『グレートレース』最も寒くて最も過酷なカナダ北極圏567㎞レース

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NHKBSの『グレートレース』という番組をご存じでしょうか。

 

人間の身体の極限に挑む競技で、これ以上のモノはありません。中でも、最も寒くて最も過酷な、カナダ北極圏567㎞を走破するレースをご紹介します。

 

 

 

グレートレースとは?

あるスポーツに関心を持つと、「自分も一度、やってみたい」と思うものです。今なら、カーリングをやってみたいと思っている人も多いでしょう。

 

ただ、このグレートレースだけは、興味・関心は大いに持つのですが、絶対にやりたいとは思わないものばかりです。

 

番組ホームページにはこう紹介されています。

 

『人生が変わるレースがある・・・』

灼熱の大地、標高4000メートルの高山、氷河から流れ出た激流、極寒の北極圏・・・

世界各地の厳しい自然の中を自らの力だけを頼りに、体力と気力の限界を超え何百キロも行くレースがある。

アスリートは言う「人生が変わるレースだ」と。

私たちはこのレースを「グレートレース」と名付け、見所の多い4つの大会をドキュメントする。

 

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大氷原に立ち向かえ~カナダ北極圏567㎞~

特に印象が強いのが、このレースです。世界で最も寒くて過酷なレースと断言していいと思います。

 

番組ホームページではこう紹介しています。

 

氷点下38度の北極圏、自分の足だけで567㎞もの距離を進むサバイバルレースが行われた。風速20mの猛吹雪、吐く息はたちまち凍りつき、顔からつららが下がる。過去にゴールにたどり着けたのはわずか3割にも満たないという過酷なレースに日本人を含む17人のランナーが挑んだ。あるものは過去の屈辱を晴らすため、ある者は病気に負けない勇気を示すため、大氷原に立ち向かった男たちの8日間のドキュメントだ。

 

このレースは567㎞を、制限時間13日間以内で走破するものです。選手たちは、SOSボタンのついたGPSを与えられますが、他に必要な物はすべて自前で準備し、運搬も自分でしなければなりません。

 

体力だけでなく、精神力、極地でのサバイバル技術のすべてが試される、究極のレースです。

 

障害を乗り越えるイギリス人選手

平均気温がマイナス38度、「太陽が昇って温かく」といってもマイナス20度の状況はいろんな事態を招き起こします。

 

ほとんどの選手が足の凍傷にかかってしまいます。防寒用の底の厚いシューズをも、北極の寒気は貫いていきます。特に、足首から下で汗ばんだ時が最悪で、汗の水分が氷となってしまいます。

 

2位でゴールしたイギリス人選手は、-型糖尿病を持つ人。病気や障害があっても、意思を強く持てば、どんな困難にも打ち勝つことが可能だということを証明したくて参加しました。

 

途中、血糖値を測る機器が凍り付いて動かなくなりました。インスリンの欠乏状態を測定する機器もフリーズしました。

 

生命の危機ともいうべき状態でも、危険をかえりみず手袋を脱ぎ、注射して血液検査をするなど、前進するためなら何でもやるという気迫がみなぎっていました。

 

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日本の樺澤秀近選手

日本人も参加していたとは驚きました。樺澤秀近選手です。

 

このレースに過去2回チャレンジして完走できなかった悔しさをバネに参加です。

 

レース中に見たオーロラに魅せられ、長男の名を「空」としたこと、その息子のためにも完走したいと語っていました。

 

結果は見事に完走。途中、凍傷で何度もリタイアすることがよぎりましたが、息子のため、自分自身のために歩き通しました。拍手!

 

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まとめ

北極と南極は、地球上で人類が文明を築けなかった場所です。神が人を遠ざけた場所という表現さえあります。

 

そんな場所を、あえて生命の危険をさらしながらも567㎞も歩こうとするのか。もしかすると、この問いの答えを探しながら選手たちは歩いているのかもしれません。

 

以上、『『グレートレース』最も寒くて最も過酷なカナダ北極圏567㎞レース』でした。