.entry-content { line-height : 1.7 ; font-size: 16px; letter-spacing:1; } .entry-content p { margin-bottom : 2.0em ; }

発見!投資顧問会社の宣伝メールは、「スペインの囚人」の手口にソックリだ

スポンサーリンク

f:id:naga-aya-omiya:20180421170454j:plain

 

株取引を少々やっている関係で、投資顧問会社の無料会員になっています。

 

毎日のように宣伝メールが届きます。「お金を出せば、騰がる株を教えるよ」というメールです。

 

そのメールの内容には定型のパターンがあることはわかっていましたが、それは、ナント、古典的詐欺の手口である「スペインの囚人」の手口とソックリだと発見しました!

 

今回、発見したその手口・中身について紹介します。

 

 

 

「スペインの囚人」とは?

長澤まさみ主演のTVドラマ『コンフィデンスマンJP』を見ていて、「信用詐欺」という聞き慣れない言葉が使われていたので、少し調べてみると、この「スペインの囚人」という言葉に目がとまりました。

 

「スペインの囚人」とは、19世紀にまでさかのぼる古典的な信用詐欺の手口です。その原型となるのは、以下のようなことでした。

 

  •  詐欺師が被害者に対し、「私は莫大な資産を持つ裕福な人間の代理人である。彼は遺憾ながらスペインで(原型ではフェリペ2世)人違いのために囚われの身となっている。囚人はしかるべき証明がなければ人違いだと認めてもらえない。ついては、身分証明と保釈のための金を出して欲しい」と持ちかける。
  • 詐欺師は被害者に金を先に渡してくれるよう申し出て、囚人が帰ってこれたら、見返りに多額の謝礼金と絶世の美女と噂される囚人の娘と結婚させると約束する。
  • しかし、被害者が金を渡すと、「囚人の身にトラブルが発生した」としてさらに多額の金を要求し、保釈金の額をどんどんつり上げていく。
  • 被害者が金を出し尽くしたところで、詐欺師は姿を消す。

 

この「スペインの囚人」は、「金を先払いした後でお礼が返ってくる」という型の手口の原型となっています。

 

現代ではこれが変型されて、「ナイジェリアの手紙」と呼ばれる信用詐欺が登場しています。

 

これは、失脚したアフリカ某国の大統領の親類や高級官僚の代理人と称する者が、不正に入手した数百万ドルの大金をマネーロンダリングのために被害者の口座に移し替えたいと申し出て、その前に必要経費をまかなうために頭金を要求する、というものです。

 

ちなみに、「スペインの囚人」をテーマとした映画『スパニッシュ・プリズナ-』があります。最後の大どんでん返しはとても面白かったです。

 

スパニッシュ・プリズナー [DVD]

スパニッシュ・プリズナー [DVD]

 

 

なぜ、騙されてしまうのか?

「スペインの囚人」にしろ「ナイジェリアの手紙」にしろ、手口としては単純なものです。「どうして、騙されてしまうのか?」と思う人が多いでしょうが、やはり、人間の微妙な心理につけこんでいるのです。そうでないと、19世紀から世界中で続けられたりしません。

 

この手の詐欺に騙されてしまうキーとなるのは、以下の2つです。

 

  1. 被害者に詐欺師の正体や素性がわからないようにするため、「この件は極秘だ」と強調し、詐欺師を信用させること。
  2. 詐欺師は被害者に対し、「あなたが選ばれたのは、詳細に調べた結果、あなたが正直で信頼に足る人物だと判断したからだ」と言い、被害者を信用していること、被害者は数多くの中から選ばれた存在であることを強調する。 

 

つまり、1で、詐欺師とその持ちかけた話を秘密のベールに覆うことによって、自分だけが打ち明けられているという感覚となり、「秘密=真実」 と曲解してしまうようです。

 

また、2では、秘密のベールに覆われた人物から信用されていること自分だけが選ばれたということは、誰しもが自尊心をくすぐられるわけで、持ちかけられた話のスケールが大きいほど、余計に信じ込んでしまうようです。

 

f:id:naga-aya-omiya:20180421170900j:plain

 

投資顧問会社の宣伝メール

株取引を少々やっている関係で、2つの投資顧問会社の無料会員となっています。「金を払えば、騰がる株を教えるよ」という宣伝メールが毎日、10通くらい届きます。

 

会員登録したのは2社だけなのに、どういうわけだか、登録した覚えのない会社からもメールが舞い込んできます。

 

投資顧問会社が、有料で投資の助言を行う場合は金融庁に登録していなければならないと法律で定められています。どの会社を選ぶかの判断の基準に、しっかりと金融庁に届け出ているかどうかは重要なポイントになります。

 

実際、会員登録をした2社はともに、メールの末尾に「金融商品取引法第37条に基づく表示 登録番号:関東財務局長第××××号」と記されています。

 

ところが、会員登録をした2社以外の会社から送信されてくるメールには、どこを探しても「金融庁・・・」の記載がないのです。

 

そして、「金融庁・・・」の記載のメールの中身こそ、手口が「スペインの囚人」にソックリなのです。

 

f:id:naga-aya-omiya:20180421170718j:plain

 

「スペインの囚人」ソックリの宣伝メール

それでは、実際に手元にあるメールの文章の典型例を見ていきます。

 

【必勝株 大抽選会 祝当選!】

提供数が限られた場合に、会員様に公平にチャンスを掴んで頂けるよう「大抽選会」を実施した結果、あなたは見事、当選されました。

今回、当選された会員様には、1ヶ月で株価3倍~5倍を狙い撃ちできる銘柄を秘密裏に入手しましたので、特別料金で提供いたします。

 

この短い文章の中に、上述の1,2のポイントが凝縮されています。

 

「抽選会に当選した」ことで、自分だけという自尊心をくすぐり、「極秘に入手した」と言って秘密のベールに覆うわけです。

 

もう一つ、見てみましょう。

 

貴方様に十分な利益をお届けできていないことを重く受け止め、この度、特別な対応をご用意させて頂きました。

これからお話しする内容は、一切、どうか他言無用でお願いいたします。秘密厳守を約束して頂ける場合に限り、以下をご覧ください。

(サイトに誘導しているので、アクセスしてみると)

本情報は兜町界隈でも少数の仕手筋どうしが合同で仕掛ける情報となります。筋からは年に数回のみ提供される、非常に希少価値の高い情報となっており、本来であれば古参の大口会員にしか提供されません。

ただ、今回は、例外として、早急な資産形成が必要と判断された貴方様に、「1度限り」のご案内が許可されました。 

 

 これもまた、執拗に、「情報の極秘性」と「貴方は選ばれた」ことを強調してきます。しかも、私の資産状況まで心配してくれています(笑)。

 

また、両社とも連絡先の電話番号は記されていますが、会社所在地は記載されていません。これも、「秘密のベール」の一環として作用しているかもしれません。

 

こうしたメールを毎日のように読んでいると、次第に「私は、極秘情報を入手できる選ばれた存在だ」と思うようになるのでしょうか?

 

そういう人がいるからこそ、会社は違うのに、同じ内容のメールが送られてくるのでしょうけど。

 

ちなみに、金融庁に登録している会社からのメールは、「政府の○○政策の根幹を担う企業。業績も好調で、日足チャートには買いシグナルが出現」という、いたってまっとうななものばかりです。金融庁登録会社の名誉のためにも言っておきます。

 

過去記事もどうぞ↓↓

www.iwgpusnever.com

まとめ

いつまでたっても、欲深い人間は進歩しないのでしょうか?いつの時代も、同じパター-ンにはめられていくなんて。

 

かく申す私も、紹介したメールに惹かれて、何度も情報を買う寸前までいっていますかけど・・・。

 

金融庁に登録している会社もしていない会社も共通して使う言葉があります。それは、「投資は自己判断・自己責任で」。

 

以上、『発見!投資顧問会社の宣伝メールは、「スペインの囚人」の手口にソックリだ』でした。