海外旅行での下痢予防は、とにかく水分を体内に入れないこと!

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GWや夏休みに海外旅行に行かれる方は多いでしょう。

 

でも、せっかくの異国の地で下痢になってしまい、宿泊先のホテルで寝込むことになっては最低・最悪です。

 

下痢予防は、とにかく水分を体内に入れないことです。

 

仕事柄、30カ国近くの外国を訪問した経験から、具体的な下痢予防策をご紹介します。

 

 

 

《海外で下痢になる理由》

海外旅行に行った人の半数近くが、旅行先に到着して5日以内に下痢をするといわれています。

 

もちろん、行った国によって違いはありますが、いわゆる発展途上国や東南アジアに限ると、7~8割に達するともいわれます。

 

海外で下痢になる理由には、次の3つがある考えられています。

 

  1. 旅行先の食べ物、飲み水に違いによるもの
  2. ウィルスや細菌、寄生虫などの感染によるもの
  3. 旅行による疲労やストレスによるもの 

 

仕事柄、30カ国近くの外国に行った経験からいうと、まずは「水」を体内に入れないことに最大の注意を払い、次に食事に気をつけること、です。これで、10日程度の滞在なら、何とか下痢にならなくて済んでいます。 

 

海外で水を飲んではいけないことは常識となっています。日本とは水の成分が異なるためで、アメリカやヨーロッパなどの先進国に行っても同様です。

 

水は日常生活の様々なシーンでついてまわるもの。具体的にどのようなことに注意すべきかを紹介していきます。

 

《水分を体内に入れない》

水道水は絶対に口に入れない

海外で水道水を飲む人はいないでしょう。ただ、ここで言っているのは「口に入れない」ということです。

 

歯みがき

 口をゆすぐ際、蛇口から出る水道水でやってしまいがちです。でも、知らず知らずに水分を飲んでいることが・・・。高級ホテルに泊まっていても、必ず、ペットボトルの水で口をゆすぐようにしましょう。

 

シャワー

シャワーしているとき、お湯が顔全体にかかります。このときも、何も意識していないと水分が口に入ってしまいことがあります。これは、もう、気合いを入れて口を閉じ続けるしか方法はありませんが。

 

手洗い

食事前やトイレの後に手を洗いますが、十分に手を乾かさないうちに無意識に口にあててしまって・・・。手が水で濡れた場合、どのような濡れ方をしたにせよ、意識して完全に拭き取りましょう。

 

ペットボトル、缶ジュース

ペットボトルやジュース類の缶の飲み口に水滴がついていることがよくあります。飲む前に確認し、完全に拭き取ることを意識しましょう。海外慣れしている友人は、ペットボトルの水を飲むときは、持参したストローを使っていました。

 

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食事の際も水に注意する

海外旅行の楽しみの1つに食事があります。でも、ここにも大きな落とし穴が潜んでいます。

 

生野菜サラダ、フルーツ

生野菜サラダ・フルーツには要注意です。レストランはきれいに洗ってくれているのですが、現地の水道水を使っているんです!それを食べたら、水道水を飲むのと同じになってしまいます。残念ですが、生野菜サラダやフルーツを食べることは断念しましょう。ただ、皮をむいて食べるフルーツは何の問題もありません。

 

氷だと大丈夫なような気もしますが、これも水道水を飲むのと同じです。路上の屋台で売られているかき氷など、最悪です。また、ウイスキーの水割りも、ミネラルウォーターで割っていても氷を入れていたら、これも同じです。オジサンたちはこれでやられることが多いです。

 

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《水以外に注意すべきこと》

水以外で注意すべきことは、油です。中国で出される料理は炒め物が多いですが、これに使われている油がクセモノです。

 

日本では考えられないことですが、海外では廃棄されるはずの油、いわゆる廃油をそのまま使用するところがあります。

 

この廃油を使って作られた料理を食べると、全員が下痢になるかというと違うようです。これには、水と違って、個人差があります。ですから、お腹の具合と相談しながら食べるほかはありません。

 

路上の屋台の料理はとても美味しいと食レポによく紹介されていますが、ここで使用されている油は廃油だと考えて間違いないでしょう。

 

また、レストランのテーブルに最初から置いてある調味料や香辛料、例えば、からしやケチャップ、唐辛子などは、細菌が繁殖している可能性があります。レストランのすべてとは言い切れませんが、避けた方がベターです。

 

 

《それでも下痢した時は『正露丸』》

ここまで細心の注意を払ってきても、不幸にして下痢になった場合、まずは『正露丸』を飲むことをおすすめします。そうです、あの、ラッパのマークの『正露丸』です。

 

『正露丸』は100年以上の歴史があるのをご存じでしょうか?

 

日露戦争の時に、中国の東北部(旧満州)に出兵した日本兵が、現地で下痢・食中毒などでバタバタ倒れる事態がおこりました。これを憂慮した陸軍の森林太郎(鴎外)ら軍医は、強力な殺菌力を持つ「クレオソート丸」が有効であると考え、日本兵にこれを服用するよう命じたということです。

 

この「クレオソート丸」が、「征露丸」と名付けられ、使用されていきました。ただ、「征露」というのは「ロシアを征伐する」という意味であるため、日露戦争後は『正露丸』に変更されたという逸話が残っています。

 

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これは、特に、「お腹がゆるくなってきたかな」と感じる初期の段階で飲むと効果的です。びっくりするくらい、スッキリします。さすが、森鴎外だと勝手に感心してしまいます。中国に行く際の必需品です。

 

ただ、一度、激しい下痢に見舞われると、さすがの『正露丸』でも時間がかかってしまいます。早め早めに飲むことが重要です。

 

ちなみ、これを聞いた友人が中国・大連を旅行した時、腹具合が気になったので、『正露丸』を水道水で飲んでしまいました。結果は・・・。

 

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《まとめ》

中国には10回ほど、韓国・台湾にも10回ほど、ほかにアメリカやヨーロッパ、中東と30カ国近くの外国に仕事で行きました。

 

行き始めた頃は、現地に到着して2日ほどで下痢でダウンしていました。下痢になると、行動範囲が制限されるだけでなく体力を著しく消耗します。せっかくの海外なのに、最悪です。

 

特に苦労したのが中国です。悪戦苦闘したと言っても過言ではありません。本記事を読まれて、「そこまでナーバスにならなくても」との感想を持たれた方もおられるでしょうが、すべて中国を念頭に入れた対処法となっています。逆にいえば、これでしっかり対応すれば、中国以外の国は大丈夫だと言い切れると思います。

 

以上、『海外旅行での下痢予防は、とにかく水分を体内に入れないこと!』でした。