200億円の大赤字予想のラグビー・ワールドカップ、最後は税金投入か。

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いよいよサッカー・ワールドカップ・ロシア大会が来月6月から開幕します。今回は突然の監督解任劇があったりしますが、何となくやってくれそうな気がしています。

 

一方、あまり話題に上らなくなっていますが、ラグビー・ワールドカップは来年(2019年9月)に日本で開催されます。すでにチケットが販売されていますが、今の段階で、200億円の大赤字が出ると予想されています。

 

暗い先行きといっても過言ではありませんが、なぜ、こんなことになるのでしょうか?

 

 

 

盛り上がらないラグビー・ワールドカップ

前回大会(2015年・開催地イングランド)で、日本が南アフリカに試合終了間際に大逆転勝利を飾った試合を観て、ラグビーファンになった人は多いでしょう。(私もその1人)

 

そして、次の大会が日本で開催されると聞いて、とても期待が膨らんできます。

 

ラグビーワールドカップ日本大会は、2019年9月20日から11月2日の日程で、全国12会場で開催されます。

 

すでにチケットの販売も行われていますが、どうも盛り上がりに欠けるようです。実際、大会組織委員会が行った全国調査では、日本で開催されることを知っている人は56.3%にとどまったということです。

 

実は、盛り上がりに欠ける要因の1つは、2017年末以降からワールドカップのPRのための予算が大幅に削られていることがあげられています。

 

というのも、大会組織委員会の試算で、150億円~200億円の大赤字になるとの予想が出たらしく、慌てて予算を削り始めたというのが実情のようです。

 

そもそもはこの大赤字は、2009年に日本に招致を決定した時点から予想されていたというから驚きです。

 

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ラグビー・ワールドカップの財政

なぜ、最大で200億円もの大赤字となってしまうのでしょうか。それは、ワールドカップ開催の財政の仕組みに特徴があるからです。

 

ワールドカップのようなスポーツの国際大会は、テレビの放映権料とスポンサー企業の広告料で賄われるのが通常です。

 

しかし、ラグビーのワールドカップでは、この2つの莫大な収入が入るのはラグビーの国際統括団体である「ワールドラグビー」のみ。日本側の収入にはならない仕組みとなっているのです。

 

さらに、ワールドカップ開催にあたっては、「ワールドラグビー」に開催保証金として9,600万ポンド(約180億円)を納めなければいけない規定となっています。保証金といっても開催後に返還もされませんので、上部団体への上納金のようなものです。

 

また、大会全体の諸々の運営費も日本が負担しなければなりません。

 

こういう財政の仕組みですから、ラグビー人気が高いヨーロッパならいざ知らず、日本で開催するには赤字も覚悟の上ということだったようです。

 

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入場料収入だけで大会を運営

テレビの放映権料とスポンサー料が得られないとなると、残るは入場料収入だけです。ラグビー世界王者を決める大会を、入場料収入だけで運営しなければならないのです。

 

大会運営費さらに開催保証金も捻出しなければならないため、入場料の設定が高額にならざるをえません。

 

大会組織委員会は、入場料収入を目標300億円に設定し、平均価格を1枚2万円としました。

 

実際、開幕戦の日本戦は、カテゴリーA席が5万円、最安値のD席でも1万5000円となっています。他の1次リーグの日本戦はA席4万円、D席1万円という値段です。かなり強気な価格設定です。

 

「こんな高額では、閑古鳥が鳴くぞ」という声があがる一方で、「日本戦なら大丈夫」という楽観的な意見が交錯し、「いっそのこと、五郎丸にチケットの"もぎり"をさせようか」との笑えない冗談が飛び出す有様です。

 

先述した大会組織委員会が行った全国調査で、「ワールドカップを観戦したいですか」との問いに「はい」と答えた人は7.8%。調査のサンプル数は31万人。

 

もし、その7.8%全員がチケットを買ったとしても2万4000人の計算になり、目標としている1試合平均4万2000人にはほど遠いものとなります。

 

やはり、赤字は必至ということです。それを覚悟の上でワールドカップを招致したというのですから・・・。

 

 

最後は税金投入か?

ラグビー・ワールドカップの日本開催は、森喜朗元首相(早稲田大学ラグビー部出身)をトップとする日本ラグビー界の悲願です。

 

その実現のために、「多少の赤字は覚悟の上」で開催される日本大会。ラグビー人気を盛り上げ、ファン拡大のためのワールドカップ開催に異議はありません。ただ、最大200億円の赤字は「多少の赤字」とはいえません。

 

赤字削減のために、入場料収入のほかに、試合会場となる自治体に合計36億円の拠出を求めています。12会場で試合が行われますから、1会場あたり3億円になります。

 

ワールドカップが行われることによって、様々な経済効果が期待できますので、自治体としては喜んで支出するのかもしれません。

 

また、スポーツくじtotoから補助を得る枠を確保しています。totoの収益は「すべてのスポーツのために使われる」と謳っています。いろいろなスポーツの普及と強化のために計画的に使われるべきtotoが、1つのスポーツ大会の赤字の穴埋めになし崩し的に使っていいものでしょうか?

 

それでも赤字が残った場合はどうなるのか。残された道は、税金で補填するしかなくなります。オリンピックならいざ知らず、こうした形での税金の投入は、果たして世論の支持が得られるのでしょうか。

 

五郎丸選手をはじめとする日本代表には、もっとスッキリとした環境でプレイできるよう、大会関係者はさらに知恵を絞ってほしいと思います。

 

以上、『200億円の大赤字予想のラグビー・ワールドカップ、最後は税金投入か。』でした。

『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月17日放送 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 鈴木みのるvs内藤哲也

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今回は、王者・鈴木みのるに内藤哲也が挑戦するIWGPインターコンチネンタル選手権試合です。

 

前哨戦では、闘いぶりよりもマイクパフォーマンス合戦が注目されました。王者・鈴木みのるは「熊本でロス・インゴを終わりにしてやる」と凄み、一方の内藤哲也は「裸の王様になる覚悟はできていますか」と返しています。

 

 

IWGPインターコンチネンタル選手権試合

王者・鈴木みのる vs 挑戦者・内藤哲也

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前哨戦では大舌戦を繰り広げた両者、静寂のうちに試合が始まります。まずは、ロックアップするとみせかけてのすかしあい、内藤のお決まりの寝転ぶポーズを鈴木も決めるなど、腹の探り合いが続きます。

舌戦の様子はこちらからどうぞ↓↓ 

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仕掛けたのは内藤。珍しくクロック・ヘッドシザーズで鈴木の首を締め上げます。TV解説席の真壁刀義が「自分からグランドに引き込んで、相手の懐に入る作戦だな」。

 

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ただ、それが裏目と出たのか、トップロープ越しのタランチュラ式腕ひしぎ逆十字固めを決められ、場外ではイス攻撃の連打を浴びます。鈴木はUWFの流れを汲みますが、こうした場外でのラフファイトにも定評があります。ロス・インゴ顔負けの攻撃です。

 

リングに戻ると、エルボーの打ち合い。鈴木のエルボーは一発一発がカミソリのように鋭く、長刀のように重く、骨がきしむ音が聞こえてきそうです。新日本屈指のパワーファイターの真壁刀義にも打ち勝ったほどですから、今や、エルボーの打ち合いでは右に出るレスラーはいないのではないでしょうか。

 

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内藤も反撃に出ます。鈴木をトップロープに上げて雪崩式フランケンシュタイナーをねらいますが、体を上手くずらされて、逆にロープ越しのヒザ十字固めを決められます。

 

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ここから、鈴木の蛇のようなねちっこいヒザへの集中攻撃が始まります。体重ののった蹴り、体浴びせから足4の字固めへ。場内は内藤コールの大合唱です。

 

何とかロープに逃れた内藤、スキをついてDDT、裏DDTとたたみかけ、デスティーノでとどめを刺そうとしますが、これも体を入れ替えられて、ヒザ十字固めを食らいます。

 

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素人目に見ても、内藤のヒザが逆方向にねじれていてほぼ完璧にきまっていることがわかります。TV解説席の真壁もミラノ・コレクションも「もうダメダメ、止めるべきだ」と叫んでいます。レフェリーも手で×を作ってストップをかけようとしますが、内藤が必死に首をふってレフェリー・ストップになるのを阻止しています。

 

鈴木は立ち上がってもう一度ヒザ十字をかけ直そうとしたところを、内藤は体を上手く反転させてロープへと転がりました。TV解説の真壁もミラノも「うまい!」と絶叫。もはや内藤ファンと化しています。

 

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フラフラと立ち上がった内藤の背後に回った鈴木は、スリーパーホールドをがっちりと決めます。ミラノが「ああー、これもあったのか-」とため息。徹底的にヒザを攻めた後にスリーパー。鈴木の引き出しの多さには感心します。かつて、アントニオ猪木が橋本真也を評して、「攻めが単調。頭を攻めて、腕を攻めて、足を攻めて、と攻撃のバリエーションがないとダメ」と言っていたのを思い出しました。

 

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鈴木はフィニッシュとばかりにスリーパーからの逆一本背負いを仕掛けますが、内藤はうまくかわして、垂直落下式ブレンバスターへ。そして、間髪入れず、デスティーノでフィニッシュです。内藤哲也にタイトルが移動しました。

 

試合中盤以降は、攻められっぱなしの印象が残る内藤ですが、試合全体を通して武藤敬司のテイストが感じられました。武藤もヒザに古傷があってよく攻め込まれるのですが、最後は、痛めたヒザに大きな負担のかかるムーンサルトプレスを決めます。

 

内藤もあれだけヒザを攻め続けられながらも、ヒザに負担のかかるデスティーノでフィニッシュです。持ってる華やかなオーラも共通していますし、内藤は武藤2世になりつつあると言うと内藤は怒るかもしれませんが。

 

 

試合後、インタビュールームに現れた鈴木は「ただで済むとは思うなよ」とだけ言い残して、退席します。

 

一方の、新王者の内藤哲也の、お待ちかねのマイクパフォーマンスです。

 

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ブェノスノーチェス熊本!

 

2年前、ここ熊本で大変なことが起こりました。今もあの時の傷を持っている方、たくさんいらっしゃると思いますが、だからこそ俺は言いたい。変わらないこと、諦めないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、そして一歩踏み出す勇気も俺は大事なことじゃないかなと思います。

 

次回の熊本大会、さらに進化した我々、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのプロレスを熊本の皆さま、楽しみに待っていて下さい。

 

こういう熊本の被災者の方々の心に響くメッセージを話せるのが内藤の才能でもあります。スピーチとしても素晴らしいです。

 

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そして、最後は、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の大合唱で、内藤哲也劇場の閉幕です。

 

以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月17日放送 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 鈴木みのるvs内藤哲也』でした。

【プロ野球】せめて月に1試合は鳴り物禁止にしてはどうか?

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このゴールデンウィークに高校野球の地方大会を観戦してきました。

 

カキーンという金属バット特有の打球音、キャッチャーミットにバシンと収まる音といった「球音」を感じることができ、これも野球の醍醐味の1つだと実感しました。

 

一方、プロ野球では試合展開に関係なく、最初から最後まで、トランペットや太鼓、笛が鳴り響き、「球音」など感じることはできません。

 

プロらしい力強い「球音」を感じたい、緊迫した場面では固唾を呑んで見守りたいと思うファン(私もその一人)からは、鳴り物応援はやめてほしいという声があがっています。

 

 

 

高校野球地方大会の応援

ゴールデンウイークに観戦したのは高校野球の春季地方大会です。

 

高校野球名物のブラスバンドによる応援はなく、ベンチ入りできなかった野球部員が大きなメガホンを手に、「パッパラパー」と地声でコンバットマーチのメロディーを叫んでいます。

 

時に大きく音程がはずれて観客の笑いを誘うなど、微笑ましい光景が繰り広げられます。

 

そうした彼らの必死の応援の声も、少し離れれば別に気になることもなく観戦に集中できます。

 

打球音やグラブにボールが収まる音、選手同士の声のかけ合いをはっきりと聞くことができます。

 

さらに、ヒットやファインプレーが出た時には拍手と歓声、凡打に終わった時のため息などが自然に沸き起こります。こういうのも野球の醍醐味だと思いました。

 

わずか2時間ほどしか球場にはいませんでしたが、ひいきチームの勝敗とともに、野球そのものを五感で楽しむことができました。

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プロ野球の応援

一時は神宮球場の阪神-ヤクルト戦をよく観に行っていました。

 

もちろん、最初から最後まで、試合展開に関係なくトランペットや笛、太鼓といった鳴り物の応援が続けられます。

 

終盤で一打同点の場面を迎え、「頼む、打ってくれ」と祈るような気持ちで見入っていると、「おい、そこの人、ちゃんと声を出して応援してくれよ。遊びに来てんじゃないんだから!」と一喝されました。

 

「ええっー、遊びに来てるんだけど・・・」

 

それ以降、応援団の人たちから離れた内野席で観戦するようになりました。

 

わざわざ料金の高い内野席に座っても、鳴り物の応援があることに変わりはありません。「球音」はわずかにしか聞こえませんし、選手の声などはまったく聞こえません。

 

また、誰が考えても送りバントの場面で、打者もバントの構えをしているのにもかかわらず、選手の応援歌を歌い(歌わされ)「かっとばぜー、○○」です。「かっとばして、内野ゴロ・ダブルプレーになったらどうするんだ!」と一人でツッコミを入れたくなってしまいます。

 

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鳴り物応援の始まり

高校野球の甲子園大会では、かなり昔からブラスバンドによる応援が行われていました。

 

一方、プロ野球では、1970年代中頃まで、拍手や声援での応援が一般的なスタイルでした。観客が一斉に選手の名前をコールする、「カケフコール」(阪神・掛布雅之選手)や「コージコール」(広島・山本浩二選手)がとても新鮮に感じられました。

 

それでも、点が入った時には、宴会部長のようなオジサンが立ち上がり、「お手を拝借」と言って皆に三三七拍子を促している頃でした。

 

1970年後半、広島カープの熱狂的ファンが球場にトランペットを持ち込み、当時のスター選手だった山本浩二選手の打席でコンバットマーチを演奏したことが、鳴り物応援の始まりだといわれています。

 

高校野球の応援スタイルをプロに持ち込んだ鳴り物応援は、すぐに各球団へと広がりました。攻撃時の応援マーチも各球団2~3種類だったのが、今や選手ごとに応援歌として定められています。

 

また、メガホンやカンフーバットを使った応援スタイルも、広島カープ応援団が生み出したとされています。広島・宮島の名産品である「しゃもじ」が起源とのこと。確かに、広島商業が甲子園に出場すると応援団はしゃもじを打ち鳴らしていました。

 

こうして、応援団のトランペット演奏に従って選手の応援歌をメガホンを叩きながら歌うという、鳴り物応援スタイルが作られたのでした。

 

 

松井秀喜を奮起させたメジャーの応援

メジャーリーグの試合を何回か観戦したことがあります。メジャーの応援スタイルは、拍手と声援で、鳴り物は一切なしです。鳴り物が禁止されているわけではありません。そもそも、応援団なるものも存在しません。

 

ですから、バックネット裏に近い席だと、打球音でヒットかどうか判断できるくらい、はっきりと聞こえてきます。

 

好投した投手やホームランを打った選手には大声援と割れんばかりの拍手、敬遠には大ブーイング。投手にしろ、打者にしろ、一時の静寂を吹き飛ばすプレーこそがプロ野球の醍醐味だと実感しました。

 

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2003年、ヤンキースに入団した松井秀喜選手が、本拠地開幕戦で満塁ホームランを打ったことは記憶に新しいです。

 

敵のツインズは、松井選手の前の打者を敬遠し、満塁策をとります。「ヒデキ マツイ」と次打者のアナウンスがされた途端、ヤンキースタジアムのファンが一斉に立ち上がって大きな拍手で松井選手を打席に送り出しました

 

高校からプロと鳴り物応援しか知らない松井選手は、「初めて光景、初めて経験で全身に鳥肌が立った。何が何でも打ってやろうと心底思った」と後のインタビューで答えていました。

 

おそらく誰かが最大限のエールを贈ろうと立ち上がって拍手したのが、自然発生的にスタジアム全体に広がったのでしょう。テレビで観ている方もちょっとした感動ものでした。

 

こういう応援、とてもカッコイイと思われませんか?アメリカ人の気質だと言ってしまえばそれまでですが。

 

 

「球音を楽しむ日」

日本の鳴り物応援の是非については議論はあるようです。実際、巨人監督時代の長嶋茂雄氏や楽天監督時代の星野仙一氏(故人)、野球評論家の江本孟紀氏らが、鳴り物応援なしで観戦する「球音を楽しむ日」を提案しています。

 

 「応援することも野球の醍醐味だけど、打球音やミットの音を楽しむ日があってもいい。メジャーみたいにね。集中して試合を観ていると臨場感が味わえる」(星野仙一氏)

 

「野の球と書いて野球でしょ。野球を楽しむというのは、自然を楽しむことでもある。メジャーリーグでは1球ごとのため息、拍手で球場の雰囲気が出来上がっていくが、それが野球の文化」(江本孟紀氏)

 

2017年には、鳴り物応援禁止の「球音を感じる日」をオリックスが主催ゲームで行っています。ファンからは「何か物足りない」との声がある一方で、選手たちは「声が聞こえやすい」「集中できる」とおおむね好意的に受け止めているようです。

 

 

月に1回は鳴り物なしの試合を

鳴り物なしの応援には、賛否両論あるでしょう。鳴り物にあわせて応援歌を大声で歌うことを楽しみにしているファンが多いことはわかっています。「応援歌の大合唱でパワーをもらった」という選手がいることも知っています。

 

球団としても、メガホンなどの応援グッズを販売するという営業的側面があることもわかっています。

 

それでも、せめて月に1試合は、各球団とも鳴り物禁止にしてはどうでしょうか?新しい野球の醍醐味、楽しみを提供できる気がするのですが。

 

以上、『【プロ野球】せめて月に1試合は鳴り物禁止にしてはどうか?』でした。

【音楽チャンプ】初代グランドチャンプ琴音さん、ミニアルバムをリリース!

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「琴音」official on Twitterより

 

今年(2018年)3月に、テレビ朝日『今夜、誕生!音楽チャンプ』の初代グランドチャンプを獲得した琴音さんが、ミニアルバムを7月11日にリリースすることになりました。

 

これで琴音さんの素晴らしい歌声を全国に届けることができますし、何よりもメジャーデビューへの道を一歩踏み出したことにもなります。本サイトとして一貫して琴音さんを応援してきましたので、喜ばしい限りです。

 

 

『音楽チャンプ』からその後

今年(2018年)3月に、テレビ朝日『今夜、誕生!音楽チャンプ』の初代グランドチャンプを獲得した琴音さん。

 

番組そのものが放送打ち切りとなったため、デビューへの道はどうなったのか心配していました。

 

しかし、琴音さんはその後も地元の新潟や東京で活発に音楽活動を行っていて、それが今回のミニアルバムのリリースにつながったようです。

 

琴音さんは、『音楽チャンプ』の後、『インディーズバトル北陸2018』に出演し、見事に優勝を飾っています。

 

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Eggs HPより

 

そして、千葉・幕張メッセで開催された、ビクターエンタテイメントが主催する「ビクターロック祭り2018」への出演を賭けたオーディション、Eggs presents「ワン!チャン!~ビクターロック祭り2018への挑戦~」においてグランプリを獲得しました。

 

グランプリ獲得にあたって、主催者は「MCで見せるあどけなさと、透き通る歌声が紡ぐ詞の世界観が魅力」と評しています。

 

さらに、8月11日、新潟市青山海岸特設ステージで開催される「日本海夕日コンサート」に出演の予定です。ここでは、夏川りみ、中西保志と同列でシンガーソングライターとしてラインナップされているのですから大したものです。

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ミニアルバムをリリース

今回のミニアルバムは、前述のEggs presents「ワン!チャン!~ビクターロック祭り2018への挑戦~」でのグランプリ獲得を記念してリリースされるものです。

 

インディーズおよび新人アーティストの音楽活動を支援する「Eggs プロジェクト」から生まれたレーベル"Eggs"より、7月11日に発売開始となります。

 

このミニアルバムは、「願い」など、琴音さん自身が作詞作曲したこれまでの彼女のオリジナル曲5曲が収録されています。

 

新たにサウンドプロデューサーを迎え、琴音さんが描いていたイメージを実現し、彼女の持つ透明感のある歌声をさらに引き立てる作品に仕上がっているとのことです。

 

『音楽チャンプ』で琴音さんのことを知ったという人はもちろん、Eggsや自主制作盤を通して楽しんでいた人にとっても、彼女の魅力に出会うことのできる作品になっているというので、7月11日を楽しみに待ちたいと思います。

 

   リリース情報

  • アーティスト  琴音
  • タイトル    「願い」
  • 発売日     2018年7月11日
  • 販売価格    1,500円(+税)
  • 収録曲数    5曲
  • レーベル    Eggs

 

7月11日まで待ちきれない方のために、ミニアルバムに収録されている「願い」の動画を聞いてみてください。これよりも、さらにブラッシュアップされていることに期待です。 

 

以上、『【音楽チャンプ】初代グランドチャンプ琴音さん、ミニアルバムをリリース!』でした。

「赤星が内野手になって帰ってきた」と阪神ファンを唸らせた植田海

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勝率5割ラインを行ったり来たりしている今年の阪神タイガース。

 

そのモヤモヤを一気に吹き飛ばしてくれることを確信するのが、植田海。

 

50m5.8秒の俊足は、「赤星が内野手になって帰ってきた」と阪神ファンを唸らせています。

 

今年はレギュラーに定着し、大ブレイクすること間違いなしの植田海を紹介してみます。

 

 

 

植田海の略歴

  • 氏名    植田海(うえだ かい)
  • 生年月日  1996年4月19日
  • 出身地   滋賀県甲賀市
  • 出身校   近江高校
  • 身長/体重  175センチ 70kg
  • ポジション 内野手 右投両打
  • ドラフト  2014年ドラフト5位

 

〈プロ入り前〉

植田海は小学2年生の時、滋賀県甲賀市のスポーツ少年団で野球を始めました。当時のポジションはショートとピッチャーでしたが、ボーイズリーグに所属してた中学生時からショートに専念しています。

 

地元の中学を卒業して、山梨県の日本航空高校に進学したものの、1年時の2月に自主退学しています。

 

退学の理由については明らかにされていません。あまりにも身体能力に秀でていたため、上級生からイジメにあったとか、その「やんちゃ」な性格からチーム内でトラブルがあったとか、様々な噂レベルの話が飛び交っていますが、真相はわかりません。

 

甲子園出場を夢見てきた植田少年が、一時はそれを断念せざるをえない決断をしたわけですから、どうにも耐えがたい事情がチーム内に起こったことは事実でしょう。

 

地元の滋賀県に戻った植田は、野球ができなくなる不安でいっぱいだったということですが、幸いにも親族の仲介で、滋賀の強豪校である近江高校に編入しました。

 

ただ、日本高校野球連盟の規定では「転校した選手は1年間は公式戦に出場できない」とあるため、2年生の時は練習試合にしか出場の機会はありませんでした

 

それでも、1年間のブランクをものともせず、3年生の時にレギュラーのショートとして夏の甲子園に出場。チームは3回戦で敗退しましたが、植田自身は甲子園で.571という高打率をマークしました。

 

なお、高校時代には対外試合で50回以上の盗塁を試みて、失敗は1回のみだったといいます。

 

2014年のドラフト会議では、阪神タイガースからドラフト5位で指名を受けます。契約金3,000万円、年俸500万円で入団。背番号は62。阪神のゼネラルマネージャーの中村勝広(当時)からは、俊足だけでなく守備におけるスローイングや動きの柔らかさを高く評価されていました。

 

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〈プロ入り後〉

阪神入団後の2015年、2016年と2017年半ばまでは2軍生活が続きました。

 

2016年の春季キャンプから、掛布雅之2軍監督(当時)のアドバイスで、スイッチヒッターに転向し、公式登録も「右投右打」から「右投両打」へと変更しました。

 

この年は、ウェスタンリーグでの打率は.168にとどまりましたが、12回の盗塁企図をすべて成功させました。そして、その俊足ぶりを買われて10月の巨人戦で1軍デビューを果たします。

 

また、2016年シーズン終了後に開催された「第1回WBC U-23ワールドカップ」では、日本代表の「2番・ショート」として日本の優勝に貢献。決勝までの9試合に先発で起用され、通算打率.300、6盗塁という成績を残しています。

 

2017年のシーズンは、8月下旬から1軍に定着。9月の中日戦で「2番・ショート」で初の先発出場を果たしました。

 

この年、阪神のレギュラーシーズン2位で臨んだ横浜とのクライマックスシリーズ・ファーストステージでも1軍に帯同し、第3戦では二塁打を放っています。

 

2018年の今年、春季キャンプを1軍で過ごし、プロ入り後初の開幕1軍入り。当初は、代走や守備固めでの起用が主でしたが、4月29日の広島戦から「2番・ショート」として先発出場が続いています

 

 

植田海の魅力

〈俊 足〉

植田海の最大の魅力は、何と言っても50m5.8秒の「俊足」です。

 

盗塁の目安となる30mのベストタイムは3.9秒、2003年・2005年に阪神を優勝に導いたレッドスターこと赤星憲広氏が3.7秒でしたから、「赤星が内野手になって帰ってきた」と阪神ファンを唸らせたのも理解できるというものです。

 

今年はこれまで(2018年5月)21試合で5盗塁。ゴールデンウィーク前まではチーム全体で1盗塁でした。もちろん、12球団ワースト。

 

しかし、植田が先発起用されるようになったゴールデンウィークだけで、チームは15盗塁を記録。明らかに阪神の野球に変化がおきました。

 

チームが1試合4盗塁を決めた5月5日、金本知憲監督は「こういう野球をずっとしたかった」と述べています。植田の走塁が他選手の積極走塁を促し、起爆剤になっていることは間違いありません。

 

とにかく、理屈抜きで速いですから、下の動画を是非、見てください。

〈守 備〉

「足」と共に植田の評価を高めているのは守備力です。2014年のドラフト時では「高校No.1ショート」の評価がありました。

 

植田の憧れのプロ選手は「鳥谷敬」。同じショートとして憧れ、大ファンだったようです。

 

球界トップクラスの守備を誇った鳥谷が、力の衰えからサードやセカンドへコンバートされたことは、植田にとって幸運だったでしょう。守備の素質でいえば「鳥谷よりかなり上」(掛布雅之氏)とも評価されています。

 

ただ、全盛時の鳥谷と比較すると、守備範囲が狭いように感じます。また、プロ1年目で腰をケガした影響からか、ダイビングキャッチを試みようとしない点には物足りなさを感じます。

 

でも、同年代の北條あたりと比べれば、よほど安心して見ていられます。

 

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〈打 撃〉

植田の最大の課題が打撃だと言われていますが、近いうちに大化けする予感がします。

 

その理由は、スイッチヒッターへの適応力でみせた打撃センスです。右打ちからスイッチに転向した選手に大和がいますが、あの身体能力の高い大和も左打席では、三遊間に転がすのが精一杯でした。

 

一方、植田はスイッチ転向2年ちょっとですが、左打席でもライトへ強いあたりの大飛球を打てています。この適応力は相当な打撃センスと身体能力の持ち主といわざるをえません。

 

打席での粘りもあります。巨人のマシソンを相手に簡単に2ナッシングと追い込まれて「名前負け」するかと思いきや、3-2までカウントを整えたのには驚きました。

 

もちろん、まだまだ全体的に非力さは否めませんが、いずれはコンスタントに3割は打てるものと思います。

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おわりに

金本知憲監督は植田のことになると目を細め、「去年の8月は全然振れてなかったけど、別人ですわね」とその成長スピードに感心していました。

 

いっぱいご飯食べて、いっぱい体動かしてください! 僕も頑張ります!

 

5月5日子どもの日。若きヒーローは甲子園球場に詰めかけたちびっ子ファンにメッセージを送りました。

 

そう、植田海も頑張れ。この調子でいけば大ブレイク間違いなしだ!

 

以上、『「赤星が内野手になって帰ってきた」と阪神ファンを唸らせた植田海』でした。

政党を中華料理屋に例えると、国民民主党は「餃子の王将」になれ!

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民進党と希望の党が合体して結成された国民民主党。

 

マスコミをはじめ国民世論の評価はイマイチで、苦しい船出となりました。

 

それでも、日本の民主主義にとって健全な強い野党の存在は不可欠です。今後、国民民主党が有権者の支持を得ていくためには、中華料理チェーン店「餃子の王将」になれるかがカギだと考えています。

 

 

 

国民民主党が結成

民進党と希望の党が合体し、結成された国民民主党。

 

しかし、両党の所属議員の4割が入党せず、衆議院では立憲民主党の後塵を拝し、野党第2党にとどまってしまいました。

 

大変厳しい船出といえましょうが、唯一の光が見えるとすれば、それは立ち位置です。

 

国民民主党の綱領では、基本理念として「穏健保守からリベラルまでを包摂する国民が主役の中道改革政党」と自らの立ち位置を定めました。

 

既成政党では、自民党が右、立憲民主党がやや左に位置し、有権者の5割近くが占める真ん中がぽっかりと空いている状況であり、ここに狙いを定めるのは悪くない判断といえます。

 

今後は、「穏健保守からリベラル」、「中道」、真ん中の層をターゲットにして、どのような党活動を展開していくのかが問われることになります。

 

私は、政党を中華料理店に例えています。自民党は「醤油ラーメンをメインにした老舗店」、共産党は「激辛料理専門店」、という具合にです。

 

国民民主党は、あの「餃子の王将」をめざすべきだと思っています。

 

 

自民党と共産党を中華料理店に例える

自民党は、「醤油ラーメンをメインにした老舗店」です。

 

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日本人の多くが好む醤油ラーメンがメインです。「腹が空いたからラーメンでも食べるか」というノリで食べるもので、特に何の特徴があるわけではなく、行列ができるほどではありません。

 

ただ、醤油ラーメン以外のメニューも大変豊富で、中華料理店なのにお寿司まであります。どの料理も一定の水準をキープしているため、どれを注文しても普通に満足して店を出ることができます。

 

老舗店ですから、地域の信頼を受けてはいるものの、たまに、出入り業者から賄賂を受け取る店長がいたり、ごく一部の客に異様に安い値で料理を提供したり、女性従業員へのセクハラ行為があったりして、客の大反発を受けることもあります。

 

共産党は、「激辛料理専門店」です。

 

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こちらも老舗店ですが、とにかく辛いです。メニューもそれなりに揃っていますが、どれも辛い。このブレのない姿勢はコアなファンの熱烈な支持を受け続けていますが、大多数の客は店を素通りしていきます。

 

店長はじめ従業員は「激辛料理こそが体に良い」と信じ込んで懸命に働いています。ただ、「甘い料理もいいのでは?」と言おうものなら、即刻、解雇されてしまいます。

 

 

立憲民主党と希望の党を中華料理店に例える

立憲民主党は、「ピリ辛料理が売りの新興店」です。

 

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普通の中華料理では飽き足らない、しかし「激辛はちょっと」という「やや辛党」の層を取り込むことに成功しています。

 

メニューは豊富とはいえないものの、いずれも「程よいピリ辛」で高齢者にも優しい味となっています。

 

ただ、今後の事業展開を考えると、「ピリ辛」が飽きられた場合にどうするかが問題です。より辛い方にいくと激辛」の老舗店と競合するし、一般的な味を目指すにも、それを作るコックがいないという悩みを抱えています。

 

希望の党は、「甘めの醤油ラーメンをメインにした新興店」でした。

 

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日本人の大好きな醤油ラーメンを甘めにアレンジして老舗「自民党」と対決しようとしました。店のオープン時には、料理人は見習いばかりでしたが、他店から大量にコックを引き抜いて脚光を浴びました。

 

ただ、緑色の服を着た女性創オーナーが、「辛党の客は店には入れない」と発言したため、辛党のみならず一般客のひんしゅくをも買うこととなり、客足は遠のき、閉店に追い込まれました。

 

 

民主党の失敗

その昔、民主党という中華料理店がありました。

 

民主党は、「豚骨ラーメンをメインとする新興店」でした。

 

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国民食であるラーメンで、「醤油」の自民党に対抗して「豚骨」で勝負を挑みました。「豚骨ラーメン」を主力商品にして、他のメニューにも斬新な創作中華料理的なものが並びました。

 

一時は、老舗「自民」が客の猛反発を受け、民主は客足が飛躍的に伸びて売上高でトップに立ちました。ただ、厨房内のイザコザが激しく、怒鳴り声が客席にも届くようになって人気が急落、あっという間に売上高1位の座を「自民」に引き渡してしまいました。

 

民主党の主力商品「豚骨ラーメン」は、「政権交代」でした。この「政権交代」の名の下に、若い料理人が多く集まり、「子ども手当」「高校授業料無償化」「農家への戸別所得補償」といった、当時は斬新だった創作中華料理をサイドメニューに並べたわけです。

 

実際、多くの客が老舗「自民」の醤油ラーメンに飽き、あるいは腐敗していると感じ、「民主」の「政権交代」という豚骨ラーメンが新鮮に映り、飛びつきました。

 

ただ、政権交代が実現すると、「政権交代」という豚骨ラーメンが提供できなくなり、サイドメニューを出すことになりましたが、一品一品の成熟度が客に出す段階にまで至っていなかったために、客の失望を招くこととなりました。

 

 

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国民民主党は「餃子の王将」をめざせ

「餃子の王将」はその名の通り、餃子が主力商品です。餃子が食べたくなったら、「王将」の2文字が誰でも頭に浮かぶでしょう。

 

王将に行って、餃子だけを食べて変える人はいません。必ず、餃子の他に何品かは注文するはずです。そして、餃子はもちろん、他のメニューも豊富にそろえ、どれも一定の水準を持っていることが王将の強みとなっています。

 

自らの立ち位置を「穏健保守からリベラル」「中道」とした国民民主党は、比較的交通量の多い場所に店舗を構えることになりました。あとは提供するメニューです。

 

国民民主党は、まだ、王将の餃子にあたるものが見当たりません。サイドメニューも見当たりません。

 

辛党・甘党といった極論に走るのではなく、一般受けのする主力商品をいかに創りあげていくのか。サイドメニューも客に提供できるくらいに成熟したものをどれくらい作れるのか。

 

幸いにも料理人は数こそ揃わなかったものの、ベテラン・中堅・若手と層は厚いものがあります。潜在力はあるわけです。

 

「○○を食べたくなったら国民民主」と思ってもらえるような商品がメニューに並ぶことをめざしていけば、道が開けてくるかもしれません。

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おわりに

老舗「自民」に食中毒が出るような大事件が起こった時、代わりに行く店が「ピリ辛」と「激辛」の店だけでは困ってしまいます。

 

その意味から、一般受けする料理を出す店がもう一つあることは重要だと思います。

 

以上、『政党を中華料理屋に例えると、国民民主党は「餃子の王将」になれ!』でした。

『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月10日放送 ロスインゴvs鈴木軍 6人タッグマッチ ほか

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久しぶりの更新となりました。

 

実は、4月から放送日が変更になったのを知らずにいて、録画ができませんでした(苦笑)。

 

それでは気を取り直して、今回は、ロスインゴvs鈴木軍の全面戦争6人タッグマッチとIWGPジュニアタッグ選手権試合をお届けします。

 

 

《内藤哲也 SANADA EVIL vs 鈴木みのる ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミスJr》

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ロスインゴと鈴木軍の全面戦争6人タッグマッチです。また、王者・鈴木みのるに内藤哲也が挑戦するIWGPインターコンチネンタル選手権の前哨戦ともなります。

 

鈴木はリングインとともに内藤は視野に入らないとばかりに無視しつづけますが、突然、内藤に襲いかかります。内藤はツバを吐きかけて防戦、ロスインゴ3人での連携の前に鈴木が珍しく孤立します。

 

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しかし、鈴木は内藤の水面蹴りを読み切って、ロープ越しのタランチュラ式腕ひしぎ逆十字へ。会場が一気にヒートアップします。

 

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さらに場外でのイス攻撃からリング上でのヒールホールドで内藤を攻め立てます。鈴木の関節技は、ザック・セイバーJrほど多彩ではないものの、一つ一つが強く決まっていて、TV画面から骨がきしむ音が聞こえてきそうです。

 

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リーダーの内藤をサポートしようとSANADAも場外へのプランチャを決めてみせます。SANADAはコンディションのいいのか、キレのある動きはいつもながらです。この高さから巨体が降ってきたら、怖いだろうなと感じてしまいます。

 

場外で内藤・鈴木がもみあうなか、ランス・アーチャーとデイビーボーイ・スミスの合体技・キラーボムにEVILが沈みます。

 

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さあ、ここからお決まりのマイクパフォーマンスです。当然ながら、内藤が先にマイクを握り、舌戦が始まります。

自称プロレス界の王様、あなたが宝物だとおっしゃる、そのIWGPインターコンチネンタル王座、どうみても俺には宝物には見えませんけどね。むしろ、俺に放り投げられてた時の方か輝いてたんじゃないでしょうか?

王様、王様、リングにお上がりになって、あなたの思いをお聞かせください。  

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 鈴木は鬼気迫る表情でリングイン。内藤は定番の寝そべるポーズをとります。

 おい、小僧、テメェ、誰に向かって口きいてんだ、この野郎。テメェの目の前にいるのは、まぎれもなく「プロレス界の王」鈴木みのるだ。

お前みたいな、ウソばっかりの詐欺師野郎は地べたに這いつくばるその姿がお似合いだ。

内藤哲也、聞かせてやろう、鈴木みのる、鈴木軍、イチバーン!

 

鈴木が花道を下がっていくところに、再び、内藤です。

王様、王様、王様は随分とご機嫌ななめのようだね。そんな時こそ、あの言葉を思い出してください。そう、まさに、トランキーロ、あっせんなよ! 

 

マイクパフォーマンス合戦を自分の定番で締めたあたり、内藤の方が一枚も二枚も上という印象です。ここのあたりの感性、見る者を惹きつける言動は、今のプロレス界では内藤が傑出していると確信する舌戦でした。

 

 

《IWGPジュニア・タッグ選手権試合 王者:金丸義信 エル・デスペラード vs 挑戦者:BUSHI 高橋ヒロム》

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これも、王者組の鈴木軍にロスインゴが挑戦する全面対決第2弾です。

 

序盤から挑戦者組の連携が冴え渡ります。王者組も金丸が場外でのリバースDDTを見舞うなど、エグイ攻めで対抗します。

 

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ここで、高橋が躍動します。特に、正面跳びのドロップキックがいろいろなパターンから繰り出され、流れを引き寄せることになっています。場外の王者組2人めがけてのセントーンは圧巻です。

 

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高橋ヒロムはくねくねした変な動きをしたりして、怪奇派かと思われがちですが、スピード・テクニックがそろった実力派。もっと評価されてしかるべきです。

 

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いつの間にかチャンピョンベルトを持ったデスペラードが、レフェリーのブラインドをついて高橋を一撃。さらに、ベルトの上にピンチェ・ロコを見舞ってフィニッシュ。王者組がタイトル防衛に成功しました。

 

舌戦で内藤に1本取られた形の鈴木は腹の虫がおさまらないのか、再び、登場してマイクを握り、ファンに向かって不気味に予告します。

お前たちが応援するロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは熊本で終わるんだ!

 

以上、『『ワールドプロレスリング』観戦記 2018年5月10日放送 ロスインゴvs鈴木軍 6人タッグマッチ ほか』でした。