株の専業トレーダーになって1年半の友人が、なんと、「億り人」になっていました!
彼いわく、「いい材料があって強そうな銘柄でも、買うタイミングによっては逆に損したりする。ベストのタイミングで買うために、板の動きに神経を集中させる」
具体的にどうするのかを、こっそりと聞いたので、こっそりとお教えします(笑)。
友人が「億り人」に!
先日、飲み会があって、1年半前にサラリーマンを辞めて株の専業トレーダーになった友人と再会しました。
私「株の方の調子はどう?」
友人「うん、この3月で資産が1億を超えたよ」
私「な、な、なにー!「億り人」かよー」
私も少々、株取引をしますが、「億り人」なんて夢のまた夢。それが、わずか1年半で達成なんて、ホント、驚きました。
酔いにまかせて、半ば強引に、彼の手法をこっそりと聞き出しました。ポイントは、「板」の動きに全神経を集中させるというものでした。
買いのチャンスの前触れ
ある銘柄を買うときは、板を見てその銘柄が強いかどうかを判断します。強ければ、買う、それだけです。では、彼は、どのようにして強いと判断して買っているのでしょうか?これは経験を積まないとダメというのが結論ですが、ただ、強いと判断できる前触れはパターン化されているとのことです。それは大きく3つあります。
売数量
値段
買数量
3000
504
18000
503
2400
502
3500
501
500
3000
499
2800
498
2000
497
2200
496
1800
①厚い売り板が現れても株価が下がらない
上の図でいえば、503円に18000枚と大きな売り板が出ています。買おうとしてる者からすれば、こんなに大きな売り板が出たら、ここを超えるのは難しい、株価は502円止まりではないかという心理が働きます。
そうなると、買いをいれるどころか、利益を確定するために持ち株を売ろうとする動きが出て、株価は下がっていくかもしれないと考えがちです。
しかし、強い銘柄のときは、分厚い売り板が現れたとしても、株価は下がらないことが多いといいます。
②厚い売り板がどんどん食われる
①に加えて、強い銘柄は、分厚い売り板にもかかわらず、むしろ買い注文がどんどん入り続けます。
例え、一時的に、株価が498円あたりまで下がっても、そこから一気に502円まで買いが入って、そして、503円の板が食われ始める。
こうした現象が何回か起こるような状態が続けば、その後、株価は503円の売り板をぶち抜いて跳ね上がることが多いとのことです。
③もみあいが続いて上に行く
上の図の状態から、しばらくもみ合いが続く場合があります。ここは、買いを入れる人がいる一方で、空売りをしかける人もいます。もみあいの時間が長ければ長いほど、それだけ空売りしている人の数も枚数も増えることになります。
①②のような形で503円の壁を突破して上抜けた場合、空売りをしていた人は慌てて買い戻しをすることになります。その買い戻しが、さらなる株価上昇のエネルギーとなるわけです。
弱い銘柄の前触れ
ここまでは、株価が上がるときの前触れでした。
では逆に、銘柄が弱いときにみられる前触れにもパターンがみられるといいます。それには大きく2つあるとのことです。
①大口の買いが入っても無反応
大口の買いが入ると、他の人も追随して、株価が大きく跳ね上がるのが通例です。しかし、大口の買いが入っても、他に追ってくる買いが入らないこともあります。
上図でいうと、503円に10000の大口の買い注文が入ったにもかかわらず、残る8000を買いにいく気配が見られない場合です。こういうときは、株価のこれ以上の上昇は期待薄ということになるようです。
②買い注文の多くが買い戻しのみ
①のうな状態になったのは、503円の10000の大口の買いが、空売りの買い戻しであったことが考えられます。
買い戻しは、一時的には株価の上昇につながりますが、すぐに買いが途絶えてしまい、買いがつづきません。
こういう現象がおこると、株価は上がるどころか、下がっていくことが多いようです。
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おわりに
株をやっている人なら、なんとなく感じてはいたが、このように整然と語られると「なるほど」と思うのではないでしょうか?
強いと思っていた銘柄がさほど上がらなかったことは誰も経験しているはずです。だって、個人投資家の圧倒的多数は儲けていないのですから。ほんの少しでも、頭の整理につながればと思い、記事にさせていただきました。
ところで、具体的に、今はどの銘柄が強いのか?
友人は、「株の世界に絶対はない。銘柄名を言って、万一、損をさせたらお前との人間関係が悪くなってしまう」と教えてくれませんでした。