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栗城史多さん、エベレストで死去。登山家が凍傷で指を切断するというのは・・・。

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登山家の栗城史多さん、エベレストで亡くなられました。

 

この方のことはほとんど存じ上げないのですが、登山のネット中継を行うなど、型破りな登山家だったようです。

 

驚いたのは、エベレスト登頂中に凍傷で手の指9本を切断したいうこと。有名な登山家でも割と耳にする話ですが、専門家であるはずの人が、なぜ、指を切断しなければならないほどの凍傷にかかってしまうのでしょうか。

 

 

 

栗城史多さん、エベレストで死去

エベレスト山頂をめざしていた、登山家の栗城史多さんが(2018年)5月21日、登山中に亡くなられました。

 

栗城さんはのことは詳しくは知りませんでしたが、6大陸の最高峰などの登頂に成功し、また「冒険の共有」と称して登山の模様をネット中継をするなど、多くのファンの共感を得ていたようです。

 

今年2018年のエベレスト挑戦は8度目。エベレスト登山の中で最難関といわれる南西壁ルートからチャレンジするというもので、しかも「単独・無酸素」を条件に掲げていました。

 

こうした栗城さんに関する報道で目に止まったことは、2012年にエベレスト登頂中に凍傷にかかり、結果的には手の指9本を切断したということです。

 

  

登山家がなぜ、指を切断するほどの凍傷になるのか

栗城史多さんは6大陸の最高峰の登頂に成功する登山家です。スポンサー企業がついていたようですから、プロの登山家です。

 

そのプロが、なぜ、指を切断しなければならなくなるほどの凍傷にかかってしまうのでしょうか?

 

ネット上には「登山の際に凍傷を防ぐ方法」などの情報があふれています。登山が趣味という素人とは、比較にならないほどの充実した装備品を身につけているはずです。それなのに、なぜ?

 

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プロの登山家だろうと素人だろうと、凍傷を防ぐ技術を駆使しないと凍傷になってしまいます。

 

手袋を濡らさないとか、常に指を動かしているとか、クリームを絶えず塗るとか、抹消の血流を確保することで凍傷を防ぐわけですが、酸素の薄い高山では、こういった注意力が低下してしまい、気づいた時には凍傷になっていたということが多いらしいです。

 

栗城さんに限らず、有名な登山家や冒険家の本には、不注意で凍傷になってしまったという記述を目にすることが少なくありません。

 

経験豊富なプロの登山家でさえ、注意力が低下し、その余裕を奪ってしまう。高山というところは、それくらい恐ろしい場所のようです。

 

ありふれた結論ですが、大学時代の登山部の友人に聞いても、「それくらいしか思い浮かばない」と言います。実際、『世界の果てまでイッテQ』のイモトアヤコがなぜ凍傷にならないのかといえば、大人数でチームを組んで登頂し、絶えず注意喚起をみんなでやっているからだそうです。

 

でも、一流といわれる登山家・冒険家は孤独を愛するのだそうです。

 

 

軽度の凍傷にかかった経験

かく言う私も、軽度の凍傷にかかった経験があります。高地ともいえない山中で、防寒を怠ったのが原因です。

 

手の指に刺すような痛みと痺れがありました。慌てて病院に行くと、「1度の凍傷」と診断されました。ちなみに、凍傷は以下のように分類されています。

 

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「あー良かった」と思わず笑みがこぼれましたが、医師としては「こいつ、ふざけやがって」と思ったのでしょう、様々な症例のスライド写真を見せながら、凍傷についての説明をし始めました。

 

激しく膨張したり、潰瘍形成したり、ミイラ化したり、手術で切断した指などグロテスクな写真の数々。

 

「へぇー、なるほど、そうなんですかー」などと説明を聞きながら冷静に症例写真を眺めていましたが、同行した母は倒れそうになっていたらしいです(苦笑)。

 

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ただ、最もランクの低い「1度」とはいえ、注意が必要なのは、1回凍傷にかかってしまうと再び凍傷になりやすいという点です。

 

確かに、私自身、治療が終わった後も、ちょっとした寒さにも右手中指が異常に冷たく感じることがあります。

 

治療してもらった医師は「2回目はありませんよ。次、もう一度、同じ指が凍傷になったら、切断しなければならなくなる可能性が大です」と言われました。これには、さすがに青ざめました。それ以来、季節に関係なく、手袋をカバンに入れています。

 

高山にトライし続けている登山家たちは、何回かは「1度」あるいは「2度」の凍傷にかかっていて、治療して治ったけれども、同じ指に再発してしまって切断ということにいたったのではとも考えました。

 

 

おわりに

「なぜ、そこまでするのか」と普通の人が首をかしげることを、一流と呼ばれる人は平気でやってしまいます。

 

薄い酸素のなか、注意力さえ散漫になって凍傷になり、指を切断せざるをえなくなる。「なぜ、そこまでするのか」と尋ねると、登山家たちは「そこに山があるからだ」と答えるのでしょうか?

 

以上、『栗城史多さん、エベレストで死去。登山家が凍傷で指を切断するというのは・・・。』でした。