今回は、新日本プロレス旗揚げ46周年の「旗揚げ記念日」スペシャル・シングルマッチ、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカと同ジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイのIWGP頂上対決です。
《オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ》
同じケイオスのメンバーでもある2人は、2015年10月にロンドンで対戦して以来2度目のシングルマッチ。ロンドンでの戦いぶりに惚れ込んだオカダが、オスプレイを新日本に誘った経緯があります。
46年前、アントニオ猪木vsカール・ゴッチの師弟対決から始まった新日本プロレス。「今の人たちに、プロレスとはこういうものだと見せていきたい」と試合前にオカダは抱負を語っています。
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試合は握手からクリーンにスタート。関節技・組み技の攻防は、まさにランカシャースタイル。両者とも「引き出し」の多さを披露します。30分枠で2~3試合を組み込むと、こういう地味な攻防がカットされますが、今回はたっぷりと見れてとても満足です。
中盤になると、ヘビーとジュニアの体重差が徐々に現れてきます。オカダの体重をのせたDDTからオスプレイの動きが止まります。エルボーの打ち合いも、オカダが放つと骨がきしむような鈍い音がTVからも聞こえてきます。
オスプレイも必死に反撃。カウンターでの反転してのハイキックでペースをつかむと、場外のオカダへのサスケスペシャル、ブラッディー・サンデー、リバース450スプラッシュでたたみかけます。ここがオスプレイの最大の勝機でした。
でも、やはり、オカダの打点の高いドロップキックでペースを奪い返します。以前から、オカダには王者としての「すごみ」「怖さ」を感じることは少なかったのですが、ここからのオカダにはそれがありました。猪木が降臨したか!
終盤、オスプレイにレインメーカーを放たれる場面もあったものの、余裕をもって切り返し、逆にレインメーカー3発を集中してフィニッシュ。ラストのカバーはヒールばりの表情をつくり、「すごみ」と「怖さ」と「強さ」を演出してみせました。
試合後、両者はリング上で抱き合い、オカダのマイクアピールで46周年を締めくくりました。
オスプレイ、やっぱり、オマエ、最高だな。
レスラーとしても大好きだし、弟としても大好きだよ、コノヤロー。
そして、今日は外道さんがいません。でも外道さんと俺とのつきあいは、46周年、・・・今日までです。
(ざわつく会場。TV解説席の外道は驚きの表情を隠さない)
ウソに決まってんだろう、コノヤロー。一生、俺と外道さんのペアでカネの雨を降らせ続けてやるからな。
まだまだ、新日本プロレス、カネの雨が降るぞー!
以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年3月19日放送 オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ』でした。
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