久しぶりの更新となりました。
実は、4月から放送日が変更になったのを知らずにいて、録画ができませんでした(苦笑)。
それでは気を取り直して、今回は、ロスインゴvs鈴木軍の全面戦争6人タッグマッチとIWGPジュニアタッグ選手権試合をお届けします。
《内藤哲也 SANADA EVIL vs 鈴木みのる ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミスJr》
ロスインゴと鈴木軍の全面戦争6人タッグマッチです。また、王者・鈴木みのるに内藤哲也が挑戦するIWGPインターコンチネンタル選手権の前哨戦ともなります。
鈴木はリングインとともに内藤は視野に入らないとばかりに無視しつづけますが、突然、内藤に襲いかかります。内藤はツバを吐きかけて防戦、ロスインゴ3人での連携の前に鈴木が珍しく孤立します。
しかし、鈴木は内藤の水面蹴りを読み切って、ロープ越しのタランチュラ式腕ひしぎ逆十字へ。会場が一気にヒートアップします。
さらに場外でのイス攻撃からリング上でのヒールホールドで内藤を攻め立てます。鈴木の関節技は、ザック・セイバーJrほど多彩ではないものの、一つ一つが強く決まっていて、TV画面から骨がきしむ音が聞こえてきそうです。
リーダーの内藤をサポートしようとSANADAも場外へのプランチャを決めてみせます。SANADAはコンディションのいいのか、キレのある動きはいつもながらです。この高さから巨体が降ってきたら、怖いだろうなと感じてしまいます。
場外で内藤・鈴木がもみあうなか、ランス・アーチャーとデイビーボーイ・スミスの合体技・キラーボムにEVILが沈みます。
さあ、ここからお決まりのマイクパフォーマンスです。当然ながら、内藤が先にマイクを握り、舌戦が始まります。
自称プロレス界の王様、あなたが宝物だとおっしゃる、そのIWGPインターコンチネンタル王座、どうみても俺には宝物には見えませんけどね。むしろ、俺に放り投げられてた時の方か輝いてたんじゃないでしょうか?
王様、王様、リングにお上がりになって、あなたの思いをお聞かせください。
鈴木は鬼気迫る表情でリングイン。内藤は定番の寝そべるポーズをとります。
おい、小僧、テメェ、誰に向かって口きいてんだ、この野郎。テメェの目の前にいるのは、まぎれもなく「プロレス界の王」鈴木みのるだ。
お前みたいな、ウソばっかりの詐欺師野郎は地べたに這いつくばるその姿がお似合いだ。
内藤哲也、聞かせてやろう、鈴木みのる、鈴木軍、イチバーン!
鈴木が花道を下がっていくところに、再び、内藤です。
王様、王様、王様は随分とご機嫌ななめのようだね。そんな時こそ、あの言葉を思い出してください。そう、まさに、トランキーロ、あっせんなよ!
マイクパフォーマンス合戦を自分の定番で締めたあたり、内藤の方が一枚も二枚も上という印象です。ここのあたりの感性、見る者を惹きつける言動は、今のプロレス界では内藤が傑出していると確信する舌戦でした。
《IWGPジュニア・タッグ選手権試合 王者:金丸義信 エル・デスペラード vs 挑戦者:BUSHI 高橋ヒロム》
これも、王者組の鈴木軍にロスインゴが挑戦する全面対決第2弾です。
序盤から挑戦者組の連携が冴え渡ります。王者組も金丸が場外でのリバースDDTを見舞うなど、エグイ攻めで対抗します。
ここで、高橋が躍動します。特に、正面跳びのドロップキックがいろいろなパターンから繰り出され、流れを引き寄せることになっています。場外の王者組2人めがけてのセントーンは圧巻です。
高橋ヒロムはくねくねした変な動きをしたりして、怪奇派かと思われがちですが、スピード・テクニックがそろった実力派。もっと評価されてしかるべきです。
いつの間にかチャンピョンベルトを持ったデスペラードが、レフェリーのブラインドをついて高橋を一撃。さらに、ベルトの上にピンチェ・ロコを見舞ってフィニッシュ。王者組がタイトル防衛に成功しました。
舌戦で内藤に1本取られた形の鈴木は腹の虫がおさまらないのか、再び、登場してマイクを握り、ファンに向かって不気味に予告します。
お前たちが応援するロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは熊本で終わるんだ!
以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月10日放送 ロスインゴvs鈴木軍 6人タッグマッチ ほか』でした。