モーニング娘。の元メンバーでタレントの吉澤ひとみ容疑者が、酒気帯び運転をしてひき逃げをしたとして逮捕されました。
飲酒の上に救護義務を果たさずに逃走したこと、1年前にも交通事故を起こしていることから厳罰は必至で、交通刑務所への収監の可能性が高いそうです。
そこで、吉澤容疑者が入る可能性がある交通刑務所とはどんなところで、どのような生活をするのかが気になって調べてみました。
吉澤ひとみ 飲酒ひき逃げで交通刑務所へ収監の可能性
まず、吉澤ひとみ容疑者の事故の概要についてです。
吉澤容疑者は6日午前7時ごろ、東京都中野区東中野2丁目の路上で、乗用車を酒気帯び状態で運転。赤信号を無視し、自転車に乗っていた20代女性をはねた疑いが持たれている。この自転車が倒れたことで、近くを歩いていた40代男性にもけがを負わせたが、そのまま現場を離れ、約15分後に自ら110番し、現場に戻った。
警察官が事情聴取と呼気検査を行ったところ、基準値を上回るアルコールが検出された。飲酒の有無を含め、アルコール摂取の詳細は明らかになっていない。現場を離れた理由について吉澤容疑者は「周囲に車が多く、停止できなかった」と話しているという。(引用:『東スポWeb』)
酒気帯び運転に信号無視、さらにはひき逃げしたとあれば、素人目に見ても厳罰は避けられないと推察できます。警視庁元刑事で犯罪心理学者の北芝健氏はこうみています。
「これからの厳しい取り調べでは、運転する直前まで吉澤容疑者が飲酒していた場所にも捜査員が向かう。ひき逃げはきわめて悪質で、警察側の心証は悪くなる。酒気帯び運転ということで殺意はなく、過失傷害なので、交通刑務所に1年未満の収監となるでしょう」 (引用:『東スポWeb』)
やはり、死亡事故ではないとはいえ、1年前にも交通事故を起こしており、交通刑務所入りを指摘されるほどの犯罪行為ということです。
吉澤容疑者の運転するミニバンが自転車の女性に激突している瞬間 出典:ヤフーニュース
交通刑務所とは?
交通刑務所とは、交通事故や道路交通法違反を犯して犯罪行為が確定し、懲役刑または禁固刑などの判決を受けた者が収容される施設(刑務所)です。具体的には、死亡事故や飲酒運転、ひき逃げ、無免許運転の繰り返しなどがあげられます。
全国に交通刑務所は2ヶ所あります。千葉県の市原刑務所と兵庫県の加古川刑務所です。
市原刑務所は男性受刑者のみで、禁固刑が確定した者、刑期が10年未満の者を収容しています。
加古川刑務所は男女両方の受刑者で、禁固刑が確定した者、刑期が10年未満の者、女子受刑者を収容しています。したがって、吉澤ひとみ容疑者が収監されるとすれば、この加古川刑務所になると考えられます。
加古川刑務所
交通刑務所は自由度は高い
交通刑務所は、一般の刑務所とは違って鉄格子や高い塀はなく、自由度が高いようです。
一般の受刑者が犯す犯罪は故意によるものが多くまた再犯性が高いのに比べ、交通事犯が犯した罪は突発的な事故によるものが多くまた再犯性が低いという理由が関係しているのだと思われます。
一般の刑務所では行動が制限され自由はほとんどありませんが、交通刑務所は独特で、自主的・自律的生活に重点を置いています。例えば、寮生活の細かいルールなど受刑者自身で話し合い、決めたりするそうです。
また、残り刑期が少なく、問題を起こさない模範的な受刑者の房には鍵はなく、自由に出入りすることができます。
さて、『交通刑務所*体験記』というサイトを見つけました。交通刑務所内の模様が生々しく語られていますので紹介しておきます。
張感の欠片もない穏やかな雰囲気に飲まれながら、私は職員に連れられて単独室に入った。
単独室とはその名の通り、受刑者1人だけが入る個室である3畳程度の広さに水洗トイレと洗面所がついており、木製の棚が備え付けられている。
報知器(職員に申し出などをする際に使用する機器)は手動ではなく、職員直通のインターホン。
ラジオ用のスピーカーには音量調整スイッチが付いている。
大きい窓には鉄格子などはなく、全面ガラス張りで、窓の外には芝生で覆われた綺麗な風景が見える。
言わずもがな、汚れなど一つない真っ白な新築マンション級のピカピカ快適空間である。
「ここ、刑務所だよな・・・」
私は思わず口に出してしまっていた。
しかし、「汚れなど一つない真っ白な新築マンション級のピカピカ快適空間」とは恐れ入りますって感じです。
交通刑務所での生活
交通刑務所では、一般刑務所と同様に刑務作業が課せられます。刑務所内の工場に出向き、配線器具などの組立・加工作業に従事します。1日あたり、6~7時間、作業に従事します。ただ、禁固刑の者には刑務作業は課せられません。
さらに、交通安全や法令についての学習、断酒についての指導など交通安全に関する指導が重点的に行われます。
食事は主食が麦飯かパン。受刑者の身長と刑務作業の種類によってメニューが異なります。刑務所の食事は不味いというイメージがありますが、時々、ケーキやフルーツも出されるなど割と好評のようです。
加古川刑務所内
入浴は週2回で15分以内。夕食後から消灯の午後9時までは自由時間で、テレビを見たり囲碁・将棋を楽しんだりできるようです。また、運動会やカラオケ大会などのイベントも随時開催されるというから驚きです。
驚くことに、交通刑務所内で仮免許が取得できるのです。収容されているほとんどの受刑者は、運転免許証が取り消されています。そのため、実社会に出て困らないように、刑務所内に設けられた教習コースで仮免許までは取得することができるということです。
それでも、やっぱり刑務所だ!
こうして見ていくと結構良さそうに思いがちですが、それでも、やっぱり刑務所です。
飲酒・喫煙・化粧がNGなのはもちろんのこと、私物は与えられる鍵付きバック1つに収めないといけません。
刑務作業で工場で働かないといけません。デスクワークばかりやっていた人にとっては慣れない作業でストレスがたまりそうです。芸能人が作業についていけるのでしょうか。
禁固刑だと刑務作業はありませんが、その分、何もすることもなく時間をもてあますことになりそうです。退屈で死にそう、とはこのことです。
作家の佐藤優氏のように、刑務所でひたすら読書に励んで、出所後に作家として成功を収めた例もありますが、それでも、やっぱり刑務所。お世話にはなりたくないものです。
以上、『飲酒ひき逃げの吉澤ひとみが入る可能性のある交通刑務所とは?』でした。