4月21日、22日に滋賀県東近江市で、ライブイベント『ももクロ 春の一大事 2018 in 東近江市』が開催され、2日間で3万人のモノノフが集まり、地元は大賑わいだったそうです。
そして、イベントに先立つ2月に、ももクロのメンバーが同市の太郎坊宮に成功祈願に訪れ、今やモノノフの聖地となっています。
この太郎坊宮、実は、古来より天上のパワースポットとして知られている神社。モノノフのみならず、このGWや夏休みに行かれてはどうでしょうか。
『ももクロ 春の一大事 in 東近江市』
4月21日、22日に滋賀県の中部に位置する東近江市(人口・11万5千人)で、アイドルグループの「ももいろクローバーZ」がライブイベント『ももクロ 春の一大事 in 東近江市』が開催され、2日間でのべ3万人のモノノフ(ももクロファンの呼称)が集まりました。
イベントは東近江市を巻き込んで地域ぐるみで企画され、会場近辺ではフードコーナー、フットサル大会、ライブイベント、グッズ販売、地元の観光協会と鉄道会社のコラボ企画などが行われ、大賑わいだったようです。
開演前にメンバーの佐々木彩夏さんは、「私たちのライブがきっかけで市の魅力をしってもらい、そういう地域と人との架け橋になりたい」とコメントしていました。
ももクロが太郎坊宮に成功祈願
ライブイベントに先立つ2月20日、ももクロメンバーの佐々木彩夏さんと高城れにさんが、東近江市役所を表敬訪問しました。
東近江市長とにこやかに会談した前後に、同市内で立ち寄った商店が早くも話題となり、多くのモノノフが「聖地」として足を運ぶようになっています。
なかでも、同市小脇町の「太郎坊宮」は、佐々木さんと高城さんがイベントの成功を祈願した神社として人気を集めています。
また、太郎坊宮からももクロメンバーに贈られたお守りが 人気の的となっています。勝利を祈願した15色のお守りで、メンバー4人のイメージカラーである赤、黄、ピンク、紫とそろっています。
太郎坊宮によると、2人が参拝した翌日からモノノフが訪れ始め、イベントが終わった今では県外からもお守り目当てで参拝するモノノフが増えているといいます。
勝利と幸運を授ける太郎坊宮
ももクロメンバーがなぜ、太郎坊宮に成功祈願に行ったかというと、太郎坊宮は勝利と幸運を授ける神様として信仰を集めているからです。
太郎坊宮にお祀りする神様は、「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神ーマサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ」。
伊勢神宮の天照大神の第一皇子神(人間でいえば長男)にあたり、お名前には「まさに勝った、私は勝った。朝日が昇るかのように、鮮やかに、速やかに勝利を得た」という、勝利を象徴する意味合いがこめられています。
また、古くから「神験即現(しんげんそくげん)」(神様のご利益がすぐに現れる)の大神とたたえられました。今日では、プロスポーツ選手を始め、企業経営者や政治家、ビジネスマンなどの参拝が多いといいます。
ちなみに、ももクロの2人が参拝した直後に、レスリングの吉田沙保里選手が参拝したそうです。
天上のパワースポット 太郎坊宮
太郎坊宮は太郎坊山(赤神山)の中腹にあり、1400年以上も前から山全体がより神宿る霊山として崇拝されてきました。
そのご神徳は広く知られ、聖徳太子は国家の安泰と万人の幸福を祈願しました。
比叡山延暦寺を開いた伝教大師最澄も、ご神徳に感銘を受けて50あまりの社殿・社坊を建立しました。
また、源義経も源氏興隆を祈念したと伝わっており、その際に座った「義経公腰掛岩」が今も現存しています。
こうした人々の信仰が深くなるにつれ、この霊山で修行する修験者が多くなり、やがて、神道を基礎に天台山岳仏教と修験道が混合された独特の信仰形態が確立されました。
実際に神社をめざして山を登り始めると、途中に願かけ殿や岩で刻んだ七福神があり、まっすぐのびた石段を登っていくと、古代信仰の名残りをとどめた本殿にたどり着きます。
本殿の周りには岩座と呼ばれる巨岩、怪石が散在しています。本殿前にある夫婦岩という巨岩は、神力によって左右に開いたといわれ、巨岩信仰の中心となる岩で、この前を嘘つきな人が通ると途端に岩に挟まれてしまうといいます。
天照大神の第一皇子神だけあって、伊勢神宮を参拝したときと同じような清らかで崇高な雰囲気を感じ、そして山の磁場、修験のパワー、太陽神のエネルギーをも体感したかのように思いました。
まさに、神社だけでなく山全体がパワースポットと化しています。