今回は、2018年3月5日放映、IWGPジュニアヘビー級選手権試合「王者オスプレイvs挑戦者ヒロム」、NVER無差別級選手権試合「王者・後藤vs挑戦者EVIL」、スペシャル・シングルマッチ「内藤哲也vsYOSHI-HASHI」の3試合です。
IWGPジュニアヘビー級選手権試合
王者ウィル・オスプレイ vs 挑戦者ヒロム
試合開始早々からエルボーの打ち合い、フライングヘッドシザーズのかけ合いから始まります。スプレイの身体能力の高さには前々から定評がありますが、ヒロムもしっかりついていってます。
その後は、時間枠の関係からか、飛び飛びの編集で試合の流れがわかりません。
ヒロムが場外に向けてのサンセットフリップ・パワーボムからカナダディアン・デストロイヤーを仕掛けたところが最大の勝機でした。
その後も一進一退の攻防が続き、オスプレイが余裕を持ってオスカッターで勝利。タイトルを初防衛しました。
好試合でしたが、やはりオスプレイのキレのいい動きが際だっていました。この牙城を崩せるのは、KUSHIDAくらいしか思い浮かびません。
NEVER無差別級選手権試合
王者・後藤洋央紀 vs 挑戦者・EVIL
試合前の調印式で、「EVILには悪霊がついている」と言い、大きな数珠を持って入場した後藤。荒武者のイメージで売っていますが、こういうパフォーマンスもやるのですね。
この試合も細切れの編集のため、流れがわかりません。
EVILもダークネスフォールズで攻勢に出ますが、頭突きで後藤はペースを変えます。一瞬の隙を突いて「ここ」という時に出しますが、これは効果バツグン。この頭突きをフィニッシュにしてもいいほどです。
最後は、トップロープを使っての裏GTR、そして正式のGTRで後藤が防衛に成功します。
決め技となったGTR。説得力があります。ネックブリーカーとバックブリーカーの複合技ですが、よく首の骨が折れないなと思ってしまいます。
ちなみに、GTRは何の略だと聞かれた後藤は、「略?そんなもんないよ」と答えています。
内藤哲也 vs YOSHI-HASHI
試合前のインタビューで、内藤は「2年連続MVPの俺とシングルでやれるんだから感謝してください」と言っていましたが、思わず「その通り」と思ってしまうほどの充実ぶりです。
前田日明が新日時代に格下の外人選手との試合前に、「スポーツとしていい汗をかきたい」と言っていたのを思い出しました。内藤もそんな感じで試合に臨んだのでしょう。
それでもYOSHI-HASHIもよく食らいつきました。TVの解説席にいたライガーがやたらと肩入れしていて、YOSHI-HASHIが攻撃をしかける度に、「よし」「もう一丁」「まだまだだ」と声をあげていました。
内藤は冷静に試合を運び、投げっぱなしジャーマン⇒雪崩式フランケンシュタイナー⇒ドラゴンスープレックス⇒デスティーノ。すでに勝負は決まっていましたが、もう一度、ゆっくり間をとって、デスティーノ。プロらしく、自分の決め技を観衆に見せつけた上で勝利しました。
このデスティーノは、内藤がメキシコ遠征中に、公園で子どもが逆上がりをしているのを見てひらめき、開発したオリジナル技です。何度も見てもキレイです。
やはり、プロとしての決め技は、「説得力+見た目のキレイさ」です。その点で、デスティーノは1番だと思っています。
サプライズ
試合後、内藤が花道でカッコ良くいつものポーズを決めている背後から、タイチが急襲。「よくもまあ、次から次へと、よく現れるよな」とぼやきながら、記者会見に応じた内藤。誰が来ようと余裕だと言わんばかりでした。
さて、次なる展開は。