反アンチエイジング・・・『下町ロケット』の吉川晃司のようにカッコ良く老いるには?

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『文春オンライン』より転載

 

毎週日曜はTBSのドラマ『下町ロケット』を楽しみにしています。

 

中でもお気に入りは吉川晃司。

 

その独特のオーラは大企業の部長にぴったり。何と言っても、あの白髪の渋さといったらたまりません。

 

一方、実の年齢より20歳も若く見せようというアンチエイジングが盛んとか。それは、男女問わず、若く見られるのは嬉しいのものですが、やはり「年相応」ということも大事かと。

 

そこで、反アンチエイジング・・・『下町ロケット』の吉川晃司のようにカッコ良く老いるには、ということを考えてみました。

 

 

吉川晃司のカッコ良さ

TBSドラマ『下町ロケット』に出演している吉川晃司は、ホントにカッコいいです。デビュー当時と変わらない逆三角形ののボディにスーツが映えていて、それが独特のオーラと相まって、大企業の部長の重厚な雰囲気を作り出しています。

 

また、プロ野球日本シリーズの第6戦では始球式をつとめ、長い足を高々と上げてボールを投げ込む姿は、一言「カッコイイ」。

 

吉川といえば、何と言っても、白髪です。ここ数年はこれを通していたようです。1965年生まれの53歳ですから『下町ロケット』の部長役など、白髪がますます決まる年代となり、「渋カッコ良さ」が際だっています。

 

肌のシミやシワとともに、年を取った象徴ともいえる白髪。俳優ならば一種のコンプレックスとして隠したくなるところを、逆にそのままストレートにさらけ出すことによって、カッコ良さにつなげているところがスゴイです。

 

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『下町ロケット』公式HPより転載

小泉今日子の「反アンチエイジング」宣言

元アイドル・小泉今日子が学者の上野千鶴子との対談で「反アンチエイジング」宣言をしていたことをネットの記事で見かけました。

 

「ずっとアイドルの仕事をしてきて、30代の半ばくらいから『かわいい』って言われる中に、『若い!』という声が入ってくるようになって。これ違くない? 喜んじゃいけないんじゃない? って。

……これ(美魔女現象)には抵抗しなきゃと。私は『中年の星』でいいんじゃないかと思ってます」(『GLOW』より引用)

 

世間ではアンチエイジングが盛んです。テレビ・雑誌などで「この人、本当は何歳?」という写真をみかけます。「実年齢より20歳も若く見られます」とご本人の弁。

 

年齢不詳の「美魔女」なる言葉もささやかれ、サプリや美容整形、レーザーー治療など様々な手法を駆使して「若さ」を手に入れようという人がいるようです。

 

でも、そういう人、例えばメディアに登場する「美魔女」を見ても、少しもカッコいいとか魅力的だとか思わないのです。

 

かえって、痛々しく見えてしまい、あざとい感じが透けて見えるだけで、決して「あのようになりたい」とは思わないのです。

 

 目尻のシワが魅力的に見える、白髪に人生の深みが感じられる、そんな年の重ね方をしたいなあと思います。小泉今日子の「中年の星」はそういう意味ではないでしょうか。

 

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反アンチエイジングとは?

前段の小泉今日子の「反アンチエイジング」宣言は、いつまでも若くありたいという気持ちは間違いだということを言いたいのではないと思います。

 

現在のアンチエイジングブームや「美魔女」ブームに疑問を投げかけたということでしょう。

 

男女を問わず、「いつまでも若くありたい」「若く見られたい」という気持ちは誰もが持っています。このことは決しておかしいことではないですし、ずっと持ち続けるべきだと思います。

 

一方で、「もう若くはないのだ」という気持ちを持つことも大事だと思うのです。もちろん、「若くはない」ことは悲しいことです。でも、その悲しさには、これまで歩んできた人生そのものではないですか。20歳のカッコ良さと50歳のカッコ良さが同じであるはずがないのです。

 

そこで、「いつまでも若くありたい」という気持ちと「もう若くはないのだ」という相反する気持ちを両方とも持ちつつ、吉川晃司のようにカッコ良く老いるかという難問です。

 

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健全なアンチエイジング

医師で作家の米山公啓氏が小泉今日子の発言についてのコメントがヒントを与えてくれます。

 

筋力をつけて代謝をよくしたり、運動してはつらつさをキープしたりするのが健全なアンチエイジングですが、女性が語るアンチエイジングは、美容整形を施したり、高額なサプリを飲んだり、皮膚科のクリームを塗ったりして人工的な要素を含んでいます。

運動して筋肉に張りを持たせてシワを少なく見せるのとは、ちょっと違う。小泉さんはそこにくさびを打ち、軌道修正したのです。 

 

 なるほど、「反アンチエイジング」とは「健全なアンチエイジング」のことだと。「若くないのだから、何もしなくてもいい」というのは、単なるサボりで、それでカッコ良くなるわけがありません。

 

自ら汗を流し、年相応の「若さ」を保つことが「健全なアンチエイジング」ということでしょう。吉川晃司が53歳であの逆三角形の体型を、「反アンチエイジング」と言って何もしていないわけがありません。

 

それならば、私たちオジサン世代も「健全なアンチエイジング」に取り組もうではないか!

 

私たちオジサン世代は「見た目だけの若さ」に価値を置くことから自由になるべきです。

 

以上、『反アンチエイジング・・・『下町ロケット』の吉川晃司のようにカッコ良く老いるには?』でした。