水野真紀が、あえて女子大を選んだ理由を想像する

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女優の水野真紀(48)さんが、4月から東京都内の女子大に通うことがニュースになりました。

 

有名タレントが大学や大学院に入学することは、さほど珍しくはありませんが、なぜ、あえて女子大なのか? なぜ、男女共学の大学を選ばなかったのか?

 

それは、水野さんが長年持ち続けていた「学び」への意欲を満たしてくれる場所が、「女子大」であったからと想像しています。

 

 

 

48歳・水野真紀、女子大生に

48歳・水野真紀、女子大生に 家事と仕事両立「限界へ挑戦したい」』というスポーツ紙の見出しに新鮮な驚きを感じました。

 

野さんは、この春から東京都内の女子大の文学部教育学科2年に編入するとのことです。大学名は発表されていないため、ネット上では様々な憶測がなされていますが、誰もが知る名門女子大であることは確かなようです。

 

東洋英和女学院短大で英米文学を学んで卒業している水野さん。卒業後も、イギリス・ロンドンの料理学校「ル・コルドン・ブルー」に留学し、服部栄養専門学校では調理師の免許もとっています。

 

そして、今、再び学生になって「学び直し」をするに至った思いをこう語っています。

 

人生の折り返し地点を迎え、もう一度勉強して何らかの形で若い人たちに還元したい。

より良く生きるために学び続けることの大切さや、どのような学び生涯教育で大事なのか・・・など幅広く、深く、教育学を勉強したい。

(『スポーツ報知』より引用)

 

短大卒業後もイギリスへ留学し、専門学校に通い、そして再び大学へ。すごく学ぶ意欲が旺盛な人という印象。

 

女優としての仕事、結婚生活、子育てを懸命に頑張りながらも、学ぶ意欲はいっこうに衰えることはなく、息子さんの中学入学を契機に決断したのでしょう。

 

 

水野真紀が、あえて女子大を選んだ理由を想像する

今や、社会人が大学に入学することは珍しくはなくなりました。各大学も社会人入学のコースをいろいろと用意しています。

 

そうしたなかで、水野真紀さんは、数ある大学からなぜ、あえて女子大を選んだのでしょうか?しかも、一般入試を受験しての入学です!

 

もちろん、男女共学の大学だと、男子学生から好奇の目で見られるということもあるのかもしれません。男子学生だったら、握手くらいしてほしいですよね。

 

大学生活の楽しみは人それぞれですが、水野さんの場合、合コンしたり、サークルに入ったりというキャンパスライフに憧れて大学に行くというわけではありません。

 

とにかく勉強したいのだと思います。短大卒業後も持ち続けていた学ぶ意欲を満たしてくれる場所、学びへの渇望を叶えてくれる学び舎は女子大だ、という結論にいたったのではと勝手に想像しています。

 

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今、女子大が面白い

では、なぜ、学びへの意欲を満たしてくれるのが女子大なのか、です。この点について、元外交官の佐藤優氏と元衆議院議員の井戸まさえ氏(東京女子大出身)が対談でこう述べています。

 

佐藤  やっぱり日本で面白いのは女子大ですよね。女子大というのは適度に難しいでしょう。そして女子大は一定の教育レベルで並んでいる。その中ではやっぱり勉強しないとカッコ悪いという風潮がある。

 

井戸  それはそうです。男性の目のないところで勉強に集中できるというのは、あの時期には大事な経験です

 

佐藤  津田塾大学で教授をしている人から聞いた話なんですが、とにかく試験の採点が大変だと。その先生の試験を受けた同級生が2人、それぞれの答案を持ってきて、「なぜ私の方が点数が低いのか、根拠を示してくれ」と迫られたって。

 

井戸  鬼気迫ってますね。女性にはそういう熱心さがあり、公正を求める、まじめな人が多いと思います。(中略)

 

井戸  実際問題として、共学の大学が意識の上で、本当に女子学生を同等に見ているか、少々疑問もあるわけです。

そこへいくと、女子大は女子だけ。リーダーも女子ですし、学内に性別による格差も差別もない。女性目線の発言や研究が尊重される中から、独自の視点や姿勢を育んできたと思うんです。

(佐藤優・井戸まさえ『最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意』より引用)

 引用した本はこちらから↓↓

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

 

 

まじめで勉強熱心で、かつ、一定の教育レベルの学生が集まり、男性を意識することなく、女性目線の発言・研究が尊重されるのが女子大の特徴・面白さだと佐藤・井戸両氏は指摘しています。

 

また、女子大は共学と比較すると学生数が少ないです。(例えば、慶応大学は2万8千名に対し、お茶の水女子大学は2千名)指導教授1人に対する学生数も少なく、1年次から少人数による講義やグループワークが行われ、アットホームな雰囲気の中で勉強ができるようです。

 

さらに、女子大では、リーダーシップを発揮できる機会が多くあります。

 

女子しかいないわけですから、部長や委員長、学園祭実行委員、ゼミ・リーダーなどの役職を担うのは女子になります。

 

これが共学だと、男子がリーダーで女子はその補佐的役割に回ることがまだまだ多いです。その点、女子大ではリーダーになれるチャンスが多くあるわけです。

 

水野さんは東洋英和女学院短大の出身。こうした女子大の特徴・面白さを十分に熟知した上での判断ではなかったかと思われます。

 

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実は就職に強い女子大

水野さんの件からは少し離れますが、実は女子大は就職には強いのをご存知でしょうか?でも、これも女子大の特徴の1つです。

 

男性からすれば、女子ばかり集まっていると特有のドロドロした世界があるのではと思いますが、それは高校まで。もう大学生ですから、気の合う者どうしが和気藹々と勉強に、おしゃべりに、と楽しいキャンパスライフだそうです。

 

そうしたなかで、濃密な人間関係が構築され、それは先輩・後輩の関係にもあてはまってきます。

 

駿台予備校で進路指導を担当している職員(私の高校の後輩)がこう言っていました。

 

志望大学で迷っている女子がいたら、女子大を強く薦めています。女子大の伝統校は昔から就職に強く、有名企業の中堅社員にOGが数多くいる強みがあります。法政大学や明治大学などで女子学生が増えたのは最近のことなので、女子大ほど中堅社員のボリュームは厚くありません。大学と同様、女子大はOGの後輩に対する面倒見の良さも高い就職状況につながっています。

 

実際、2017年の大学全体の平均就職率は87.6%なのに対し、女子大の平均就職率は90.3%と3ポイント近く上回っています。

 

 

まとめ

女子大は、学部・学科の多様性などで共学の大学に見劣りする面があるものの、「学び」の環境に優れており、また、濃密な人間関係を構築できる良さがあり、その上に良好な就職状況が加わります。

 

水野真紀さんが、あえて女子大を選んだのもうなずけます。

 

私の娘は来年、大学受験。「女子大を受けろ」と口を酸っぱくして言っているところです。

 

以上、『水野真紀が、あえて女子大を選んだ理由を想像する』でした。