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『阿部寛さん 台湾地震で1千万円寄付』の報道が少ないのは、中国への忖度

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出典:MAG2NEWS

俳優の阿部寛さんが、2月の台湾地震に対して1千万円を寄付しました。

 

台湾メディアは連日にわたってこの美談を報じる一方で、日本のメディアはほとんど報道していません。

 

その理由は、台湾と対立関係にある中国への忖度があると言わざるを得ません。

 

 

《阿部寛さん台湾へ1千万円寄付》

2018年2月6日、台湾東部の都市・花蓮市を震源としたマグニチュード6.4の大地震がありました。死者17名、行方不明者2名の大災害です。

 

同日夜、仕事で台湾の台北市を訪れていた俳優の阿部寛さんも、この地震の揺れを経験しました。翌々日に出演したイベントで被災者の方へ哀悼とお見舞いの言葉を述べ、義援金として1千万円を寄付すると表明しました。

 

そして、3月1日、阿部さんは台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使館に相当)を訪れ、謝長延代表(大使に相当)に1千万円を直接手渡ししました。

 

謝代表は、阿部さんに対して心からのお礼を述べ、感謝状を贈呈しています。

 

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出典:謝長延代表のFacebook

《日本での報道が少ない》

台湾メディアは、阿部さんの行動を報道し、「台日友好の証」として讃えています。台湾国民もSNS上で、「ありがとうローマ人」(阿部さんが主演した映画にちなんで)といった書き込みにあふれているといいます。

 

ところが、日本での報道が少ないのはどういうことでしょうか?台湾地震については報じられていますが、阿部さんのことはネットニュースがとりあげている程度です。

 

本来なら、芸能人の美談はワイドショーなどで連日、話題になるものなのに・・・。一体、なぜなのでしょうか?

 

《台湾について》

この疑問に答える前に、台湾について整理しておきます。

 

台湾は、正式には中華民国です。しかし、日本を含めて国際社会のほとんどは、中国を代表する政府は中華人民共和国(中国)であり、中華民国・台湾を国として認めていません。したがって、国交もありません。

 

日本政府は、今回の台湾地震に対して、専門家チームを派遣しましたが、これは海上保安庁や消防庁の職員が自発的に手をあげ、ボランティアとして現地に行ったという体裁を整えています。

 

そして、台湾は中国の一部であると中国は主張し、国際社会もこの主張を事実上、黙認しています。

 

《中国の圧力が強まっている》

中国の最近の姿勢として、自らの主張や考えと異なる言動をとった者には、それが国であろうと民間企業であろうと、徹底的に攻撃をしかけてきます。要は、気に入らないものには何でも文句をつけるということです。

 

今回の台湾地震で日本の安倍首相が送ったお見舞いメッセージにも噛みついてきます。

 

中国外務省のこうそう副報道局長は9日の記者会見で、安倍晋三首相が台湾の蔡英文総統への地震お見舞いメッセージで「総統」の肩書きを使用したことについて、「直ちに誤りをただし、中日関係に新たな妨害を作らないよう促す」と批判。日本側に厳正な申し入れを行ったことを明らかにした。

 

蔡英文は「総統」であって他の何でもないわけで、では何と呼べというのかと言いたくもなります。政府どうしではこれで済みますが、民間企業だとそうはいかないでしょう。

 

台湾とは直接関係ないですが、「メルセデス・ベンツ」の宣伝に、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の言葉が引用されていたとして攻撃を受け、ベンツの中国販売会社が謝罪に追い込まれています。

 

また、日本の「良品計画」が製作したカタログに掲載した世界地図に、中国からクレームがついて廃棄処分を余儀なくされています。

 

中国の国家測量地理情報局は、中国が領有権を主張する尖閣諸島などがカタログの地図に記載されていないと指摘。良品計画によると、地図は世界各地の無印良品の店舗数を示すのが目的で、日本のカタログに掲載した地図を中国語に翻訳したものだった。

 

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出典:謝長延代表のFacebook

《まとめ》

中国という巨大マーケットを敵にしてしまう民間企業はまずありません。中国の言い分が正しいかどうかは別にして、みな言われるがままに謝るなり、処分したりする方が利口だということです。

 

こうした対応がよりエスカレートしてくると、中国が敵対視する台湾についての報道は、特に、日本と台湾の友好関係の強化につながるような美談は、より慎重に扱おうという姿勢になってしまいます。

 

万一、大きく取り上げて中国の怒りに触れ、スポンサー企業が打撃を受けたらTV局が成り立たなくなります。

 

こうして中国への忖度が強まり、阿部さんの素晴らしい行動が多くの日本人の目に触れることが少なくなっていくのです。

 

以上、『『阿部寛さん 台湾地震で1千万円寄付』の報道が少ないのは、中国への忖度』でした。