冬が近づいてくるにつれて、鍋が恋しい季節になってきました。
鍋といえば、何と言っても「カニ鍋」が一番!
しかし、今年は、カニが過去最高値をつけているとか。さらに、暖冬になりそうなので漁獲量が減り、高騰しそうです。
今年は高すぎて手が出そうにないと諦めていたところ、「プライムニュースイブニング」という番組で『ほぼタラバガニ』を紹介していました。
試しに、鍋にして食べた見たところ、「ほぼカニ」でした。
暖冬でカニも高騰?
冬の味覚の王様と言えばカニ。実は、今年はすでに高くなっています。
カニは海外からの輸入が多いことは知られていますが、ズワイガニの価格は過去最高値を更新中です。ズワイガニだけでなく、タラバガニも最高値に届きそうな勢いで上昇中です。
実際、毛ガニは、昨年は1パイが5000円前後だったのが、今年は1300円アップの6300円にまでなっています。この5年間で2.6倍にまで跳ね上がっているのですから驚きです。
高騰の原因は、中国をはじめとする東南アジアでの需要が高まってきていることと、海水温の上昇による漁獲量そのものが減っていることがあげられています。
また、気象庁はエルニーニョ現象が発生したとみられると発表していますので、日本は暖冬になりやすくなります。暖冬になると、さらに海水温が上昇し、カニ漁獲量の減少に拍車がかかることになり、一層の高騰につながっていくかもしれません。
カニの代わりに『ほぼタラバガニ』
今年のカニは高すぎて手が出そうにないと諦めかけていたところ、フジテレビ系列の番組「プライムニュースイブニング」で『ほぼタラバガニ』が紹介されていました。
これはカネテツデリカフーズが販売している、カニの王様と呼ばれるタラバガニの最も美味しい太い脚の部分を再現した「カニ風味かまぼこ」です。
パッケージには「カニではありません」とわざわざ書かれているのが面白いです。9月1日からの期間限定販売で、4本入りで255円(税抜き)です。
今回初めて知ったのですが、『ほぼタラバガニ』は2014年から発売されていて、大ヒット商品なのです。かまぼこのような練り物の主な購買者層は60歳以上の高齢者ですが、これが20~30歳代の若い世代に受け、リピーターが増えたことがヒットの要因となっています。
そして、『ほぼタラバガニ』に続いて『ほぼホタテ』、『ほぼエビフライ』『ほぼカキフライ』『ほぼうなぎ』と『ほぼシリーズ』と言われる商品を続々と世に出し、それぞれがヒットを飛ばしているようです。
『ほぼタラバガニ』鍋で食べてみたら・・・
カニは鍋に限るということで、時期的に早い気がするものの、『ほぼタラバガニ』を鍋にして食べてみました。
1本が40グラムの太いスティック状になっていて、一般的な「カニカマ」よりも身が引き締まっています。
鍋に入れてみると、実物のカニのような豪快さはないのは当然として、カニのムキ身に見ようによっては見えるという感じ。ここは我慢です。1本当たり70円程度なのですから・・・。
さて、実際に食べてみると、まず、やや練り物感が残ります。本当はかまぼこなのですから仕方ないです。
ただ、脚肉部分のプリプリとした弾力のある繊維や口の中でほろほろとほぐれる食感は十分に堪能できます。
子どもたちは「これはカニだ、カニ!」「ほぼカニ!」と声を上げ、殻を取る必要もなく食べられることも大いに気に入ったようでした。
ただ、本物だと部位によって味もバラエティーに富んでいて飽きがこないわけですが、これだと脚肉部分の味のみなのでどうしても飽きてしまい、他の具材と同等の扱いというか、メインにはなりきれません。
また、シメは雑炊ですが、当り前ですが、カニ雑炊のあの味まではいきませんでした。
しかしながら、食卓でなじみがあるものの、高くて手が出にくいタラバガニを、本物よりもリーズナブルに、手軽に味わうには十分な一品だと思いました。タラバガニの代わりとしては十分過ぎるくらい十分です!
以上、『今年は暖冬でカニも高騰?代わりに『ほぼタラバガニ』を食べてみたら・・・』でした。