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高校野球の観戦マナーを考える。「試合は野球部の発表会」か?

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この連休中に、高校野球の春の県大会に母校の応援に行ってきました。

 

少し離れた席にいた初老の男性がいきなり立ち上がり、後方の客席に向かって、「試合は野球部の発表会だ。ベチャベチャしゃべってるんだったら、外へ出ろっ!」と一喝。

 

しばらくはその周辺がしーん。

 

おかげで落ち着いて観戦することができましたが、この男性の言動は正しいのかどうかを、高校野球の観戦マナーという点から考えてみました。

 

 

 

 

母校の応援に高校野球春の県大会へ

私の母校は県立高校で、(自分で言うのもなんですが)県内有数の進学校です。

 

例年は県大会で2回戦を突破できれば上出来だったのですが、昨年(2017年)夏はプロ球団のスカウトも注目する好投手の活躍で県大会優勝、甲子園へ。

 

甲子園でも学校創設以来初の1勝をあげました。春のセンバツにも出場し、1勝。今や、県内の私学の強豪校と肩を並べる存在となっています。

 

その母校のベスト16を賭けた試合の応援に、久しぶりに球場に足を運びました。甲子園出場を賭けた夏の大会ならともかく、春の大会でも結構な人が観戦に来ているのですね。

 

応援する高校がある人はもちろん、特定のチームを応援するのではない、純粋な高校野球ファンのような人もいて、まだまだ野球人気は健在だと野球ファンとしては嬉しく感じました。

 

 

「試合は野球部の発表会」か?

私の席から少し離れた一角に、男女8人の大学生らしきグループが座っていました。彼らは缶ジュースやスナック菓子を手に、試合展開に関係なくしゃべっていて、時に大きな声をあげて笑ったりしていました。

 

投手が投球モーションに入る時にも大きな笑い声をあげるものですから、「うっとうしい連中だな」と思っていました。

 

そんな時、初老の男性がいきなり立ち上がり、彼らを一喝。それに対して彼らも反論。以下、そのやりとりです。

 

初老男性「さっきから大きな声をあげてうるさいぞ。黙ってろ」

 

大学生 「おい、どう見ようと勝手だろ」

 

初老男性「選手が必死に頑張ってるのを見てわからないのか。いいか、試合は野球部の発表会だ。ベチャベチャしゃべってるんだったら、外へ出ろっ!」

 

大学生 「・・・」

 

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内野席しかない地方球場のことですから、男性のドスの利いた一声が響き渡り、あたりはしーん。大学生グループが黙り込むだけでなく、そのやりとりを聞いていた人たちも会話すらしない状況になってしまいました。

 

まあ、そのおかげで試合に集中することができたわけですけど。

 

 

高野連の見解

高校野球を取り仕切る高野連(日本高等学校野球連盟)は試合を定義づけたりしているのでしょうか。

 

『日本学生野球憲章』なるものを調べましたが、「試合とは・・・」と定義するようなものはありませんでした。

 

わずかに、「試合を通じてフェアの精神を体得する事、幸運にも驕らず悲運にも屈せぬ明朗強靭な情意を涵養する事」とあります。これは、試合も野球を通じての教育活動の一環だということを言いたいのだと思います。

 

高校野球が教育の一環であることは、他の部活動と同様で、当然のことだと仮定してみます。そうすると、吹奏楽部が日頃の練習の成果を披露しようと発表会に出演するのと、野球部が大会の試合に出場するのとで違いはないと考えるべきだとなります。

 

さらに、応援・観戦する側にも、教育的な配慮が求められることになります。静かに黙って見守ることが当然だとなります。

 

それでは、なぜ、甲子園大会では観客席でビールが売られているのか、学校名がプリントされたペナントやキーホルダーが売られているのか、という疑問にいきつきます。

 

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高校野球だから・・・

スポーツには競技ごとに観戦マナー・ルールがあります。

 

テニスやゴルフはプレイ中は静寂を保たなければいけませんし、ラグビーのキックの時も同様です。

 

野球の場合は、特にこれ、というものはないように思います。高校野球では、応援団にはマナー・ルール的なものはあるようですが、一ファンとして守るべき事項を通達されることはないように思います。

 

ただ、「選手にヤジを飛ばさない」「いいプレイには公平に拍手を贈る」という暗黙のマナーは存在します。なぜ、そのような暗黙のマナーがあるかというと、それは「高校野球だから」という理由によるものです。

 

つまり、「高校野球だから~しなければならない」という常識が出来上がり、時にそれが個人的な解釈に基づいたりすることがあるから、前出の初老男性と大学生グループの言い合いが生まれるわけです。

 

ただ、共通見解なるものは存在するはずです。高校野球が教育の一環かどうかは別にして、何を楽しみにして観戦しているのか、です。ほとんどの人は、選手の懸命なプレイをその勝敗とともに楽しんでいます。ならば、選手の必死のプレイを邪魔するような観戦態度、懸命なプレイをしにくくなる雰囲気をつくってしまう観戦態度は厳に慎むべきです。

 

前出の大学生グループが何を楽しみにして観戦していたかはわかりません。ただ、プレイの状況に無関係に大声をあげていたので、投手は時々投げにくそうな表情をしていました。

「試合は野球部の発表会」かは別にして、選手の真剣なプレイの邪魔をしているという点で、初老男性の一喝は正しかったと言うべきでしょう。

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www.iwgpusnever.com