『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月31日放送 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ウィル・オスプレイ vs KUSHIDA

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今回は、IWGPジュニアヘビー級選手権試合です。

 

連続防衛を果たした王者・ウィル・オスプレイは3度目の王座防衛戦の相手に、KUSHIDAを指名。軽量級頂上決戦と銘打たれた両者の対戦成績は、王者オスプレイの1勝4敗となっています。

 

 

IWGPジュニアヘビー級選手権試合

王者・ウィル・オスプレイ vs 挑戦者・KUSHIDA

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両選手とも首から肩・腕にかけてテーピングを施しています。「試合にテーピングして出場するということは、よほど痛めている証拠だ」と引退したレスラーから聞いたことがあります。王者も挑戦者も同じ個所を痛めているのは珍しいです。

 

TV実況席の獣神サンダー・ライガーも「いつ、どの場面で、どっちが痛めているところを攻めるかがポイント」と言っていました。ライガーの解説は、いつもわかりやすくていいです。

 

序盤からジュニアならではのスピーディーな攻防が繰り広げられます。オスプレイのヘッドシザーズをKUSHIDAが身体を入れ替えてレフェリーへ。

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レフェリーにヘッドシザーズ

 

この後、強烈な蹴りをオスプレイの痛めた腕へ見舞います。KUSHIDAはさらに腕、肩に集中してキック攻撃。その度に、オスプレイは大声をあげて痛がります。

 

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オスプレイのサスケスペシャル

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その場で飛んでのシューティング・スタープレス

 

オスプレイも痛い腕をかばいながらも、場外へのサスケスペシャルで応戦し、リング内では、ロープを使わず、その場で飛んでシューティング・スタープレス。自らの跳躍力だけでシューティング・スタープレスを決める選手は、世界でもオスプレイただ1人ではないでしょうか。

 

こうしたオスプレイの攻撃について、ライガーは「首、腕と痛めているから、あえて空中戦に活路を見出している」と言っていました。

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実況席で山崎一夫に問いかけるライガー

 

KUSHIDAもペースを変えようと懸命に技を仕掛けていきますが、その都度、オスプレイが上手く切り返していきます。

 

TV解説のライガーが、「へえー、ああいう切り返しがあるんですね」と隣に座っていた解説の山崎一夫に語りかけ、山崎も「いやー、びっくりしたねぇ-」と返していました。レスラーの先輩と後輩が技について語り合っているみたいで、興味深いやりとりでした。

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KUSHIDA、場外へのDDT

 

やっとのことでKUSHIDAがペースを変えることに成功します。KUSHIDAは場外からジャンプしてエプロンにいたオスプレイに飛びついてDDT。オスプレイの頭が場外マットに突き刺さります。ライガー、山崎とも「これはエグすぎる。」オスプレイはカウント19でかろうじてリングに滑り込みます。

 

 

このあたりの動きはKUSHIDAの真骨頂でしょう。身体能力の高さは幼少時より抜きんでていて、6歳の頃にはムーサルトプレスが普通に出来ていたというから驚きです。さらに、小中高と学業成績も優秀だったとのこと。そう言われると試合運びがクレバーです。

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KUSHIDAの必殺ホバーボードロック

 

チャンスとみたKUSHIDAはラッシュ。オスカッターを冷静に見極めて、リング中央でホバーボードロックで痛めた腕を絞り上げます。さらに、バック・トゥ・ザ・フューチャーはかわされたものの、カウンターでのストレートパンチがオスプレイの顔面に突き刺さします。

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ストレートパンチが突き刺さる

 

拳を握ってのパンチは反則ですが、それをロープにふってカウンターで堂々と見舞うところが、総合格闘技も経験したKUSHIDAらしいところです。

 

この後もKUSHIDAの攻勢が続きますが、オスプレイはうまく受け流している感じが後半にみえました。余裕でKUSHIDAの技を受けきっている印象でした。そして、一瞬のスキをついて反撃に転じ、最後は新技・ストームブレイカーを決めて勝利です。

 

以前に、オスプレイに勝つのはKUSHIDAしかいないと書きましたが、結果はオスプレイの完勝といえるでしょう。ヘビー級のオカダカズチカとジュニアのオスプレイ、絶対王者の時代がしばらくは続くかもしれません。

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オスプレイの新技・ストームブレイカーが決まる

 

見事、V3を決めた王者オスプレイにベルトが手渡されると、会場内が暗転。スクリーン上に「ボーン・ソルジャー」と大書されます。そして、バレット・クラブのタマ・トンガが現れ、マスクをつけた男とともにリングイン。

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元ノアの石森太二が新日ジュニア戦線に

 

マスクをはずすと、何と、ノアを退団したばかりの石森太二が・・・。GHCジュニア王座にもついたノアの実力者が、バレットクラブ入りを果たして新日本ジュニア戦線に殴り込みとなりました。

 

また、ここでTV画面が切り替わり、内藤哲也をあのクリス・ジェリコが急襲するシーンが映し出されます。これで、内藤の持つIWGPインターコンチネンタル王座にジェリコが挑戦することが決定です。

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内藤哲也を急襲したクリス・ジェリコ

 

以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月31日放送 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ウィル・オスプレイ vs KUSHIDA』でした。