運転免許証の更新に行ってきました。
毎度のことながら、とても面倒くさいです。今回は特に、講習を2時間も受けないといけないので、半日がつぶれてしまいます。
その講習で、スマホをいじっていたヤンキー風若者と講師が壮絶バトルを展開しました!果たして、その結末はいかに?
写真撮影は「微笑」ならOK
運転免許証の更新に行ってきました。私の住む県では、更新場所が2ヶ所しかありません(違反をしているので)ので、行くだけでも面倒です。
でも行かないと仕方ないので、朝から「気合い」を入れて行きました。なぜ、「気合い」を入れたかというと、それは写真撮影で実験をしたいからです。
以前から、運転免許証とパスポートの写真が、しかめっ面で指名手配の犯人のようになっていました。被写体が悪いといえばそれまでですが、もっと自然に、例えば笑顔で撮れないものかと思っていました。
このあたりは過去に記事にしていますが、調べてみると、「口を閉じたままの微笑」なら許されるのではないかと自分なりの結論に達し、今回、「実験」してみることにしました。
必要書類の提出と手数料の支払が終わるとすぐに写真撮影です。意を決して「口を閉じたままの微笑」で臨んだところ、あっさりと撮影が終了しました。何か注意をされるかと身構えていたのですが、事務的に流されて終わり、拍子抜けしました。
実験成功ですから、是非、お試しください!
講習で、講師とヤンキーが壮絶バトル!
次は講習です。この3年間でスピード違反と駐車違反を1回ずつやったため、2時間の講習を受けないといけません。免許更新手数料2,500円は仕方ないとしても、講習料の1,350円は痛いです。
さて、講習開始です。白髪の人の良さそうな顔の初老の男性が講師です。冒頭、よく通った声で、「携帯電話、スマホは電源を切るか、マナーモードにしてください。操作することも厳禁です。使っているところを見つけたら、退室してもらいます。退室となったら、今日は免許証はお渡しできません」とクギを刺しました。
開始から20分ほど経った頃、私の斜め後ろの方向でスマホか携帯の着信音が鳴りました。振り返ると、いかにも絵に描いたようなヤンキー風の若者が「おお、今、免許の更新で・・・」と悪びれるふうもなく話して切りました。
講師「君なあ、最初に言っただろ。今回だけは特別に大目に見るけど」
ヤンキー君「・・・」
それから10分も経ったでしょうか、「道路交通法改正のポイント」と題したDVDを観ていた時です。講師が凄い剣幕で大声を張り上げました。
講師「君、スマホをいじるなって言っただろ。これで君は2回目だ。さっきは大目に見たけど、今回はもうダメだ。退室しなさい」
(ああー、ヤンキー君、やっちゃいましたねえ)
ヤンキー君「大事なところをスマホにメモしてたんだよ。それならいいだろ」
(おおー、意外な切り返し。講師も一本取られたか)
講師「(なぜだか急に笑顔になって)おお、そうか、それは立派な心がけだ。メモしたことが正しいかどうか見てやろう。さ、スマホ貸して」
(講師が形勢逆転だー。これはお見事!マニュアルでもあるのか?)
ヤンキー君「なんでだよ。なんで見せないといけないんだよ」
講師「見せてくれないと、退室してもらいます」
ヤンキー君はスマホをポーチにしまいこみ、逆ギレしたかのように、講師に向かって罵詈雑言を大声で浴びせかけます。
ヤンキー君もそれなりの迫力があり、普通の人なら少しはビビるはずです。でも、この講師は微動だにせず、静かな口調で「退室しなさい」と繰り返すのみです。
やがて、騒ぎを聞きつけたのか、職員が3人ほど教室に入ってきて、ヤンキー君を抱きかかえるようにして外へと連れ出しました。
一部始終を見ていた私たちが共通して感じたことは、「この講師、ただ者ではない」ということ。ヤンキー君との騒動で時間が20分ほどロスしたということで、当初の講習終了時間が20分延びると言われても、当然ながら、誰も文句を言う人はいませんでした(苦笑)。
講師は警察官OB?
外へ連れ出されたヤンキー君がどうなったかはわかりません。午後の講習を受け直したのか、その日は帰らされたのか?
そして、あの講師です。ヤンキー君に凄まれても動揺することなく、平然とした対応をとり続けることは普通の民間人では困難です。本人に確認したわけではありませんが、警察官のOBであることは間違いないでしょう。
運転免許の更新の際の各種講習は、都道府県の警察から外部団体にその実施が委託されています。多くの都道府県では、交通安全協会が委託されています。
つまり、講習は都道府県交通安全協会が実施しており、講師は交通安全協会の職員ということになります。
ただ、交通安全協会は警察官の天下り先として知られています。JNN『報道特集』によると、兵庫県交通安全協会の場合、235人の職員のうち120人が兵庫県警の警察官OBとなっているとのことでした。
ですから、ヤンキー君を撃退した講師も、長年にわたって現場で働いてきた警察官だったのでしょう。ヤンキー君もそれを知っていたら・・・。
おわりに
ヤンキー君の切り返しはどこかで成功したケースがあったのでしょう。それへの講師の対応もマニュアル化されていたのでしょう、完璧でした。
ただ、本当にヤンキー君がメモしていたとしたら、講師はどう対応したのでしょうか?とても気になるところです。
ところで、大阪府は講習を交通安全協会に独占させる必然性がないとして、競争入札にかけました。結果は、神戸市のコンサルタント会社が大阪府交通安全協会に競り勝ちました。
大阪府の講習の委託料は協会の収入に3分の1を占めており、協会は府警OBら職員の大幅リストラを迫られたとのことです。
以上、『運転免許更新の講習で、講師とヤンキーが壮絶バトル!その結末は?』でした。