。それまでは、日本にはプレスが共有する報道・取材の拠点はなく、外国の賓客は日本外国人特派員協会(FCCJ)で記者会見に応じていました。

日本記者クラブは、日本で唯一の「ナショナル・プレスクラブ」です。会費により運営され、政府などからの公的な財政援助は一切受け取っていません。非営利の独立組織であり、2011年4月には公益社団法人の認定を受けました。

 

つまり、日本に来た外国の大統領や首相、大臣といったVIPに対して、報道各社が共同で会見を開くことを目的とした組織というわけです。他にも、総選挙前に各党党首討論が行われたり、オリンピックのメダリストへのインタビューが行われたりします。

 

今回の危険タックルの問題は、社会問題化したことは確かですが、「日本記者クラブ」で会見というのは少し違和感があります。

 

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「日本記者クラブ」で会見したのは、なぜ?

謝罪会見というのは、その人が属する組織の施設かホテルで行われることが普通です。企業の謝罪会見でしたらその企業の会議室的な所で行われますし、TOKIOの謝罪会見はホテルで行われていました。

 

今回のケースでは、日大の施設で行われるのが普通です。彼は日大の現役の学生なのですから。でも、行われませんでした。

 

日大側が施設の使用を認めなかったのか、選手が使いたくなかったのか、あるいは、その両方の理由か、それは定かではありません。

 

ホテルの使用も考えたのかもしれませんが、400人規模だと宴会場ということになり、費用的に高くついてしまいます。「学生がホテルで記者会見?」という世間の声を気にしたかもしれません。

 

会見する前の段階では、あたかも本人が勝手にタックルしていったというような、指示を誤解したとの報道が一部でなされていたため、自分が人前に出て真相を語らないと負傷した選手やその家族、関学大に申し訳ないという思いがこみあげてきたのだと推測します。

 

おそらく、真相を公にしたいと願いつつもその術を知らない彼に対し、取材していたマスコミ関係者がその真意をくみ取り、「日本記者クラブ」という第三者機関で会見できるように手配をしたのでしょう。

 

彼が、自らの母校ではなく、まったく縁のなかった「日本記者クラブ」で会見せざるをえない状況に追い込んだのは、間違いなく日大です。

 

そもそも、もっと早い時点で日大側が誠実な対応をしていれば、彼は記者会見などしなくて済んだでしょう。

栗城史多さん、エベレストで死去。登山家が凍傷で指を切断するというのは・・・。

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登山家の栗城史多さん、エベレストで亡くなられました。

 

この方のことはほとんど存じ上げないのですが、登山のネット中継を行うなど、型破りな登山家だったようです。

 

驚いたのは、エベレスト登頂中に凍傷で手の指9本を切断したいうこと。有名な登山家でも割と耳にする話ですが、専門家であるはずの人が、なぜ、指を切断しなければならないほどの凍傷にかかってしまうのでしょうか。

 

 

 

栗城史多さん、エベレストで死去

エベレスト山頂をめざしていた、登山家の栗城史多さんが(2018年)5月21日、登山中に亡くなられました。

 

栗城さんはのことは詳しくは知りませんでしたが、6大陸の最高峰などの登頂に成功し、また「冒険の共有」と称して登山の模様をネット中継をするなど、多くのファンの共感を得ていたようです。

 

今年2018年のエベレスト挑戦は8度目。エベレスト登山の中で最難関といわれる南西壁ルートからチャレンジするというもので、しかも「単独・無酸素」を条件に掲げていました。

 

こうした栗城さんに関する報道で目に止まったことは、2012年にエベレスト登頂中に凍傷にかかり、結果的には手の指9本を切断したということです。

 

  

登山家がなぜ、指を切断するほどの凍傷になるのか

栗城史多さんは6大陸の最高峰の登頂に成功する登山家です。スポンサー企業がついていたようですから、プロの登山家です。

 

そのプロが、なぜ、指を切断しなければならなくなるほどの凍傷にかかってしまうのでしょうか?

 

ネット上には「登山の際に凍傷を防ぐ方法」などの情報があふれています。登山が趣味という素人とは、比較にならないほどの充実した装備品を身につけているはずです。それなのに、なぜ?

 

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プロの登山家だろうと素人だろうと、凍傷を防ぐ技術を駆使しないと凍傷になってしまいます。

 

手袋を濡らさないとか、常に指を動かしているとか、クリームを絶えず塗るとか、抹消の血流を確保することで凍傷を防ぐわけですが、酸素の薄い高山では、こういった注意力が低下してしまい、気づいた時には凍傷になっていたということが多いらしいです。

 

栗城さんに限らず、有名な登山家や冒険家の本には、不注意で凍傷になってしまったという記述を目にすることが少なくありません。

 

経験豊富なプロの登山家でさえ、注意力が低下し、その余裕を奪ってしまう。高山というところは、それくらい恐ろしい場所のようです。

 

ありふれた結論ですが、大学時代の登山部の友人に聞いても、「それくらいしか思い浮かばない」と言います。実際、『世界の果てまでイッテQ』のイモトアヤコがなぜ凍傷にならないのかといえば、大人数でチームを組んで登頂し、絶えず注意喚起をみんなでやっているからだそうです。

 

でも、一流といわれる登山家・冒険家は孤独を愛するのだそうです。

 

 

軽度の凍傷にかかった経験

かく言う私も、軽度の凍傷にかかった経験があります。高地ともいえない山中で、防寒を怠ったのが原因です。

 

手の指に刺すような痛みと痺れがありました。慌てて病院に行くと、「1度の凍傷」と診断されました。ちなみに、凍傷は以下のように分類されています。

 

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「あー良かった」と思わず笑みがこぼれましたが、医師としては「こいつ、ふざけやがって」と思ったのでしょう、様々な症例のスライド写真を見せながら、凍傷についての説明をし始めました。

 

激しく膨張したり、潰瘍形成したり、ミイラ化したり、手術で切断した指などグロテスクな写真の数々。

 

「へぇー、なるほど、そうなんですかー」などと説明を聞きながら冷静に症例写真を眺めていましたが、同行した母は倒れそうになっていたらしいです(苦笑)。

 

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ただ、最もランクの低い「1度」とはいえ、注意が必要なのは、1回凍傷にかかってしまうと再び凍傷になりやすいという点です。

 

確かに、私自身、治療が終わった後も、ちょっとした寒さにも右手中指が異常に冷たく感じることがあります。

 

治療してもらった医師は「2回目はありませんよ。次、もう一度、同じ指が凍傷になったら、切断しなければならなくなる可能性が大です」と言われました。これには、さすがに青ざめました。それ以来、季節に関係なく、手袋をカバンに入れています。

 

高山にトライし続けている登山家たちは、何回かは「1度」あるいは「2度」の凍傷にかかっていて、治療して治ったけれども、同じ指に再発してしまって切断ということにいたったのではとも考えました。

 

 

おわりに

「なぜ、そこまでするのか」と普通の人が首をかしげることを、一流と呼ばれる人は平気でやってしまいます。

 

薄い酸素のなか、注意力さえ散漫になって凍傷になり、指を切断せざるをえなくなる。「なぜ、そこまでするのか」と尋ねると、登山家たちは「そこに山があるからだ」と答えるのでしょうか?

 

以上、『栗城史多さん、エベレストで死去。登山家が凍傷で指を切断するというのは・・・。』でした。

「フルコート」と「メンズビオレ」でアトピーと闘う男が「無印良品・化粧水」を使ってみたら

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私が30年近く、アトピーと闘ってきて得られた結論は過去の記事に詳しくありますので、まずはご一読ください。

www.iwgpusnever.com

 

簡単にまとめますと、アトピーが出たり、我慢できないかゆみがあったら、「フルコート」で速攻で治してしまうこと。治ったら、再び出ないように「メンズビオレ」を塗って保湿に努めること。

 

私のアトピー対策は上記に尽きるわけですが、たまたま「メンズビオレ」の代わりに「無印良品・化粧水」を使ってみたら、それがとても調子がいいのです!

 

 

「無印良品・化粧水」を使ってみたら

1ヶ月前に、愛用している「メンズビオレ」がなくなってしまったので、仕方なく、娘が持っていた無印良品の「化粧水・敏感肌用しっとりタイプ」を使ってみました。(娘もアトピー肌なので「メンズビオレ」を薦めていたのですが、「おじさんみたいだからイヤ」と言って、無印良品を使っていました。)

 

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今まで、いろいろなものを試してきましたが、最初は良くても1週間ほどで肌に合わないことがわかるものばかりでした。

 

それが、1週間たっても、2週間たっても、良い感じが続き、とうとう本稿執筆段階で1ヶ月が過ぎようとしています。

 

1ヶ月間使い続けても、最初の「いい感じ」が損なわれることはなく、「メンズビオレ」と同等、いやそれ以上の効果があることを身をもって実感しました。実際、この1ヶ月は、かゆみ等で「フルコート」を使うことはありませんでした。

 

使用感としては、ほどよくしっとりと潤い、べとつかずに肌なじみがとてもいいです。保湿力に難があるとクチコミでは言われていますが、個人的には朝から夕方過ぎまでは保湿力はあると感じています。

 

 

「無印良品・化粧水」の使い方

使い方は、「メンズビオレ」とまったく同じです。

 

念のために繰り返しますと、お風呂上がりすぐに顔、首、腕、背中、胸板にたっぷりと塗り込みます。朝は、ひげ剃り後に顔、首に塗り込みます。これを毎日です。

 

私の使用目的は、「アトピーを誘発させないための保湿」にあるわけですから、毎日、しっかりとたっぷり塗り込むことを心がけています。その点では、コストパフォーマンスに優れているのはありがたいです。

 「無印良品・化粧水」はこちらから↓↓

 

「無印良品・化粧水」のクチコミ

水のようにさらさら低刺激
浸透力に優れ ベタつきも一切ないです!
しっかり潤ってお肌がモチモチに
大容量でコスパもよく優秀です (@COSMEより引用)

数ある化粧水で、しっとりタイプの化粧水はとろみがあったり、ベタベタしたり、痒くなったりと過去にいろんなメーカーのしっとりタイプの化粧水と合わなかった私。
ちょうど導入液が入荷していたので、どうせ使うなら効果が分かりやすいようにライン使いしたほうがいいかなと思い、化粧水を買うことに。
高保湿は名前を見ただけで、私には相性が悪そうだと思いつつ、テスターしたら案の定…
さっぱりは夏場には良さそうだけど、これなら手持ちの化粧水のさっぱりタイプのほうがうるおい感がある気がして、却下。
しっとりも高保湿がダメだったし、無理かなあとテスター用に手に出したら、とろみがない!馴染ませてみると、ベタベタしないし、痒くもないし、バシャバシャ使えるかも!と初めてしっとりタイプの化粧水を購入。
今のところトラブルなく、毎日使ってます。
導入液と一緒に使用しているからか、化粧水の入りもよく、もちもち感のある肌になってきました。
値段的にも手頃なので、もっと早くテスターして出会っていたらなと思います。(@COSMEより引用)

 

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敏感肌乾燥肌の私でも赤くなることなく使えました。
コスパも良いのでバシャバシャ使ってます。
私はしっとりタイプを使用しているので伸びが良く、付けた後リンパを流すマッサージをするのに丁度いいです。
高保湿は一度使用したのですが、べたべたしすぎたのでオイリー肌の方には向かないです。
私の場合は乾燥が酷かったので使い始めたのですが、乾燥肌以外で使用するなら毛穴顔のテカリが気になる人には向かないと思います。あくまでも保湿効果に評価したので… (@COSMEより引用)

 

最初は顔にも使っていましたが、400mlとたくさん入っているものを買ってしまったので途中から体用にしました。
使用感が悪くて体用にしたわけではありません。
しっとりタイプとだけあって、一年を通してあまり乾燥は感じませんでした。
むしろ夏もしっとりタイプを使っていたおかげで汗や日差しの暑さで肌から水分が蒸発しきってしまうことも無かったです。
(顔に使用していた当時はHABAの高品位スクワランをこの化粧水の後につけていました)
体用として使用していたときはこの化粧水のみで保水の蓋になるようなものはつけていなかったのですが、それでもつけていなかったときより肌が明るくなり肘や膝、脛などの乾燥はなかったです。
現在体には他のボディローションをつけたりつけていなかったり……(時間があるときしか塗らない)
ですが、やはりたまにボディローションを念入りにつけるよりもこの化粧水を毎日つけていたときのほうが肌トラブルが少なく、肌の色も明るかったと思いました。
たくさん入っていてバシャバシャ使えるので体用にオススメです。
顔は今は他の化粧水を使っていますが戻ってきそうな予感です。

(@COSMEより引用)

関連の過去記事もどうぞ↓↓  

www.iwgpusnever.com 

www.iwgpusnever.com

  

さいごに

念のために申し上げますが、「メンズビオレ」がダメだということではありません。「無印良品・化粧水」をたまたま使ってみたら、それがとても調子が良かったから報告していると理解してください。

 

「メンズビオレ」で調子がいいという方は、それで何も問題はないと思います。

 

当然ながら、個人差があります。「メンズビオレ」あるいは「無印良品・化粧水」で肌の乾燥を防ぎ、アトピー対策に効果があったという体験談としてリポートしました。

 

以上、『「フルコート」と「メンズビオレ」でアトピーと闘う男が「無印良品・化粧水」を使ってみたら』でした。 

 

『ビリギャル』的受験の大きな問題点

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本屋に行くと、いわゆる「受験もの」の本のコーナーが必ずあります。関係者に聞くと、1年を通じて安定した売上があるそうです。

 

受験本コーナーには『○○大学合格体験記』などの定番と並んで、あの『ビリギャル』も。

 

一時は大きな話題となった『ビリギャル』は、今も受験生の希望の星なのでしょうか。「これを読むとヤル気が湧いてくる」程度なら良いのですが、『ビリギャル』的受験には大きな問題があるのですが・・・。

 

 

 

『ビリギャル』とは?

今さら、『ビリギャル』か、と言わないで下さい。本屋には今、結構並んでいます。安定した売上を誇っており、特に、保護者が買い求めているようです。我が子がこの本を読んで「よし、私も頑張ろう」となることを期待してのことかもしれません。

 

『ビリギャル』とは、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』という本の名の略称です。

 

私立の中高一貫校に通っていた女子高生が主人公。高2の時、「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読むなど、学力は小学4年生レベル。そんな彼女が一念発起し、猛勉強を重ね、現役で慶応大学総合政策学部に合格するというサクセスストーリーです。

 

本は100万部を超える大ベストセラーとなりました。また、映画(有村架純主演)にもなり、日本、中国、台湾、香港でも上映されました。

 

映画 ビリギャル DVD スタンダード・エディション
 

 

新自由主義の教育産業の物語

『ビリギャル』を読んで、成績が振るわない子やその親が、「彼女みたいに頑張れば慶応に入れるかも」と希望を持ったと言われています。スポ根アニメの受験版だとの言われ方もしました。

 

もちろん、それでヤル気が出るのなら結構なことです。文句をつける筋合いはありません。

 

しかし、です。これは、万人にあてはまる話ではなく、恵まれたごく一部の人にのみあてはまる話なのです。

その点を、作家の佐藤優氏は、「ビリギャルは、実は新自由主義の教育産業の物語」だと述べ、その特徴をこう指摘しています。

 

私立の中間一貫校に通い、さらに塾代をしっかり払える・・・、年間約100万円の学費とさらに100万円の塾代を出せる家庭。

そして、お母さんが学校に対して非常に強く抗弁して、娘のさやかちゃんの処分を退け、塾で出される宿題をやると学校しか寝る場所がないからと、学校で寝ていても単位がもらえる環境を保全できた。さらに、そんなことが可能な私立高校に通っていた。ということは、こうなんです。

1、金があること、

2、お母さんがモンスターペアレントであること、

3、私立だったこと、

この3点がないとビリギャルは成功しない。だから、これは新自由主義の受験の物語なのです。

(『不安な未来を生き抜く最強の子育て』より引用)

 

家庭の経済力があったればこそ、もっと言えば、家庭が「勝ち組」に属していたからこそなしえたものであり、皆がマネを出来る話ではないと佐藤氏は指摘しているわけです。

 引用した本はこちら↓↓

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

 

 

『ビリギャル』の受験科目

『ビリギャル』の志望校は慶応大学の総合政策学部と文学部でした。

 

総合政策学部の受験科目は英語と小論文。文学部は英語・社会・小論文。文学部の社会の配点は低いため、ある程度捨てて、英語に特化した受験勉強を行います。

 

彼女の高校は愛知淑徳学園。偏差値は60を超え、愛知県では頭のいいお嬢様の行く学校として知られています。そこの中学入試を突破しているのですから、決して勉強のできない子ではなかったといえます。また、中学入試を突破しているのですから、小さいうちから机に向かって勉強する習慣はあったという点は大きいです。

 

その彼女が1年間、ほぼ英語だけを勉強するのですから、偏差値40アップも不可能な話ではありません。

 

問題だと思うのは、英語以外はまったく勉強していないことです。これでは、慶応に受かったはいいが、入ってからがものすごく大変になるのは目に見えています。

 

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日本は「入学歴」社会

「何だかんだ言っても、慶応に入れればいいじゃないか」との声が聞えてきそうです。この声こそが、日本は「学歴社会」ではなくて「入学歴」社会であることを示しています。

 

「ホリエモン」こと堀江貴文氏は、東大中退です。堀江氏は元々、日本の大学には全く期待していませんでしたが、入試は受けて東大に合格はした。なぜ、受験したのかといえば、「東大に合格することができる頭脳の持ち主だと証明できるから」という旨のことを述べています。

 

さらに堀江氏は、ビジネスをやる上で「東大卒業」と「東大中退」との差はまったく感じなかったとも言います。

 

とにかく合格すればいい、入れればいい、という「入学歴」のみが評価される社会になってしまっているのが現状です。佐藤優氏はこの点も指摘しています。

 

バランスの取れた学力がない状態で一流大学に入っても、最終的に講義の内容が理解できないようでは進学した意味がない。大学できちんとした高等教育を習得できるか否かで、その後の人生が決まるのだから。

(『不安な未来を生き抜く最強の子育て』より引用)

 

『ビリギャル』的受験での大学入学後

関東あたりの中高一貫校では、中2か中3に進級する際、数学が不得意と学校側が判断した生徒には、「私立文系」大学を目指すよう指導があるといいます。

 

その指導を受け入れた生徒は、その後は、私立文系の一般的な受験科目である英語・国語・社会(ほとんどが日本史か世界史を選択)の3教科しか勉強しなくてよいことになるようです。

 

ですから、こういう子はうまく早慶に入学しても、数学は中学1年生レベル、あるいはそれ以下で止まっているわけです。「分数ができない大学生」がよく問題になりますが、このあたりに原因があるのでしょう。

 

かく申す私も、私立文系の大学を目指すことを高3で決めてから、英語・国語・日本史しかやっていません。世界史の知識に欠けているので、国際政治学や政治哲学の講義はとても苦労しました。また、経済学も数式が出てきた段階でお手上げ状態、七転八倒していました。(笑)

 

『ビリギャル』のモデルとなった小林さやか氏も自身がこう述べています。

 

大学生活については、受験で学びの面白さに目覚め、大学でも一生懸命勉強したという、できすぎの物語にはならなかった。

単位はぎりぎりで、留年せずに何とか4年で卒業した感じ。ゼミにも入らず卒論もなく、後に恩師と呼べる先生に出会ったわけでもない。専攻を決め、深くその道を追究したこともない。

 

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おわりに

「入学歴」社会の弊害は、誰の目にも明らかです。

 

学歴社会には功罪の両方の面があります。ただ、学歴を問う時、「どこの学校か」と共に、「そこで何を勉強したか」もあわせて問われるべきです。

 

『ビリギャル』を目標に、英語だけ勉強して慶応大学に入りたいという人に何かをモノ申すわけではありません。

 

ただ、バランスの取れた学力がない状態で一流大学に入学しても、最終的に講義の内容が理解できないようでは進学した意味がないということです。大学できちんとした高等教育をマスターできたか否かが、大きな意味を持つわけですから。

 

偏差値の高い難関大学に入学することが幸せにつながるという考え方に、『ビリギャル』的受験の大きな問題があるように思えてなりません。

 

ちなみに、大学の授業で、中学・高校の補習をしなければならないのは日本だけだと指摘しておきます。

 

以上、『『ビリギャル』的受験の大きな問題点』でした。