今回より、テレビ朝日系列で放送されている『ワールドプロレスリング』の観戦記を書いていきます。
関西エリアは毎週日曜の深夜に放送なので、録画を月曜に観戦し、火曜日にアップすることを目指していきます。
それでは、記念すべき?第1回目は、幸運にも、
IWGPヘビー級選手権試合
王者・オカダカズチカ vs 挑戦者・SANADA
〈試合の見所〉
2018年に入って、IWGPのシングル戦線では移動が相次いでいます。
コンチネンタルヘビー級タイトルは柵橋弘至から鈴木みのるへ、USヘビー級はケニー・オメガからジェイ・ホワイトへと王座が移動しています。
全体のいい流れに乗って、沈黙の挑戦者SANADAが絶対王者オカダカズチカの牙城に、どこまで迫ることができるか。
〈序盤~中盤〉
放送では、いきなりオカダの場外でのDDTから始まります。
放送時間が30分なので、仕方ない面はありますが、どうも唐突感が否定できず、不満が残ります。
リング上での攻防は、終始、オカダが余裕を持ってというより、むしろ、見下した感じで進んでいきます。
そして、早くもレインメーカー・ポーズが出してしまいます。解説のライガーも、「おい、早すぎだろ」。
レインメーカーを難なくかわしたSANADA、高い位置からのバックドロップ。場外に落ちたオカダめがけての、プランチャ。この高さからですから、画面からも迫力が伝わってきました。
SANADA、一気にラッシュします。
〈終盤〉
SANADAはロス・インゴの内藤哲也の参謀格なので、どうしても試合への乱入とかラフのイメージがついてまわります。もともとは、大のテクニシャンで、あの西村修をして「無我の後継者」と言わしめたほどです。
そして、決め技にしているスカル・エンドに執着していきます。
「(プロレス界に)入ってから好きになった」藤波辰爾から直々に教わったドラゴンスリーパーの変型技です。
一見して胴締めドラゴンスリーパーですが、フェイスロックのように相手の頬骨を締め上げ、背中を深く反らせているところが、SANADAオリジナルです。
このスカル・エンドへの入り方が複数あって、一回転して相手の背後に入るやり方は、さすがテクニシャンと唸らせるものがありました。
「掟破り」の逆レインメーカーまで繰り出したSANADAでしたが、絶対王者の牙城にあと少しのシーンも見られたものの、オカダの本家レインメーカーに屈しました。
この試合、一貫してオカダのペースでした。攻め込まれる場面もあったものの、高い打点のドロップキックで局面を変え、レインメーカー1発で仕留めるあたりは、貫禄すら感じました。絶対王者たるゆえんです。
試合後は、お決まりのマイクパフォーマンスです。
誰でもいいぞ。このベルトに、この俺にかかってこい。俺がチャンピョンでいる限り、この新日本プロレスに金の雨が降るぞ!
〈ビッグサプライズ〉
オカダのマイクパフォーマンスが終わると、会場内スクリーンに、WWEのスパースター「レイ・ミステリオJr」が。「最も偉大なJrファイターである獣神サンダー・ライガーと対戦したい」と表明しました。
テレビ解説席にいたライガーも、「とても光栄なこと。喜んで受けたい」と対戦を受諾しました。
メキシコ、アメリカと渡り歩いた軽量級のレジェンド「ミステリオ」。今からわくわくします。
さらに、記者会見でオカダは、新日本プロレス旗揚げ記念試合の相手に、IWGP・Jrヘビー級王者のウィル・オスプレイを指名しました。
IWGPのヘビー王者とジュニア王者の戦いは、橋本真也とライガーの試合を思い起こします。130㎏の橋本の蹴りをライガーが意地で受け止めていたシーンが懐かしく感じます。
それでは、次回をお楽しみに。