私大文系受験生に激震! 2020年度より早大政経の入試で数学が必須化

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高校で文系か理系かの選択の際、数学が苦手だから文系へ進んだ。

 

文系でも国公立大学か私立大学かの選択の際、受験科目に数学がないから私立大学を選んだ。

 

いわゆる私大文系と呼ばれる人は、上記のような人が多いでしょう。英語、国語、社会の3教科に特化して勉強するのが私大文系受験生の特徴です。

 

ところが、私大文系の最高峰とでも呼ぶべき早大政経学部の入試で、2020年度より数学が必須化されることになりました。早くも私大文系受験生には激震が走っています。

 

 

 

2020年度より早大政経の入試で数学が必須化

早稲田大学は(2018年)6月7日、現行のセンター試験に代わって2020年度から「大学入学共通テスト」が始まるのに合わせ、新しい入試制度の概要を発表しました。以下、『JIJI.COM』からの引用です。

 

 政治経済など3学部が共通テストを利用し、他に英語の民間試験や学部独自の試験も課す。政経学部では「論理的思考力が重要」として、一般入試で初めて数学を必須科目とする。

 また全学部の受験生を対象に、インターネットで出願する際、主体性や協働性に関する経験を文章で記入させる。得点化はせず、入学後の教育の参考資料として活用する方針。

 3学部は政経のほか、国際教養とスポーツ科学の両学部。他学部は検討中という。

 政経の新試験は、共通テスト(100点)に加え、英語の民間試験と学部独自試験(100点)の計200点満点。共通テストは外国語、国語、数学の3科目のほか、地理歴史、公民などから1科目を選択する。独自試験は日本語や英語の長文を読み解く形式になる。

 (出典:『JIJI.COM』)

 

 2020年度からは、早稲田大学政治経済学部や国際教養学部、スポーツ科学部を受験するには、英語・国語・数学・社会を共通テストで受け、英検・TOEICなどの英語の民間試験を受け、さらに早大の独自試験(英語と日本語の小論文?)を受けなければならなくなりました。

 

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私大文系受験生に激震!

私立大学文系学部(私大文系)を第一志望にしている受験生は、英語・国語・社会(多

くは日本史か世界史のいずれか1つ)の3科目に特化して勉強しています。

 

また、理数系科目、特に数学が苦手だから、私大文系を選んだ人が多いことも特徴です。(かく申す私もその1人)

 

そのような私大文系受験生がめざす最高峰とでもいうべき大学が、早稲田大学政治経済学部。

 

その最高峰が入試制度を変更し、数学を必須にするというのですから、受験生に激震が走るのも当然と言えるでしょう。

 

そして、「私学の雄」と自他共に認める早稲田大学が先鞭をつける形で先行し、慶応大学や上智大学、さらにはGMARCHや関関同立といった有名大学までが追随することも可能性としてはあります。

 

なぜなら、今回の早大の制度変更は、「文系を含むすべての大学入試で理数科目を必須とする」という自民党の教育再生実行本部がまとめた提言の影響を受けている可能性が示唆されているからです。

 

そうなれば、私大文系の受験地図ががらりと塗り変わってしまいます。

 

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2019年度私大文系入試は超激化

今回の早稲田大学の入試制度の変更がなくても、2019年度の私大入試は激化することが予想されていました。

 

2019年は現行入試制度の最後の年。2020年度から新しい「大学入学共通テスト」が実施されるため、予測が立てられない新制度での受験を嫌って、つまり、「もう浪人はできない」となって、受験生1人あたりの受験大学・学部・学科の数は増え、それが全体の志願者数を押し上げることは容易に予想できます。 

 

2018年度は前年に比べ、早慶上智やGMARCH、関関同立といった人気大学がワンランク上昇すると同時に、それらの「滑り止め」とされてきた大学もワンランク上昇しました。

 

2019年は、先ほど述べた予想にもとづけば、さらに全体的にランクが上昇していくのではないかと考えられます。

 

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加えて、早大の入試制度の変更です。

 

私大文系3教科受験の最後の機会ということで、早大政経学部に受験生が殺到するかもしれません。さらに、早大政経を第一志望とする受験生が、翌年度の新制度を嫌って併願数を増加させると、GMARCHや関関同立レベルまで難化していく可能性が大となることが予想されます。

 

また、数学の必須化が慶応大学や上智大学をはじめとする他の私大に波及した場合は、ちょっと想像がつきません。

 

ただ、確実に言えることは、私大文系入試は「超」がつくほど激化・難化するということです。

 

おわりに

今の高校1年生と2年生は、新制度での大学受験となりますので、それに備えるしかありません。

 

ただ、高校3年生と浪人生は悩ましいです。特に、早大政経学部をめざして1~2年間、3教科に特化して勉強してきた人からすれば、来年2019年が最後の受験機会に等しくなります。

 

「ダメだったら、イチから数学をやり直せば良い」とポジティブに考えればいいのかもしれませんが、数学が苦手だから私大文系にしたわけで・・・。

 

とにかく、「必勝を祈る!」としか言葉はありません。

 

以上、『私大文系受験生に激震! 2020年度より早大政経の入試で数学が必須化』でした。