呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことを知ると、鼻づまりに少しは役立つ!

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朝夕がひんやりとした季節になって、不覚にも風邪をひいてしまいました。

 

特に鼻水・鼻づまりがひどくて夜もぐっすりと眠れません。医者に症状を訴えると、「右の鼻がつまってたら、体の左側を下にして寝てみてください」と言われました。

 

自宅に戻ってその通りにすると、あら不思議、しばらくすると鼻の通りが良くなったではありませんか!

 

これは、呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことからくる現象とのことでした。

 

 

 

 

鼻の穴は2つある

鼻の持つ大きな役割は、嗅覚と呼吸です。どちらにしても、穴が2つあることが大きな意味を持っています。

 

嗅覚においては、臭いの方向や距離を把握するためで、これは目や耳が2つあるのと同じ理由です。

 

例えば、モグラは暗い土の中で行動しますので、視覚・聴覚はほとんど発達しておらず、嗅覚のみがとても優れています。人間と同じで鼻の穴は2つありますが、その1つをふさぐ実験をしたところ、進行方向がわからず、同じ場所をクルクルと回るばかりでエサには到達しませんでした。

 

呼吸においても、鼻の穴が1つだとすると、息を吸う時に乱気流が起こり、空気を取り込みづらくなるようです。

 

いつも深呼吸をするような状態に陥ってしまって、余分なエネルギーを使うことにもなるようです。

 

 

呼吸時に鼻の穴は片方しか使われない

それでは、人間はいつも2つの鼻の穴を同時に使って呼吸しているのでしょうか。答はNOです。

 

風邪をひいて鼻がづまりになっている時、「さっきまで右がつまっていたのに、今度は左か」と思ったことがあるでしょう。これは、多くの酸素を必要としない場合には、私たちが片方の鼻の穴で交互に呼吸しているからなのです。

 

鼻の穴には、鼻甲介(びこうかい)という粘膜で覆われたひだがあり、およそ1~2時間ごとに交代で膨張・収縮することによって呼吸しています。

 

これは交代性鼻閉と呼ばれる現象で、自律神経によってコントロールされているとのことです。

 

交代をすることによって片方の鼻の穴を休ませて呼吸に使うエネルギーを節約し、ウイルスや細菌などの外敵が侵入するリスクを低くするためだと考えられています。

 

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右の鼻がつまったら

風邪あるいは花粉症などで、例えば、右の鼻がつまったと仮定します。その時は、まず、体の左側を下にして横向けに寝てみてください。しばらく寝たままでいると、上になっている右の鼻の穴の通りが良くなります。

 

これは自律神経の動きで、上になっている鼻の通りが良くないと呼吸しづらく、臭いも感じにくくなるので、そちら側を開けようとするわけです。

 

是非、1度、試してみて下さい。ただ、残念ながら、右の鼻はスッキリしますが、代わりに左の鼻がつまった感じになってしまいます。鼻のつまりが左右に移動することは、寝返りを打たせる理由の1つだとも指摘されています。

 

どうでもいいことを書いたかもしれませんが、鼻づまりの時に少しくらいは役立つのではないでしょうか。

 

以上、『呼吸時に鼻の穴は片方しか使われていないことを知ると、鼻づまりに少しは役立つ!』でした。