友人が脱サラして株の専業トレーダーになり、1年半で「億り人」になった話は過去に記事にしました。
どの株を買うべきかをいつも尋ねますが、「万一、損をさせたらお前との人間関係が壊れる」と言って教えてくれません。
あまりにしつこく私が聞くものだから、「ポイントだけだぞ」と言って話してくれました。その概略をこっそり聞きましたので、こっそりお教えします。
《GDした銘柄をねらう》
「億り人」となった友人から聞いた取引銘柄を探すポイントは、「GD」と「持ち越し」、「信用銘柄」がキーワードです。
「GD」とはギャップダウンのこと。前日の終値より当日の始値が安く寄りつくことです。
彼は、強い銘柄が、夜間のニューヨーク市場の下落などを受けてGDで始まった時に、寄りで買い、前日の終値に達したあたりで売ることに徹しています。これだと、午前10時までには結論が出ます。
一般に、株価がGDで始まる理由には、例えば、前夜のNYダウが大幅に下落するというものが多いです。
大きく買われてきた銘柄の場合、その株を保有している投資家としては、何とか株価が買値に戻って欲しいという心理が働きます。
そこで再び、買いが入り、株価は前日の終値あたりまでは戻すことが多いということです。
たいていは午前9時45分あたりまでは上昇し、その後に下落に転じることがよくあるので、買いの勢いが弱まった(売りの勢いが強くなった)ことを確認して、早々と10時前には全て売り払って手じまいしてしまいます。
対象となるのは、強い銘柄ではあることは当然です。強い銘柄とは、たくさん買いが入り、株価を上げてきた銘柄をいいます。
(ここは板を見て判断します。詳細は過去記事をお読み下さい↓)
また、日足チャートのトレンドが右肩上がりになっていること、そして、その時の話題のテーマ性があるかどうかも重要なポイントになります。
一方で、勢いのない銘柄や悪い材料が出てGDしたものは、そのまま下がり続けることがあるので、絶対に買ってはいけません。
《持ち越しの銘柄》
市場が閉じる30分前、つまり午後2時30分ごろから「強い銘柄」「トレンドが右肩上がり」「大きな上ヒゲ陽線」といった銘柄があれば買います。
こうした銘柄は翌日、GU(ギャップアップ:前日の終値より当日の始値が高く寄りつくこと)することが多いので、寄りで上がっているのを確かめて、売ってしまいます。
見込みに反してGDしたとしても、前項通りの対応をするほか、あえてナンピン買いをして、チャンスを拡大させることもあるといいます。
《信用銘柄を選ぶ》
信用銘柄を選ぶことがポイントです。
過去記事にもあるように、彼は板の動きに全神経を集中させます。特に、大きな買いが入ったかどうかが、その銘柄が強弱を示すキーとしています。
貸借銘柄の場合、買いは通常の買いと空売りの買い戻しの2つがあり、両者を見分けるのは至難のワザとなります。
同じ買いでも、空売りの買い戻しのときは、その後に買いが続かないので、それほど株価が上がらないことがあります
。
大きな買いが入ると、大人(=機関投資家などの大口)がこの銘柄は上がる(上げる)と考えているサインと捉えることができます。その結果として、株価は上がることが多いと言うわけです。
そこで、信用銘柄だと、空売りはほぼないので、買いは通常の買いだと判断できるのです。
《まとめ》
株を半年程度やった経験のある人なら、感覚でわかっていることです。まだまだ、消化不良の感は否めません。
今回も前回同様、頭の整理につながればと思って記事にしました。
これからも不定期に友人とは会いますので、またこっそり聞いたことをレポートします。
以上、『「億り人」にこっそり聞いた!取引銘柄を探すポイントは「GDと持ち越しと信用銘柄」』でした。