【米朝首脳会談】トイレ持参で強まった金正恩の健康不安説

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               (出典:聯合ニュース)

 

歴史的な米朝首脳会談が終わりました。

 

会談の中身もさることながら、北朝鮮の金正恩委員長の一挙手一投足に世界中のメディアが注目しました。

 

かねてより「太りすぎでは?」と言われていた金正恩委員長ですが、今回、わざわざシンガポールまで移動式トイレを持参していたことがわかり、その健康不安説が急速に強まってきています。

 

 

 

米朝首脳会談にトイレ持参

今回の米朝首脳会談に出席のため、北朝鮮から開催地のシンガポールへは3機の航空機が使用されました。

 

金正恩委員長が搭乗した中国国際航空機、金委員長の専用機「チャムメ1号」そして輸送機の計3機です。

 

輸送機には、シンガポールでの移動に使われる金委員長専用のリムジンや食糧などとともに、移動式トイレが積み込まれていました。

 

アメリカのメディアは「金正恩氏は対話の椅子には座ったが、トイレには座らない」と皮肉っていますが、ことはアメリカン・ジョークでは済まないようです。

 

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金正恩がトイレを持参する理由

今回の米朝首脳会談は、これまで秘密のベールに包まれていた金正恩委員長が初めて国際舞台に登場するわけですから、各国の諜報機関が金委員長の情報を求めて暗躍することは容易に想像ができます。

 

当然のことながら、北朝鮮も少しの情報も与えまいと必死の対策を講じるはずです。今年(2018年)4月に韓国の文在寅大統領と会談を行った際には専用のペンや鉛筆、ノートを持ち込んでおり、随行員らは金委員長が触れたものすべてを拭き取り、指紋すら残らないようにしました。

 

今回も、金委員長が宿泊したホテルの部屋や会談場所は、北朝鮮側によってすべての痕跡を徹底的に消去したはずです。

 

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金正恩委員長が宿泊したセントレジスホテル

 

ここまでなら、旧ソ連邦なども行ってきたことであり、わからなくもありません。ただ、トイレを持参し、金委員長の排泄物は持ち帰るということですから、尋常ではありません。

 

排泄物まで持ち帰るという常軌を逸した行動は、金委員長の健康状態についての情報を収集させないようにするためとしか理由は考えられません。

 

1940年代のソ連邦・スターリン政権の下では、秘密警察や諜報機関が諸外国(特に資本主義陣営の国)のリーダーの排泄物を様々な手口によって入手し、分析していたといわれています。この分析結果は、各国のリーダーの健康状態を把握し、外交交渉に役立てたといいます。

 

要するに、金正恩委員長の健康状態は国家機密に属するほど重大なものだということを、トイレを持参したことが物語っていると言えます。

 

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金正恩の健康不安説

かねてより、金正恩委員長は「太りすぎ」と言われていました。実際、シンガポールでの映像を見ても、あごや頬、首回りに厚い肉がついており、全体的に肥満が進行しているのがよくわかります。

 

韓国の政府機関によりますと、金委員長の体重は「2012年に初めて登場した時は90キロだったが、2014年には120キロに、そして最近では130キロまで増えたと推定される」といいます。

 

また、国内の視察を頻繁に行っていますが、その際に足を引きずっている姿や杖をついている姿が国営放送で流されてもいます。

 

金委員長の肥満の原因は、独裁者として贅を尽くした生活ぶりにあると思われます。金委員長の大好物は、中華料理と寿司、ピザ、高級チーズにビール、タバコ。

 

そうなれば、痛風、糖尿病、心臓病、高血圧にかかっていても不思議ではないということになります。

 

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おわりに

ここ数年、国際社会において金正恩委員長の健康不安説が広く流れていたことは、北朝鮮も十分に知っていたはずです。

 

本当に何もないのであれば、世界が注目する米朝首脳会談はそうした噂を一掃するいい機会となります。そのために何か特別なことをする必要はありません。普通にトイレに行けば良いだけの話です。

 

にもかかわらず、わざわざ平壌からトイレを持参しました。これだと健康不安説をより強めてしまいます。それがわかっていながら、やむをえなかったと理解するのが自然です。

 

米朝首脳会談にはこれという特筆すべき具体的成果には乏しいものの、トイレの持参によって金正恩委員長の健康状況が、改めて浮き彫りになりました。

 

今後、各国の諜報機関は金委員長の健康状況の分析に躍起となることが確実です。なぜなら、どんな優秀な人物でも、病気に罹っていては正しい判断を下すことは困難だからです。ましてや、彼は独裁者で、核ミサイルの発射ボタンを握っているのですから。

 

以上、『【米朝首脳会談】トイレ持参で強まった金正恩の健康不安説』でした。