【米朝首脳会談】金正恩の高級ホテルの宿泊費は、間接的に日本人も負担する!

スポンサーリンク

 

f:id:naga-aya-omiya:20180612104706j:plain

金正恩が宿泊するセントレジスホテル

 

まさに歴史的な米朝首脳会談です。会談の内容もさることながら、米朝のトップが会談しただけでも画期的です。

 

会談の中身もさることながら、金正恩ら北朝鮮代表団の豪華ホテルの宿泊費は誰が払うのかとの問題が持ち上がりました。

 

結果的に、首脳会談の開催費用は開催地のシンガポール政府が支払うことになりましたが、よくよく聞いてみると、間接的に日本人も負担することになることがわかりました。

 

 

 

なぜ、シンガポールで開催されるのか?

通常は、国のトップどうしの会談は、どちらかの国で行われます。米朝首脳会談ならば、アメリカか北朝鮮のどちらかです。

 

ただ、トランプ大統領が北朝鮮に行くことも、金正恩委員長がアメリカに行くことも、どちらもメンツの問題があること、どちらもテロなどの保安上の問題があることなどを理由に退けられました。

 

そこで第三国を選んでいくわけですが、米朝ともに国交がある国で、かつ、いずれか一方と親密な同盟関係などがなく中立が保たれる国が望ましいということになります。

 

北朝鮮が国交があるイギリスやドイツだとアメリカと親密すぎるし、ロシアや中国だと北朝鮮と親密すぎます。

 

北朝鮮と同じアジアの国で国交があり、かつ、アメリカとも友好関係にあるということで、シンガポールが開催地としてふさわしいという結論になったようです。

 

 

関連記事もあわせてどうぞ↓↓ 

www.iwgpusnever.com

 

首脳会談開催費用はシンガポールが負担

世界から国のトップが集まるサミットなどの国際会議は、開催国が費用を全額負担します。2016年に日本でも「伊勢志摩サミット」を開催しましたが、総額600億円の開催費用は全額日本政府が負担しました。

 

米朝首脳会談のように第三国で開催された場合の費用負担は、「ケースバイケース」が実情のようです。ただ、警備関係の費用のみを開催地が負担するというのが最も多いケースといいます。

 

今回の首脳会談のように世界が注目するイベントになると、警備関係の費用を支払っても、両国の代表団と記者団の宿泊費その他による経済効果の方がそれを上回るとの判断が働くようです。

 

しかしながら、現在、北朝鮮は国際社会から厳しい経済制裁を受け、経済は疲弊し、外貨が圧倒的に不足している状態です。

 

北朝鮮側は、国家元首の威信を保つためにも、1泊65万円以上するスイートルームを希望しているものの、外貨不足で支払は不可能。アメリカが支払えば、北朝鮮はメンツがつぶれるとして拒絶。結果、開催国のシンガポール政府が北朝鮮側の宿泊費を肩代わりすることとなりました。

 

f:id:naga-aya-omiya:20180611160712j:plain

 

シンガポールのリー・シェンロン首相は、開催費用は総額で約13億1千万円でその半分は警備費用だと明らかにしました。

 

そうなると、半分の8億円のなかに金正恩はじめ北朝鮮代表団の宿泊費が含まれていることになります。

 

 

開催費用をマスコミから回収

喜んで負担する。開催地として選ばれたという事実は、国際社会でのシンガポールの評価を上げることになる。金銭面だけを考えていては本当に大事なことを逃す。大事なことは会議が開催されることだ。

 

シンガポールのリー・シェンロン首相はとても立派な発言をしています。しかし、同国は華僑の国でもあります。そこはしたたかに考えています。

 

米朝首脳会談は世界が注目するビッグイベント。世界中のマスコミがシンガポールに記者を派遣してきます。そこから、ちゃっかりと回収しようというのです。

 

会談が行われるホテル内に、各国の記者が仕事をする「プレスセンター」が設置されることになります。プレスセンターで記者が仕事をするには専用ブースを借りる必要がありますが、その使用料が2人分で約66万円。普段の国際会議とは桁違いの料金です。

 

さらに、テレビ中継をするための場所の使用料は、屋内が99万円、屋外が124万円。シンガポールは物価が高いのが有名ですが、あまりにも高すぎです。

 

これでは、開催費用をマスメディアから回収しようとしていると疑いたくもなります。

 

f:id:naga-aya-omiya:20180611160757j:plain

 

宿泊費は間接的に日本人も負担する

国際報道といえばNHKです。今回、シンガポールにも約100人の記者が現地のプレスセンターに登録されています。

 

NHKは、プレスセンターの専用ブース使用料が2人で66万円ですから100人で3,300万円、テレビ中継を屋内外で1回はやるでしょうから計223万円となり、総額で3,500万円前後をシンガポール政府に支払うことになります。

 

ここでよく考えていただきたいのです。

 

NHKの平成29年度予算の収入額は7,020億円。うち受信料が6,892億円と98%以上を占めています。ここからシンガポール政府に支払われる3,500万円が支出されるわけです。

 

つまり、私たちが支払っている受信料からシンガポール政府に使用料として支出され、それは、シンガポール政府が肩代わりした金正恩らのホテル宿泊費に、ほんの一部にすぎないけれども、あてられることになるのです。

 

まさに、金正恩の高級ホテルの宿泊費は、間接的に日本人も負担すると言うことができるわけです。

関連記事もあわせてどうぞ↓↓  

www.iwgpusnever.com

 

おわりに

米朝首脳会談には大いに期待します。北朝鮮が核を完全廃棄することは、日本の安全保障にとっても喜ばしいことだと思います。

 

しかしその一方で、自国民を餓死させてまで核兵器やミサイルを製造しているのに、自分たちの泊まるホテル代も払えないとはどういうことなのか。

 

私の払っているNHK受信料の1円にも満たない額なのかもしれないけれども、それでも、私のお金が金正恩らのホテル宿泊費にあてられるのは、どうにも納得がいかない気分です。

 

以上、『金正恩の高級ホテルの宿泊費は、間接的に日本人も負担する!』でした。