「お子さんは少し普通の子と違いますよ」
「発達障害の疑いがありますね」
こう言われて悩んでいる方が増えています。「そう言われてもどうしたら良いのかわからない」というのが本音でしょう。
発達障害の疑いがあると指摘された場合、決めつけずに「白百合女子大学発達臨床センター」で相談・検査をしてみることをおすすめします。
発達障害とは?
まず、発達障害について、厚生労働省のHPより引用して、整理しておきます。
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身の持つ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いつくかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、発達障害の特徴といえます。
発達障害児の割合は6.5%
文部科学省が2012年、全国の小中学校で5万人を対象にした調査結果で、「発達障害の可能性がある」とされた児童生徒の割合は、6.5%でした。35人のクラスに2人~3人という割合です。
ただ、注意すべき点は、通常のクラスに通う子どもを対象にしているため、特別支援学級・学校に通っている子は除外されていますので、実際はもっと高い数字になる可能性があります。
一方で、あくまで教職員が見立てに基づいて得られたデータであり、医師などの専門家の検査の結果ではないことにも注意が必要です。
発達障害の疑い?
学校で「お子さんは少し普通の子とは違いますよ」「発達障害の疑いがあります」と指摘されて悩む方が増えています。インターネットの検索数も年々、右肩上がりとなっています。
「確かに、少し動作が遅いかも・・・」
「普段から落ち着きがないし、忘れ物をよくするし・・・」
考え出したら、悩み始めたら、心配で仕方がないと思います。
でも、ここで大事なことは、「発達障害の疑い」を指摘した教職員は、医師などの専門家と連携しているのか、という点です。
専門的な知識がろくにないにもかかわらず、学校側が「この子は発達障害の疑いがある」と決めつけてしまい、親もそれを鵜呑みにするケースがとても多いです。そういう扱いをしてしまうと、子どもの健やかな成長が阻害されてしまいます。
学校側が「発達障害の疑い」を指摘しても、絶対に、決めつけないことです。決めつけずに、専門家に相談するところから始めるべきです。
決めつけずに「白百合女子大学発達臨床センター」へ
専門家に相談するには、地域の支援センターがいいでしょう。
でも、可能ならば、東京の「白百合女子大学発達臨床センター」に行かれることをおすすめします。
「白百合女子大学発達臨床センター」は、子どもの発達に関する研究と相談・治療を行う目的で設立されました。発達相談は乳幼児から思春期を対象とし、発達に伴う問題を持つ子どもの治療教育、心理指導、両親の相談、カウンセリングを行っています。
我が子がどういう理由でそのような行動をしているのかがわかると、親の気持ちは違ってきますし、発達障害だとわかっても、いろいろな意味で適切な対応が可能になります。
また、検査によってその子の得意なこと、不得意なことがわかり、子どもの行動が理解できるようになるといいます。
「白百合女子大学発達臨床センター」の体験談
「白百合女子大学発達臨床センター」に通われた方々の体験談をまとめてみました。
・4才になっても言葉があまり出なかったため、通っている小児科から教えていただいて、子供の発達に関して相談しました。3カ月に1度60分のお時間をいただきました。セラピーも受けることができるみたいです。
子供の発達について専門の大学教授に相談できました。子供も一緒に60分のカウンセリングのような時間でした。子供の様子をみながら、いつもの子供のことや、悩みや心配事も相談できました
・病院で「知的障害」と診断されたのを機にその小児科での診察が終了となってしまい、親としては今後の経過を見守ってくれる機関や相談できる専門家と関わりを持ちたくネットで白百合女子大学の発達臨床センターにたどり着き通うことにしました。こちらの機関には小児精神科医と面談できる場や療育施設も用意されています。息子は3ヶ月に1度、医師に発達の具合を診ていただいていますが、1時間の面談の中で様々な疑問や不安をじっくり相談することができるので心強いです。先述の病院の医師とはまったく異なる見解だったので相談先は多い方が勉強にもなると感じました。
・以前からお世話になっている小児科の先生に紹介され行ってみました。事前にアンケート用紙に記入してからだったのでスムーズに受診する事が出来ました。うちの息子は9才なんですが、自己コントロールがうまくできません。まだ通って間もないので、これといってすごい成果が表れているわれではありませんが、少しずつ前向きに向かっているような気がします。息子も日により気分が乗らない事、イライラして大きな声を出してしまう事もありますが、気長に見ていってあげようと思います。本人が1番つらいと思うので近くで応援してあげたいです。(「LITALICO発達ナビ」より引用)
白百合女子大学発達臨床センターHP↓↓
まとめ
本稿は、知人から聞いた話をもとに執筆しました。
知人の息子さんも、学校から「発達障害の疑い」を指摘され、「(養護学校へ?)転校を検討してくれ」とまで言われたそうです。
知人は悩みに悩み、右往左往した結果、たどり着いたのが「白百合女子大学発達臨床センター」。「地獄に仏を見た」とは知人の弁です。
詳細は触れませんが、その知人の息子さんは、今は元気に美術系の高校に通っています。
発達障害という言葉を聞かない日はありません。ネットの検索数が悩みの大きさを示しています。そういう方々に少しでも参考になればと思います。
以上、『発達障害の疑い? 決めつけずに「白百合女子大学発達臨床センター」へ』でした。